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いずれそれなりの名前がつくダイアリー [全284件]
ロサンジェルスからこんにちはです。あさって 東京に戻るんですが、その前になんか映画でも 見ようってことになり、ケーブルのオンデマンド で『チェ 28歳の革命』を鑑賞。 http://che.gyao.jp/ 映画スタートするやいなや、夫がポツリ。 「おい、これ、スペイン語やぞ」 ・・・しまった! アメリカでスペイン語映画を見るということは、 字幕が英語だということです。英語の本を読むのは 超速い私ですが、小さい文字で挿入された英語字幕を いちいち読むのはめんどくさい。 ・・・もう、字幕よまないで映像だけ楽しもう。 だって字幕よんでる数秒間、デルトロさんの顔が見れない じゃないですか! 好きなんですのに。 字幕いっさいあきらめて、絵だけ見る。メガネかけて 字幕よんでた夫も、中盤から投げやり状態。「あんまり よくわからん」とか言い出して。 この体験をアメリカ人の友人に話したら、「おお! 俺も『チェ』見たぜ。日本で! だから字幕が日本語な わけよ。俺、読めないし。で、どうだった?」 と聞かれ、 「林の中を、何人かのおっさんとデルトロが歩いてる ことだけはわかった」 と、関係者が聞いたら激怒しそうな感想を漏らす私。 ところが、その、「林の中を歩くおっさんたちとデルトロ」 がもっと見たくて、翌日に第二部を鑑賞。夫は時折、爆睡。 エンディングのすばらしい音楽が鳴り出すと共に、夫が 「わからん。よくわからん」とうなりだす。 「日本ではさ〜、副題がついとるみたいよ。 第一部は『28歳の革命』で、 第二部は『39歳 別れの手紙』」 と教えてあげたところ、「いいなあ日本の配給会社は! 親切だよ、それは!」と。米国でのタイトルは『Che』 だけで、これまたあっさりしてる。 ところが、この手の「もりあがりに欠ける」「ドキュメン タリー風」な映画が私は嫌いではありません。いや、 むしろ大好きかも。何回でも見てしまうかも。字幕なしで。
ロサンジェルスからこんにちはです。先日、自主 制作の短編映画に夫婦で出演させて頂きました。 と書くと簡単に聞こえるかもしれませんが、映画 の撮影は大変です。照明の立て込みやら小道具の アレンジやら、小規模の自主制作であれば何でも 自分たちでやらねばなりません。 自主映画を監督したからって儲かるわけでもないし、 自主映画に出演したからって有名になるわけでも ない。 ただそこにあるのは、「いい映画、作ろうぜ! 俺たちで!」という、涙ぐましく献身的な努力。 全員ノーギャラ、物資持ち寄りで制作しますから、 一歩まちがえば当然、不満も出ます。 今回はうちの夫がキレました。 「うちのアパートを撮影場所に提供したのは間違い だった。見ろ、家がめちゃくちゃに荒らされた じゃないか」 みたいな。詳しく書くと長くなるので省きますが。 後で復元するんだし、映画撮影ってそういうもの なんだから当たり前じゃん、あんただってOKした じゃん、いまさら何、怒ってんの、それよりあんた、 ちゃんとセリフ覚えておきなよ、 ・・・などとは、私はもちろん言いません。彼の怒り に火を注ぐだけです。「うん、うん、わかるわかる」 と相槌だけを打ち続け、ほとぼりが冷めるのを待ちます。 これが夫婦生活のコツといえばコツなんですが、釈然 としない気もします。なんてケツの穴の小さい男なん だ。 そう思いつつ、小道具に使用した残りのパンを フレンチトーストにして食べた昨日と、今日。 夫に天罰が下りました。 彼のフレンチトーストに、一本の毛が混入してたんです。 私の毛でもなく、彼のでもない、妙に短い毛が。 もちろん、私が意図的に仕込んだのではありません。 それも、二日連続。 「あれ、毛が入ってる」 と夫がそれをつまみ出した瞬間、私はひそかに思い ました。これはもしかしたらサイババの威力に似た、 自主映画の神様からのメッセージではないかと。 「もうちょっと大人になれ」って意味の毛に違い ありません。
