SESAME AND GINGER

香港を旅した人なら、「香港人の無愛想」さに、少なからずムッとした経験をお持ちじゃないです？
大声で話される広東語は、普通の会話でも日本人には怒っている様に聴こえますしね。

私だって、始めての香港旅行では、「こんな不親切で感じの悪いところ、二度と来ないわよ」と思って日本に帰ったんですから。（昔過ぎて具体的に覚えていませんが、何かを聞くと面倒臭そうに「知らない」と言われた事が多かったような・・）


でもね。
そんな中でも、実はおじさん（おじいさん）は案外、親切でした。
老舗と言われるレストランはおじさん店員率が高いのですが、お店に不慣れな外国人（私）に、さりげなく目を配ってくれ、無骨に世話を焼いてくれます。
また、何かを聞くと、態度はちょっと無愛想ですが、ちゃんと教えてくれます。

写真は、８年ぐらい前に四川料理「錦川楼」で撮った１枚です。

妹＆まだ幼児だった姪を連れ３人で香港旅行したのですが、ある日、夕ご飯を食べる前に姪はバギーに乗ったまま眠ってしまいました。
私達は、これ幸い（ゆっくり食事を楽しめる）と、店内でそのままにしていたのですけど、それを見たお店のおじさん店員が姪にと、空気枕を持って来てくれたんです。
それからも、目を覚ました姪に「美味しいか？」なんて聞いてくれたり。
中国人は、子供には親切、って事もありますけどね。

なのに、姪は写真を撮る時、おじさんの優しさであるその空気枕で、こんな事をしちゃったフトドキ者です。誰もこんな事やれなんて、言ってないのにねぇ。

このお店は、残念ながら２年ほど前に閉店してしまったのですが、親切なおじさん店員は、今も香港の（一部）レストランには、いらっしゃいますよ。

尤も。
私が初めて旅した頃に比べれば、香港人は、ずっとずっとソフトになっていると思いますけど、ね。