気ままに華流／水流

第５話　薔薇乃恋　「スミレの天使」

「式まで三週間半、少しは見られる女になってもらわないとな！」

葵によるゆりの変身大作戦が始まった。
資本金は、ゆりの貯金箱の2万円。
「少なくても5キロはやせろよ。」
さり気に原作の3キロより厳しくなってるぞ！

「こっそり盗み食いなんかしやがったら、生きたまま食ってやる。」
～って、ひそかに食われてみたいと思っている私（笑）～…

ランニング、釜ゆで（？）、ラップまき、布団巻き‥
毎食りんご半分しか食べられないゆりの横で、葵はスナックボリボリ‥
うらやむゆりを横目に
「ニヤーッ。」ってちょっっとサディスティックな表情…

それでも痩せないゆりっていったい？

「化粧品も持ってない、あんた、宇宙人か？」
この頃の葵のゆりに対する呼び方は、まだ、「あんた」だね！

女と間違えられて、プレゼントされた全く使ってない葵の化粧品‥
でも、ちゃんと冷蔵庫に保管して、使い方もよーく知ってるんだよね。

ゆりのやせない理由がわかりました。
こっそり夜中にご飯の盗み食い！自覚は全く無いらしいんだけど…

顔じゅうご飯だらけの顔…
でもまさか、この顔が、
テーマ曲に乗って、番組の最初に毎回流されようとは…
本人も思っていなかったでしょうね。

化粧の仕方をイラつきながら指南する葵。
でも、ゆりが倒れたら、「ゆり！」「ゆり！」って大騒ぎ…

芙蓉に一晩看病しろって言われて嫌がってたけど、
「ゴメンなさい。」心からあやまるゆりに
「もう、一生やせようなんて思うな。このまま寝てろ。」
って、さりげにやさしい。
その上、 化粧落としてあげようとして…
無神経なようで、実は気がつくんだよね。

「よーく見ると結構かわいい。赤ん坊みたいでふんわか柔らかいし、
　ついつい　いじめたくなっちまうから困るよな。」

寝ているゆりの髪の毛なんか触っちゃって。
お茶飲みながらの葵の表情の変化が楽しい！

ここからだね。葵のゆりに対する態度の転換期。
本人も自分の気持ちの変化に少しずつ気付いていくのは‥。

結婚式当日、葵に化粧してもらって、ゆり、かわいくなったね。

葵の幼い頃の写真、かわいいね。
いつぞや、出てきた(これから出てくるんだっけ？）
いがぐり頭の子役と違うぞ！

でも、スミレに「かわいいじゃん。」と言われて喜ぶゆりに
また、ちょっといじわる心が‥。　（いや、ヤキモチの始まり？）
出かける直前に、スミレの婚約者の話を始める葵、
「スミレにとって、彼女以外の女は全てゴミ。」
なんて、しかも、その婚約者がもう、この世にいないことは黙ってて…

ところで、結婚式だって言うのに、二人ともラフな格好だね。
葵がキメたら、もっと、メチャメチャカッコいいのに…
（もっともそれじゃあ、花婿のかげがうすくなっちゃうか。…）

落ち込んで、結婚式に出ず、帰ってしまうゆり、
あ～あ、せっかくおめかししたのにもったいない！
（それなら私が代わりに出てあげたのにな。）

ゆりのひどい落ち込みようにさすがの芙蓉も
「優しいお姉さんが、話聞いてあげる。」
だって。
スミレの婚約者が、死んだことを知って、内心ホッとするゆり‥
それでも、指摘されると否定するゆりに
「内心何を考えてもいいけど、それをごまかそうとするのはよこしまよ。」
って芙蓉の前では、何もかもお見通し、
こう、はっきりしてると、気持ちがいいね。

ここからながーい回想シーン、
スミレの永遠の恋人、椿沢セリ登場。

この二人、けっこうお似合いだと思う。
ラブシーンも絵になるから、長くても許せるな。
しかし、セリもスミレも子役はいまいち‥。あごが気になるんだよね。

セリを演じているのは、ゆり役のエラと同じ、
台湾人気ユニットS.H.Eの1人、セリーナ。
ずーっと後で もう1人のヘイブが出てくるけど、
3人ともなかなかはまり役だと思う。

二人の会話の中で‥
スミレは“眠り上戸”か、なるほどね。

二日酔いの詩「千人の天子のバスケットボール」
ちょっと笑っちゃうけど、映像になると、不思議にきれいだった！

どんな意味があるのかと原作を見てみたら、
この詩、中原　中也の｢宿酔」という詩の一節だそうで

　　　　　朝　鈍い日が　照ってて
　　　　　風がある

　　　　　千の天使が
　　　　　バスケットボールする

　　　　　私は目をつぶる

　　　　　かなしい酔ひだ
　　　　　

　って　つまりは、二日酔いで頭ガ～ン、ガ～ンって詩なんだね。
　二日酔いも詩にすると　こんなにきれいなんだ！
　変なところで、納得！！　　　　

今日も時間かかったけど、納得、満足↓