It's impossible
大学生の頃、初めて手に入れた車の117クーペXT-Lでこっそり夜中にドライブによく行きました。運転できることが嬉しくてね。しかもマシンは小学生の頃から好きだった117クーペ。夢のようでした。たいていあてもなくさまようことが多かったのですが、伊丹まで行ってしまったり9号線を丹波のドライブインまで行ったり琵琶湖に行ったり。車っていいなあって思いながら運転していました。最近は車を買う若い人が少なくなってきているそうですね。しかも2ドアのクーペなんて今は全然売れないと思います。僕が18歳の頃はみんな中古車で何を買うかという話題で持ちきりでした。スカイラインやスターレット、フェスティバ・・・そうそう、プレリュードがすっごい人気でした。デートカーというジャンルを確立したもんなあ。実は僕も欲しかった。でも117クーペを見たときハッと「これだ!これしかない!」と。当時すでに絶版車でしたから他の中古車と比べると「なにこのポンコツ車」という感じでしたが、僕はもう大満足でした。あまり知識がなかったので後で知ったのですがXT-Lは一番下のグレードの豪華版でした。非力なエンジンにATの組み合わせで、よくエンストしたものです。その頃に大変危険な「左足ブレーキング」をマスターしたのです。最終的に行き着いたのは初期型の117クーペでツインカムにツインキャブ、ショートストロークの4速マニュアル。4000回転以上まわすと気分爽快。一気にスピードオーバーでした。速かった。乗って楽しい、眺めて美しい。コクピットに身体を納めるだけで顔がにやーっとしてしまうような車でしたね。そんな僕が車の中でよく聴いていた曲の一つがこれです。ハードロックばかり聴いていたのではなかったのだ。今聴いたら車のインパネやにおいまで思い出したぞ。懐かしい。