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韓国ソウル!文家の掟

韓国ソウル!文家の掟

韓国のお母さんは超きれい好き

先ほど姑から電話がきた。
別に用はないが、話したかったらしい。いろいろ気にかけてくれて
嬉しいのだが、内容は笑える。
”ちゃんと毎晩拭き掃除してる?”
”布巾はちゃんと熱湯消毒してる?”
”この間、蛇口の隙間に黒いカビがあって汚かったけど、磨いた?”
などなど、お掃除バナシが盛りだくさんだ。
確かに私はたいしたきれい好きでもないから、多少汚くても平気な
汚い女だ。日本にいるときは 週に一回くらいしか掃除機をかけなかった。
洗濯は全自動だから大好きだが、食器洗いは使う皿がなくなるまで
洗わないことも少なくなかった。
そんな超ズボラな女が韓国に嫁にきたから
さぁ 大変!
韓国は 家の中はフローリングでカーペットではない。
そこを毎日掃除機をかけて、さらに雑巾で拭くのだ。
毎日だよ、毎日!
実は手抜きで私は週に一回しか拭いてない。
それを同僚に話したら、汚いとののしられた・・・
掃除機はそれでも毎日かけてるのに・・・
布巾もただ石鹸で洗うだけでは許されない。布巾専用の鍋があり、
その中に洗濯石鹸でアワアワにしながら沸騰させるのだ。
なぜそこまで?!
これまた私は手抜きをして 洗剤であらったり、時々漂白してるくらい。
姑の家では 食器を殺菌する器械まである!
青い光がなんともコワイ。
2ヶ月前、私は今のうちに引っ越してきた。
韓国では ”立つ鳥跡を濁さず”ということわざは誰も知らない。
引っ越す人は 汚し放題汚して、そのまま去っていく。
引っ越してきた人が 掃除をするのだ。
私的には、知らない人の汚れを
掃除するのは苦痛以外のナニモノでもないが、
韓国ではそれが一般的だ。
 その引越し当日も、私は残業で帰ってきたら10時だった。
姑と義姉と義兄はすでにうちに来て、掃除をしてくれていた。
”すみませ~ん!遅くなりました~”とバカ嫁がノコノコ顔を出した頃には
すでに姑が部屋中ピッカピカに磨き上げてくれていた。
それもハンパじゃない。
漂白剤を一本使いきり、ベランダを洗うために
新しいホースまで買い、壁からなにから 全部拭いていた。
そんな超潔癖な母に育てられたカマ夫は 
ある部分は私より汚いオトコだ。

私は部屋が汚くても許せるが、物がきちんと置かれていなかったり、乱れているといやなのだ。(勝手だな)
だが、カマ夫はそんなのおかまいましだ。
家に着いたら、玄関から靴下、セーター,Tシャツ、パンツ・・・と
歩いた道のりがわかるように点々と脱ぎ散らかしてる。きっと姑が
後ろから一つ一つ拾って歩いてたに違いない。が、私はしない。
 
こんなにきれい好きな韓国人なのに、きれいなのは家の中だけだ。
ソウルを見てみよう。なんと汚いことか。
タバコのポイ捨てだけじゃない、ビルの横には分別もきちんとしてない
粗大ゴミがゴロゴロ置いてある。
きれいなのは、大通りやハイテクビルぐらいのもんだろう。
なんとも見栄っ張りというか、自己中心的というか・・・
やるなら 隅々まできれいにしろよと言いたくなる。

でもどこもかしこも汚い私よりはマシだ。
きれい好きな韓国人のみなさん。尊敬してます。
お義母さん、隠れて手抜きしまくって ごめんなさい。



これはライコス時代だから2002年に書いたもの。
2005年現在、今もって義母はスーパー潔癖症。
家中のものを磨き上げないと気のすまない人。
そんな義母が突然うちに来るとか言い出すのが一番怖い。

ちょっとくらい汚くたって死なないって。

といった私を 冷たい目でにらんだ、いつもは優しい義母です。


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