いい会社ってどんなだろう

　同じタイトルで２００９年に書いた　私のサラリーマン時代の話
昨日に続いて　トヨタ自動車の課長時代　手を上げてチャレンジしてしまった

　その歯切りライン改善の物語っていうわけですが・・・

　今日はその中でも　抜き差しならなくなって 熱狂せざるを得なくなった
そんな当時の副会長の行動に学んだ点です。




　今まで通りのやり方以外に　いいやり方はない・・・っていう職場の慣性力の中
始めたのはいいんだけど　なかなかうまく進まなくて

　メンバーは全員が変化に反対・・・っていう半年くらいたったころでしょうか

　まさにびっくりポンなんですが　副会長のIさんが　スケジュールをキャンセルして
現場に来てくださって　改善の方向を見てくださったんです。



　Iさんにとって　今まで動こうとしなかった現場が動き出した背景に何があるのか
知りたかったのはもちろんでしょうが　せっかく動き始めた貴重な一歩を
支援したい・・・っていう気持ちがすごく強かったんでしょうね

　「予定をキャンセルしてきたからな　やっていることを見せてくれ！」・・・って

　説明は　実は反対派の工長
さすがに　喜んで見に来てくださっている前では推進派に大変身です。



　この時ほど　役員のパワーを思い知ったことはないのですが・・・
副会長ともなると一生に一度会えるかどうかっていう存在

　そのトップが　現場の改善の実際を聞きに来てくれちゃったら
もうみんな舞い上がっちゃうわけで・・・いきなり誇らしい気分になっちゃいます。

　
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　極めつけは　その発表をお聞きになったあとの一言

　「お前たち　これをやってくれたのか！　ここは○○君も挑戦して諦めたところなのに
ここまでやってくれて　俺は嬉しい！！」




　何とも魔法のような一言で・・・
副会長が　「また５月に来るからな　見せてくれ」・・・と言っておかえりになったあと

　反対していたメンバーも集まってきて・・・
「課長！　明日から何をやりましょうか！」・・・って　




　まさに全員が 熱狂状態になっちゃって・・・

　６０本ずつ生産していたのを　１０本ずつの生産に細かくできる
めどが立ったばかりだったんですが　・・・　こうなると一本ずつ作ってやろうっていう感じ

　

　私が細々と取り組み始めたテーマは　一気に常務プロジェクトに昇格

　もう　２回に追いやられて　下から火をつけられちゃったら　頑張って３階に行くしかない
・・・っていう感じになっちゃったわけです。




　この時の教訓は・・・

１）　褒めるんじゃない　 共感が最高
２）　立場は十分に生かす
３）　 舞台づくりこそ　トップの役割・・・っていうことでしょうか

　天竜精機において　場づくりこそトップの仕事・・・と考えた背景には
この時の学びが　潜在意識となっていたことがあるんでしょうね。

 
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