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カテゴリ:本の話題
ひぐらしのなく頃に解第三話~皆殺し編~(上) 運命を読めるなんていい加減なことを言っちゃ いけないぜ?男にとって、運命という言葉は もっともっと尊くて熱い意味がこもってるんだ。 そんな易々と読めるようなもんじゃねぇ。 昭和五十八年六月。雛見沢村で幾度となく繰り返される 凄惨な結末。そんな逃れられない“運命”を見つめ続ける 存在――古手梨花と羽入。だが梨花は、定められた運命 を軽々と打ち破る圭一の情熱に、希望を見出そうとして いた。今度こそ“昭和五十八年の六月”を乗り越えて みせる、と……。しかしそんなとき、沙都子を虐待して いた叔父・鉄平が雛見沢に戻ってきてしまう。“祟殺し” の悲劇が、再び繰り返される……!? ようやく解答編も第三話に突入し、謎とされてきた一端 がついに明らかになってきました。この話でキーワード のように語られる“運命”という言葉にどう抗っていく のか、問題編である「祟殺し編」をベースとしながらも、 今まで繰り返された世界で成長した部活メンバーたちの 姿に、希望を抱く古手梨花。すべてが順風満帆に進んで いた新しい世界はやがて暗雲に飲み込まれてしまい、 梨花は早くもこの世界を諦めてしまうのですが、絶望の 中から立ち向かおうとするメンバーの姿を見て、運命を 打ち破ろうとする姿に梨花が圧倒された物語でした。 それにしてもこの物語は、今までの問題編や解答編での 悲劇をそれぞれが回避しようとする世界になっており、 とても感動できるものでした。まさに今までの連綿と 続いてきたそれぞれの世界がこの巻によって伏線でしか なく、すべての悲劇が昇華されたという意味ではとても 素晴らしいものだったと思います。よくこの物語は 残酷なシーンなどがあり、一部では有害視されてるような 報道がなされたりしていましたが、ここまで読み進める とそれはとんでもない誤解、たとえば伊勢物語と聞いて プレイボーイの物語だという読まないであらすじを 聞くだけですべてを知った気になる偏見のようなもの でしかないように思えます。まぁ、完結まで読んでも いない僕が大口を叩くのもどうかと思いますが、願わく ばこの今の時代にない、暑苦しいながらも仲間のため に運命にすら敢然と立ち向かう部活メンバーたちの 姿に何かを受け取ってほしいものと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.19 18:43:29
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