ロサンジェルスからこんにちはです。用事があって こないだ、アメリカ人の友だちの家に行きました。 ガレージに車を停めた直後、彼がいきなりこう言いました。 「俺の母ちゃん、見る?」 その人のお母さん、2年前に亡くなってるんです。それを よく知ってる私は 「生きてるやつ、それとも死んでるやつ?」 と軽口をたたいてしまい、内心「まずいっ!!!」と 思ってしまったのですが、彼がニコニコしながらこっちに よこしてきたのは、箱。 茶色い紙に包まれた郵便小包みたいな、ちょうどOLさんの 弁当箱ぐらいのサイズの、箱。 「病院で火葬してもらったら、こんな感じで返ってくる」 その箱の中に、どうやらご遺灰が入っているようなんです。 「海に撒かなくちゃ、と思っているうちに、すごく時間が 経っちゃってさ」 ・・・そうか。 灰にしてもらって、海に還りたいわ、って お母さん言ってらしたのか。 ご冥福をお祈りしよう。 さっきの軽口を心から深く反省し、しみじみと思い出に浸る 私。でも、今日このことをブログに書く理由は、この時点で 「お母さんが箱に入ってる」ことに驚いたからではありません。 「いつ、時間できるかわかんないや。だから今はとりあえず」 彼がさらにそう言って、手に取ったのはデカいダンボール箱。 引越しの荷物をまだそのままに放置してある、まさにそう いう感じのダンボールです。 ばさっ!!!! 彼はなんと、母ちゃんの遺灰が入った小箱をダンボール箱の 中に投入。 想像できるでしょうか!? 丸めた古新聞とか、ケースに 入った電球とかタコ足配線に使う電気コードとかと一緒に、 愛するオカンの遺灰が入れられ、しかも、 自転車やら大工道具やらなんやらがドカスカ積まれた ガレージの棚の上に何ヶ月間も保管されていることを! 私は腰を抜かしそうになりつつ、「こんなとこに置いちゃ ダメだよ、部屋に上げてあげなよ!」と何度も必死で訴えた のですが、 「え、なんで?」 とニコニコされるばかり。ついには、私が頭おかしい人みたい な流れになる有様。『おくりびと』の感動を一撃でなぎ倒す であろう、この感覚の違いは一体・・・
ロサンジェルスからこんにちはです。いまさらですが 日本映画『おくりびと』がアカデミー賞受賞。おめで とうございます。 ここロサンジェルスには、映画関係者がうようよいる ので、集まってお茶飲んだりしたら絶対にオスカーの 話題が出ます。 「なんか今年はさー、 インドの人とかオーストラリアの人とか、 外国人の受賞が多かったよな。 情けないぜアメリカ人」 という感想がまずひとつ。 「『ミルク』よかったな。 『フロスト/ニクソン』もまあまあ」 という感想があり、そこらへんから「最近の映画では 何がよかった?」みたいな話に移っていく。誰も 『おくりびと』の話すらしない。 やっぱりな、アメリカの人は外国映画に興味なんか 示さないもんな、と内心深く納得していたら、 唐突に 「そういえばさ、インターナショナル!」 と声を張り上げた人がいました。おお、日本人に対する 祝いの言葉がついに、と思ったら 「あれはひどかった! 脚本書き直せって感じだぜ まったく!」 ・・・・ええぇ?! と思ったら、最近『The International』って映画が出た らしい。そもそもアカデミーにインターナショナル部門 なんて存在しないし。外国語映画賞だし。でもその インターナショナルって映画の何がそんなに悪いのか、 今はそっちに興味ある。
ロサンジェルスからこんにちはです。今日も延々 ケーブルTVで映画が山ほど放映されてます。 「もう、映画観るのに疲れたなー」 とも思う中、なぜかニコラス・ケイジ主演だと 観る気が起こってしまう私。 今日やってたのは『ネクスト』(2007)。 「へ〜、こんな映画あったんだケイジ」 2分後に起こる出来事が予知できてしまう男の話で、 フラッシュバックならぬフラッシュフォワード? 2分先の出来事の映像をうまく使った作品です。 ケイジが未来を予知するって映画は今月末にも 『Knowing』ってやつがUSで公開されるみたいです。 「またか」って感じですが、それでも観てしまうで あろう理由は ・・・ニコラスケイジの絶妙な存在感。 2枚目な役どころなのに、3枚目感がつきまとう。 馬ヅラ&はげオヤジの中で、ヒーローを演じることが 許されてしまう唯一の男。好きです。本当に。 楽しませてもらってます。 うちの夫は、昨日レストランで食った「野菜のてんぷら」 が合わなかったのか終日うめいてました。ベジタリアン だからといって、野菜のてんぷらはどうかと思います。 結構、胃にもたれませんか?
