灰色の空のむこうには…

バイオハザードII アポカリプス デラックス・コレクターズ・エディション


コンピューターなんて全くアテにならん
人間と同じだ


巨大企業アンブレラ社の地下研究所“ハイブ”での死闘
から３６時間後、何者かに捕えられ病院で目を覚ました
アリス。本能的に逃げ出した彼女は、“Ｔ-ウィルス”が
ラクーンシティ中に蔓延していることを知る。アリスは
特殊部隊の女性隊員ジルらわずかに生き残った者たちと
脱出を試みるが、街は生ける屍と化した凶暴なアンデッド
たちで埋め尽くされ、事態の隠蔽を目論むアンブレラ社が
送り込んだ最強のバイオ・モンスター、ネメシスまでもが
彼らの行く手を阻む。さらに、アンブレラ社は核兵器に
よる街全体の消滅をも実行に移そうとしていた…。

前作の感想がイマイチだったのであまり期待しないで見た
のですが、見終えた感想としては僕の予想を覆す面白い
内容だったのには驚かされてしまいました。ストーリーと
してもきっちりと前作の中途半端な終わり方から上手い
流れでスタートしてましたし、まだまだ明らかにされて
いない謎はいくつかありましたがこの物語のキーワードで
ある“Ｔ-ウィルス”が作られた理由もきっちり説明されて
いましたし、前作での事件もきっちりと踏襲された上での
展開はとても良かったと思います。

ゾンビもののアクション映画として見るならかなり楽しむ
ことの出来たものでしたが、いかんせん原作のゲームが
ベースとなっている以上、原作ファンの人にとっては意見
の分かれるところがあると思います。原作を全く知らない
僕としてはこの映画の目的とテーマがわからないことだけが
ちょっと不満かなと。今回のラストも続編を意識した作りで
引っ張るような形で終わったのですが、次回作にも意外な
面白さを期待したいと思います。