カテゴリ:グルメ・旅
ここのところ、慌ただしさに感けてしまい、すっかりブログの更新も
のんびりとしたものになってしまい、しばらく日記となってしまって おりました。(笑) 今回は先週の篠山城址散策時の模様をお届けしたいと思います。 午前中の所用を終え、午後から家族の誘いで久留米の有馬記念館にて 開催中の「若冲と仁清」展の見学に行ってみました。 ![]() 天気にも恵まれ、市民の憩いの場でもある城内はのんびり散歩を楽しむ 方たちやご家族連れの方で賑わっています。 ![]() 初夏の緑が眩しい冠木御門跡を抜けると眼前には本丸跡に佇む篠山神社。 ![]() 創建は明治10年と言われ、久留米藩初代藩主である有馬豊氏を始め累代の 藩主がここに祀られています。 こちらは篠山神社に隣接して建っている有馬記念館。 ![]() 今回の「若冲と仁清」展の会場となった有馬記念館は、久留米市制70周年を 迎えた昭和35年にブリヂストン創業者でもある石橋正二郎氏により市へ寄贈 された建物です。館内では久留米の歴史と歴代藩主となった有馬家の歴史が 展示されています。 今回の「若冲と仁清」展は京都の相国寺及び金閣寺の寺宝を中心に紹介されて いました。 昨今の伊藤若冲ブームに肖ってでしょうか?コンパクトな館内にはたくさんの 見学の方。 ![]() 若冲の作品は「群鶏蔬菜図押絵貼屏風」と「中鶏左右梅図」が展示されていま した。写真は中鶏左右梅図に描かれた鶏です(この写真は館外の立て看板を撮 ったものです)。猛々しい雄鶏の迫力が伝わってきそうです。また群鶏蔬菜図 押絵貼屏風には鶏が日常見せる表情や仕草が自由に描かれ、こちらも眺めていて 興味を惹かれるものでした(こちらは水墨画でした)。 こうした若冲の作品とともに野々村仁清の茶碗や有馬家の御庭焼として知られる 柳原焼も展示されていました。 こちらは記念館に隣接して東郷元帥の旧書斎がひっそりと佇んでいます。 ![]() 謙虚寡言な愛国者として国内外から敬慕されていたと言われる東郷平八郎。 実業界で活躍した久留米出身の小倉敬止翁も熱烈な東郷氏の崇拝者の一人であった そうです。そんな小倉翁が東郷元帥よりこの書斎を拝受し、郷土の子弟の教育資料 とすべく寄贈したものなのだそうです。その後、経年による腐朽が進んだものの、 石橋正二郎氏により、記念館の建築寄贈と合わせ、東郷元帥の遺徳と小倉翁の遺志を 後世に伝える施設として、この書斎は現在地へ移築復元されました。 篠山神社の境内の一角には何故か聖徳太子像・・・。 ![]() 一説によると、久留米の地名の由来は聖徳太子の異母兄である来目皇子(久米王)に ちなんだものとも言われています。確たる関連性も見いだせないまま、あれこれと 篠山城と聖徳太子のつながりについて思いを巡らせながら境内散策の歩を進めてみます。 有馬氏により町割りされ整備された城下町は近代に発達した絣の町としての賑わいを見せ、 やがて昭和の息吹の中で誕生したブリヂストンを中心としたゴム産業の町として発展を遂 げてゆくこととなります。ブリヂストン関連施設が今でも数多く残るこの篠山エリアは往時 の風情を今に伝えながら現在の町並みを形成するに至っている様に感じます。 やがて世界最大手のタイヤメーカーへと成長してくブリヂストン。創業者である石橋正二郎 氏の郷土の歴史と文化を愛する精神に触れつつ、森林浴を楽しみながらの散策を終え、心地 よい眠気とともに家族の運転するクルマに揺られながら篠山城址を後にしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.05.23 23:17:06
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