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カテゴリ:試合評
立ちはだかるのはダルビッシュ。試合前はかなり厳しい試合を想像していましたが、先発の長谷部が試合をきっちり作り、期待されている主軸打者・山崎武が打つ。投打が噛み合う理想的な試合展開で、このカード1勝1敗となりました。
東北楽天ゴールデンイーグルスは、これで7月月間成績を7勝6敗に、今季日本ハム戦を7勝6敗、通算成績を86試合39勝45敗2分の借金6としています。 ▼3回に犠牲フライで1点を失うも好投を続ける先発左腕・長谷部に対して、絶好の援護弾&逆転弾になったのが、4回裏1アウト2,1塁の場面での山崎武の、6/14以来の16号3ラン! 外角高めに甘く入るストレートをタイミングばっちりで一閃! 右中間スタンドに運びました。ちなみに、2009年のゾーン別打率を見ると、ココのゾーンは好きなゾーンで、90打数30安打、打率.333、本塁打9本を量産しています。 ブログの継続運営の活力源として、皆さまの一押し、何卒宜しくお願いしますm(_ _)m 〇楽天イーグルス4-2北海道日本ハムファイターズ 繰り返しますが、相手はダルビッシュだし、こっちは長谷部。クオリティスタートの最低条件をクリアすれば御の字だろう。そんなふうに思っていましたが、予想を良い方向へ鮮やかに裏切る、素晴らしいナイスピッチングでした。ファームで吉田コーチと修正点・課題点の克服に励んできた、その結果がそのまま出たのではないでしょうか? コントロールが安定していました。5回2/3、打者23人に対して与四球ゼロが制球の良さを象徴しています。ストライク率は全体で58.5%を記録。 その中でも、ストレートを軸にピッチングを組み立てていました。この直球の球威、球速が今日は抜群に良かった、そう言えるのではないでしょうか。 1回の稲葉には151キロのストレートを2球計測。コンスタントに140キロ台後半のストレートを、安定した制球でどんどん投げ込んでいったのが功を奏しました。(特に右打者の内角へクロスファイヤーとなるストレートを積極的に使用していたのが印象的。今季勝ち星の試合で、今日は最もストレートの割合が高かった) 一方で、変化球の割合をみると、スライダーの比率が下がり、チェンジアップの割合が上昇しています。スライダーの割合が減ったのは、右打者が6人並ぶファイターズ打線にスライダーを使いにくかった、そんな事情もあるかもしれませんね。 スライダーは130キロ代半ば前後、チェンジアップは120キロ台前半。チェンジアップを多く使用したことで、結果として、ストレートとの対比で緩急と高低差をつけることに成功した、といえそうです。その結果、チェンジアップで2つの空振り三振も記録しています。 ちょっと、重箱の隅的な穿った見方をするなら、チェンジアップを効果的に使用する配球でラズナーの好投をアシストする嶋が、その成果を長谷部の配球にも活かした、そんな見方もできるかもしれません。 好投を続けた長谷部ですが、終盤ピンチを演出しました。6回に陽に簡単に右翼スタンドへ運ばれた後、稲葉、小谷野と連打を許し、得点圏に走者を背負う大切な場面が到来。球が高めに浮きだしており、疲労の度合いをうかがわせるものでしたが、しかし、その後の糸井との対決は素晴らしかったですね。抜群の制球力で外角の厳しいコースを突く魂の入った投球でした(結果は遊飛)。ここで崩れなかった所に今季の成長が見える、そんな気がします。 とにもかくにも、長谷部のテンポの良い好投は見ていて気持ちのすく内容でしたね。 この試合、鉄平が6回の第3打席で内角のカットボールをファウル、自打球にし、右足に直撃して負傷交代。「打」では不安材料が1つ増えてしまいましたが、一方で、「投」では後半戦に向けて、良い収穫ができたといえそうです。 ダルビッシュ相手に好投、勝利投手になったのですから、この勝利を大きな糧にして自信を持ってもらいたいですね。 それに、ダルビッシュのような球界屈指のエースでも、四球と失策がらみで試合を決定づけてしまうような失点をしてしまう。改めて、四球とエラーの怖さを再確認した試合でもありましたね。 この記事はココでおしまいです。最後に、皆さん、ブログ村の投票のご協力宜しくお願いします。(いつも押して頂き、有難うございます!) ■楽天・長谷部のストライク率、球種別割合、配球図 〔ストライク率〕 全体58.5%、直球61.7%、変化球54.3% 〔球種別割合〕 本日82球:St47(57.3%)、Sl15(18.3%)、Ch18(22.0%)、Cur2(2.4%) 3/31ロッテ戦:St33(41.8%)、Sl31(39.2%)、Ch10(12.7%)、Cur5(6.3%) 4/7日本ハム戦:St32(37.6%)、Sl39(45.9%)、Ch10(11.8%)、Cur4(4.7%) 2009年:St46%、Sl26%、Ch19%、Cur3%、Sh6% 〔配球図〕 上段:直球、下段:変化球 ■日本ハム・ダルビッシュのストライク率、球種別割合、配球図 〔ストライク率〕 全体55.3%、直球59.1%、変化球52.9% 〔球種別割合〕 St44(38.6%)、Sl31(27.2%)、Ch18(15.8%)、Sh7(6.1%)、Cut8(7.0%)、Cur5(4.4%)、Fo1(0.9%) 〔配球図〕 上段:直球、下段:変化球 ■両チーム先発以外の球種別割合 〔楽天〕 青山(右)18球・・・St7、Sh1、Sl9、Fo1 片山(左)13球・・・St8、Sl3、Cur2 小山(右)21球・・・St4、Sl3、Sin14 〔日本ハム〕 石井(左)10球・・・St6、Sl2、Fo2 加藤(右)5球・・・St1、Sl3、Sin1 ■楽天投手陣の奪空振り履歴 長谷部 1回陽6球目・・・Ch(空振り三振) 23 2回糸井5球目・・・Sl 20 2回大野3球目・・・Ch 25 4回鵜久森5球目・・・Ch(空振り三振) 12 6回田中賢2球目・・・St 19 6回田中賢3球目・・・Sl(空振り三振) 14 6回糸井3球目・・・Sl 15 青山 7回関口1球目・・・Sl 12 7回関口3球目・・・Sl(空振り三振) 21 片山 8回田中賢6球目・・・Sl(空振り三振) 24 小山 9回村田3球目・・・Sin 14 9回金子誠4球目・・・Sin(空振り三振) 21 ■両チームの打席結果とカウント推移 赤紫の網掛け=空振り、黄緑の網掛け=ファウル ストレート・・・St、カーブ・・・Cur、スライダー・・・Sl、カットボール・・・Cut、シュート・・・Sh、フォーク・・・Fo、シンカー・・・Sin、チェンジアップ・・・Ch、パーム・・・Pa、ナックル・・・Kn、ストライク-ボールの順です。カウントの太文字はストレート、太文字ではないのは変化球です。 文中に出てくる番号は配給図のゾーンを示しています。 配給図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から右に、折り返して左→右と1,2,3と番号をふると、 1、2、3、4、5 6、7、8、9、10 11、12、13、14、15 16、17、18、19、20 21、22、23、24、25 となります。そのうちストライクゾーンが7、8、9、12、13、14、17、18、19にあたります。 -------------------------------------------------- ■本家ブログの過去記事はこちらをクリックして下さい。 ---------------------------------------------------- 現在ブログ村のランキングに参加中!このポチッが更新の最大の励みになります。なにとぞ、よろしくお願いします。(^○^)/ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月17日 19時18分05秒
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