灰色の空のむこうには…

バック・トゥ・ザ・フューチャー2


バック・トゥ・ザ・フューチャーだ！


無事に１９５５年から現代に帰ってきたマーティでした
が、３０年後の未来にタイム・スリップしたドクが現れ、
未来の自分と恋人の子供が危険だと未来に連れられて
しまいます。そこで、訳のわからないまま子供の代わり
に立ち舞い、元の世界に戻った３人だったのですが、
そこはかつていた現代の世界とは違う世界でした。その
原因は未来でドクとマーティがデロリアン号から離れて
いるときにタイムスリップして過去に行ったビフが
ゲームの結果が載っているデータを自分自身に渡し、
その儲けたお金で街を牛耳っている世界だと突き止めた
２人は、また運命の１９５５年に戻り、ビフからその
データを奪って元の歴史に戻そうとします。

僕の子供のときの記憶ではこの２作目は未来の世界に
行くというものだったのですが、未来に行ってさらに
過去にまで行くというこの奇想天外なストーリーは
とても楽しめました。やっぱり子供の頃の記憶って
あんまりアテになりませんね。特に面白かったのが、
前作での出来事を踏まえて、その同じ時間列と平行
してこの作品の目的であるビフからデータを奪うと
いうものが行われているのが今でも画期的に思える
展開です。前作では描かれなかった１９５５年の
サイドストーリー的な部分もあって、前作から見てる
ファンならより楽しめるものだと思いました。

冒頭に未来に行くシーンがあったのですが、公開
された１９８５年当時の３０年後である未来という
ところもまた何だか心ときめく部分でしたね。
今から１０年後の世界のことですが、それでも
よくあるＳＦのような機械だらけの世界ではなく
リアリティのある未来世界だったので、今から
１０年後はどうなってるのかなと心躍る思いで
想像してしまいました。その頃には僕も４０歳前に
なっているかと思いますが、何をしてるのやら。
まったく想像がつかない世界を知るというのも
幸運のようであり、不幸のようなものかと思い
ますが、この映画に描かれているように今と
変わらず平和な世界のままであってほしいもの
ですね。