トランジスターの増幅率について7/18付けのトピックでちょっと言及しましたので、簡単な解説を・・・。
2SC1815,2SC2458L,2SC2120などはトランジスター（以下Tr）の品種名で、ちなみに2SC2458Lは2SC2458のLow Noiseタイプです。
いまここで例示したTrはすべて東芝の製品です。東芝のTrは増幅率のランクを色で表示しています。
増幅率の低い方から順に、R:Red、O:Orange、Y:Yellow、GR:Green、BL:Blueで、BLが一番高いランクです。実際の増幅率はTrの品種（用途）によって異なるので、一律にどの位とは言えませんが。
実際のTrは直流から交流信号までを増幅するので、7/18付けの”BCLラジオのメインテナンス”の中で結構適当にTrを交換してますが、あれはカット＆トライなやり方になります。
勝手気ままにTrを交換すると、Trを動作させるためのバイアス電圧が最適値（設計値）から外れて音が歪むなどの症状が出る場合もあります。
今回は不具合がなかったのですが、もしも不具合が出ればランクを変えていたと思います。
2SC1815と2SC2458は言わば兄弟品種で、オリジナルの2SC945よりも多少S/N比が良いので採用しました。本当は2SC1815もGRを使いたかったのですがあいにく手持ちになかったので、Yランクを取り付けました。その後しばらく聞き込んだところで音量不足を感じたので、ランクを変更したわけです。
いまアマチュア工作家が参考にできるのは、これ位ではないでしょうか。