ロサンジェルスに来ています。演劇や映画に関する いろいろで忙しくしてる間に、ブログを書く力を すっかりなくしていました。 成田を出発したのは2月16日。それまでほんと、 キツキツのスケジュール。 2か月ぶりに、古巣に帰る感じで自分のブログを 見てみたら、あまりのひどい内容に脱力してしまい ました。 ってことは、今の自分が多少なりとも「浄化」され たってことかもしれません。 少しずつでも、また書きます。
東京からこんにちはです。鼻づまりが治りません。 そろそろ英語ミュージカルの稽古をつけなきゃいけない のに、歌いにくいです。 週に1回、薬をもらいに薬局に行きます。問題は、その 薬局。 昔は医者が出した薬を「つべこべ言わずに飲め」ってな 感じでしたが、情報開示が叫ばれる昨今。毎回、丁寧に プリントアウトされた説明書を見ながら、薬剤師さんと 内容の確認ができるようになりました。 となると、つい「今回は薬が変更されていますが、前の 薬と、どう違うのですか?」などと、質問をしてしまう 私。しかし、本当に言いたいことは、別なことです。 ・・・ディスプレイの下の段の、フクロウのぬいぐるみが 倒れたままになっている ということです。 私が知る限り、ここ3週間その状態。博士ふうの帽子を つけたそのフクロウが、ずっと倒れてるんです。 ・・・気になる。 どうせ薬剤師に尋ねても適当な答えしか返ってこない類の 質問をしてしまい、ぬいぐるみが倒れてますよ、という 肝心のコメントが言えなくなってしまう。 そして今日も、言えませんでした。 ・・・年末まで、たぶんあと1回、薬をもらいに来ること になる。 来週こそ言うぞ、と思いましたが、 ・・・たぶん年末は大掃除するだろう。 その時に「あら。フクロウさんが、倒れているわ」 と薬剤師が気づき、元に戻すに違いない。 と思い直す。しかし、こうも思えるのです。 ・・・もしそのままで年を越したらどうする! さらにもっと心配なことは、年明けに私の症状が消え、 薬が必要なくなることです。私自身が、この目でフクロウが 立つのを確認できなくなってしまう。 ・・・年明けも鼻がつまってますように! そんな奇妙な願いを心で念じてイライラしながら、私は また別の策略を考え出しました。 ・・・公衆電話から、匿名で電話をかけるのはどうだ。 霊感があるようなフリをして。 「お宅の局内で、何かが倒れてるのが見えます。 それを元通りにしないと、大変なことになる。 何か、倒れていませんか? 透明な箱かケースの 中にある、何かふわふわしたもの・・・」 私の脳内に、電話を受けて大慌てでうろうろする薬剤師たちの 姿が浮かびました。と同時に、心の底まで情けない気持ちで いっぱいになりました。 「フクロウ、倒れてますよ」 なぜ、その一言が言えない? 言えばいいだけのことなのに。 |一覧| |