メンフィス・ベル
「1943年、イギリスの米軍基地。ナチス・ドイツを叩くため危険な白昼攻撃を繰り返す空の要塞Bー17の中で唯一24回出撃して無償の強運を持つのがメンフィス・ベルだった。そして明日はいよいよ最後の飛行、これが無事終われば10人のクルーは英雄として故郷に帰れる。(goo映画より)」爆撃機の若いクルーの話しだよね。まなじり決して敵と戦う!みたいなところが無いのがいい。青春群像ドラマとして以外と好きな作品だ。物語はシンプルでちょっとくさかったり特撮の稚拙さとかはあるが、それを除いても十分な内容ではないだろうか。この映画では実際の爆撃機を使って撮影されている、そのリアリティある質感と奥行きが画に説得力をあたえる。爆撃機に10人も乗るのかとびっくりしたが、なるほど守備位置がそれぞれあるのも面白い。これが数十機の編隊で行くと数百人の搭乗員が空を飛ぶ事になるわけだから、それだけ命を落とす者もいるということか。やなもんだ戦争というのは。出撃のときにそれぞれのクルー達が集まって打ち合わせや、膝まづいて十字をきったりする中、ピッチャーがマウンドに向かうように、クルー10人がジープに腰掛けて愛機に向かうシーンが印象的。へたくそなアメージング・グレースが心地よく聞こえるのが不思議だ。 Amazing grace! How sweet the soundThat saved a wretch like me!I once was lost, but now am foundWas blind, but now I see.Memphis Bell 1990