165221 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

SGalのおすすめ

SGalのおすすめ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Headline News

Category

その他

(0)

音楽CD

(21)

デジタル音源

(9)

Keyword Search

▼キーワード検索

2007年12月24日
XML
カテゴリ:デジタル音源
音楽ファイルの基礎知識

パソコンで音楽ファイルを取り扱う上での基礎知識をご紹介します。
音楽ファイルはいろいろな種類があり、なおかつ記録されている形式も多種多様です。
筆者はCDの制作や音源素材の制作に関与しておりますが、良く質問される言葉(ワード)を簡単に紹介します。

音源をパソコン取り込む時にサンプリングレートとかビットレートと言う言葉が出てきます。

・「サンプリングレート」や「サンプリング周波数」とは
アナログ信号からデジタル信号への変換(AD変換)を1秒間に何回行なうかを示す値で、Hz(ヘルツ)で表記されます。
オーディオCDの規格は44.1kHz(キロヘルツ)のサンプリングレートになっています。
この値が高いほど高周波音の再現が可能になりますが、当然ですが音源ファイルの大きさは大きくなります。
この値が低くなるにつれて原音の再現性能が低下します。(音源ファイルの大きさは小さくなります。)
原音の録音・再生を正確に行うには、原音周波数の2倍の周波数でサンプリングする事が必要になると言われています。
しかし、一般的な人は20kHz程度までの音しか聞き取れないので、その2倍程度の44.1kHzを選択していればOKだと思います。
※高級なPA機器で大音量で音の波動を体で感じとれるような目的以外でしたらの話です。

・「ビットレート」や「bps」とは
単位時間あたりに何ビット(0か1かを表す単位)のデータが処理されるかを表す値で、単位はbps(bits per second)が一般的に使われます。
bpsは音源データが1秒当たりにどれだけの情報量で表現されているかを示します。
圧縮された音源(MP3やWMAなど)の場合にこのbpsと言う概念が使われます。
ビットレートの値が高いほど沢山の情報を扱えますので音質が向上しますが、その反面で音源ファイルの大きさは大きくなります。
無圧縮の音源では、アナログ信号からデジタル信号への変換(AD変換)の際に、信号を何段階の数値で表現するかを示す値として8ビットや16ビット、24ビットが選べます。この値は正式には量子化ビット数やサンプリングビットレートと言います。
このように圧縮音源と無圧縮音源では考え方が違うと言う事です。

ビットレートを低くすればファイルサイズは小さくなる事が解ったと思いますが、ではその時にサンプリングレートはどうすれば良いかと言う疑問が出てきます。
例えばビットレートを低くするのだから、サンプリングレートも低くしてWAVEファイルやCD-Rから取り込めば良いかと考えますが、この場合サンプリングレートを低くしてもファイルサイズは殆ど変わりませんので意味がありません。
特別な理由が無い限り、サンプリングレートは初期録音した音源のレートのままで、ビットレートだけを下げるのが正解です。

次に、音楽ファイル形式の種類を紹介します。
音楽ファイル形式は、大きく無圧縮・非可逆圧縮・可逆圧縮の3種類に分類されます。

・無圧縮
無圧縮は、その名前の通りで圧縮されていないので音質はいいですが、ファイルサイズが大きいです。
原音の保管にはこの無圧縮形式のWAVE(.wav)ウェーブ/AIFF(.aif)アイフが適しています。
音楽CD用の原音はこの形式で保管しています。

・非可逆圧縮
人が聞き取りずらい音域をカットして圧縮します。非可逆圧縮した場合には、音質が劣化しますが、ファイルサイズを非常に小さく出来るので配布や持ち運び用として用いられます。
非可逆圧縮したファイルは元(原音)に戻すことはできません。
人気なのはダントツでMP3(.mp3)エムピースリー、次にWMA(.wma)Windows Media Audio、他にOgg Vorbis、AAC、AC3、ATRAC3、ATRAC3plus、RealAudio、TwinVQなど色々なファイル形式があります。
MP3等では固定ビットレート(CBR)や可変ビットレート(VBR)と言う概念もあります。
ビットレートは前述しましたが、固定ビットレート(CBR)は常時同じ情報量で記録して行きますので圧縮しにくい部分でビットレートが足りなくなることがあります。
可変ビットレート(VBR)では、圧縮しやすい部分は低ビットレートで記録し、圧縮しにくい部分は高ビットレートで記録する事で音質を一定にします。
MP3において同じ程度のファイルサイズの場合にVBRの方が音質が良いのはこのような仕組みによります。しかしVBRは誤作動するソフトやハ-ドがあるので注意を要します。

・可逆圧縮
圧縮しても、元のデータに戻すことができる圧縮形式です。ファイルサイズは非可逆圧縮よりは大きくなりますが、音質の劣化が無いと言う特徴があります。
無圧縮のファイルはあまりにも大きいので、音質は落とさずにHDDに保管して置きたい用途向けです。
WMA Lossless、Apple Lossless、Flac、Monkey's Audio、TTA、RealAudio Losslessなどの色々なファイル形式があります。
家庭の音楽サーバー用途に向いているのかと思いますが、筆者は無圧縮と非可逆圧縮を前述の用途で使っているので可逆圧縮は詳しくありません。

非常に簡単な説明をいたしましたが、詳しい事はインターネットで検索すれば簡単に調べられると思います。

「ファイルサイズに関する実験」
あくまで参考ですが、ファイル形式や記録方法を変える事でファイルサイズや聞き易さを実験して見ました。
オリジナル音源:WAVE形式 49118KB(約50MB)をいろいろなビットレートでMP3とWMAに変換して見た結果です。
・MP3 192k bps 変換後サイズ 6677KB(約6.7MB) 全く遜色なく聞ける
・MP3 128k bps 変換後サイズ 4448KB(約4.4MB) 殆ど(全くに近いが例外もたまにある)遜色なく聞ける
・MP3 64k bps 変換後サイズ 2220KB(約2.2MB) 多少気にいらない部分もあるが聞ける
・MP3 32k bps 変換後サイズ 1111KB(約1.1MB) 全く聞けない
・WMA 192k bps 変換後サイズ 6734KB(約6.7MB) 全く遜色なく聞ける
・WMA 128k bps 変換後サイズ 4493KB(約4.4MB) 殆ど(全くに近いが例外もたまにある)遜色なく聞ける
・WMA 64k bps 変換後サイズ 2264KB(約2.3MB) まあまあ(多少気にいらない部分もある)が聞ける
・WMA 32k bps 変換後サイズ 1148KB(約1.1MB) 気にいらない部分も目立つが聞ける
汎用性ではMP3ですが、ファイルサイズを落としても再現力があるのでWMAと言う結果でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年12月27日 00時29分29秒
[デジタル音源] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.