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灰色の空のむこうには…

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2013.08.31
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カテゴリ:映画な話
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何があっても歴史を変えてはならない


タイムワープ技術を使って教科書に載らない真実の歴史を記録
していくタイムスクープ社。そこで働く時空ジャーナリストの
沢嶋雄一は、混乱が続く“本能寺の変”直後の京都で取材を
開始する。やがて、幻の茶器“楢柴”を持つ商人と彼を博多
まで護衛する名もなき侍の旅に同行する沢嶋。ところがその
道中、一行は“未来の武器”を使う謎の山伏に襲われ、楢柴は
滝壺へと消えてしまう。それは別の時代の人間による明らかな
歴史への干渉であり、このままでは歴史が変わってしまうこと
を意味していた。この一刻を争う緊急事態に、沢嶋は補佐役の
新人ジャーナリスト細野ヒカリとともに、すぐさま歴史の修復
作業に取りかかるのだったが…。

正直なところ、これまで地上波放送でタイムスクープハンター
を見たことがない僕にとって、どういうシリーズものなのか
さっぱりわからないながらも、タイトルに安土城がある以上は
「お城を知ろう倶楽部」のメンバーとして要チェックな作品
だったので、公開初日の今日にさっそく見に行ってきました。

下準備も事前調査もなく、ほんとノリと勢いで見に行きました
ので映画が始まるまでパンフレットを買って読んでいたのです
が、かなりディテールにまでこだわった設定に感心しながらも、
主人公が歴史の教科書に載らないような対象を取材するという
第2調査室所属ということに一抹の不安を覚えながら、映画が
スタート。


見終えた感想としましては、軽自動車のCMの裁判長のように
「よそでやれ!」と突っ込みたくなるものでした。

タイトルに「安土城最後の1日」と銘打っていながらも、実際
安土城が出てきたのは後半も後半でただの決戦の舞台としてで
お城としては全く見せ場もなく、わざわざ安土城にしなくても
微塵も問題ないような。

お城好きの視点からすれば、安土城焼失の真相に迫る新資料か
有力な新説が出てきたためこの事件をスクープするものだと
期待していたのに、むしろこれまでにないトンデモ仮説を提案
してたりします。


タイトルに「安土城」とありますのでどうしても期待が大きく
なってしまいますが、安土城を抜きにしますとこの映画はこれ
までの作品と違い市井の人の視点で描くからこそリアルな姿が
浮かび、違う意味で戦国時代というのはこういう時代だった
のかとカルチャーショックを受けました。

ストーリーとしても歴史のミッシングリングを繋ぐ的な、よく
練り上げられた構想となっていて充分楽しめるもので、ただ
物語に安土城を絡ませたことですべての印象が台無しになった
気がする作品でした。





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Last updated  2013.08.31 23:42:39
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