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カテゴリ:History
ローマ帝国滅亡とEU崩壊の類似性…。英国のEU離脱に端を発して、トランプ政権の登場も重なって、現在、EU崩壊が懸念されている。EUの全体よりも国ごとの個別の繁栄を希求する意思の表面化である。
この崩壊危機をローマ帝国滅亡の故事に照らして考察する論述に出会った。上の記事である。帝国とは、中核国とそれに従う構成国との連合体であるから、そのありようは現実のEUと擬えることができるとの観点からの議論だ。 その論述では、EUや帝国のような多国家構成体を結束させる要の要因を「文明」に求めて、EUの文明の脆弱さが問われていると読むことができる。そうなのであろうか? 振り返ると、EUは経済的効率を求めて、通商上の国の壁を取り払い、通貨統合へ進み、さらに政治的統合へと歩んできた。つまり、その中核は「経済」にあったのだ。だから、全体経済の発展が、個別経済のそれを牽引する限りにおいて、EUの結束が損なわれることはない。現実は、これが揺らいでいるのであり、ここに危機の核心がある。 EUは、構成国の民族的な言語や伝統と云った個別の文明を尊重した上での統合体であった。この点からも、EU全体の文明の強弱を崩壊の鍵と見るのは無理がある。 ちなみに、現在の中東における戦闘は、西洋文明とイスラム文明の衝突と捉えることは可能で、ここにこそ、戦いの帰趨の核に「文明」を据えるべきなのでしょう。 さらに、シナや韓国における「反日」も、この文明の観点から読み解くことができそうだ。かつての日本は、それらの地域に対して、徹底的な日本的文明の移植をおこなった。現実の「反日」とは、その否定の現れと見ることができるし、あのような執拗さの理由も、そのように見ると頷けるように思われる。もっとも、その行為によって、彼らの固有の文明が強化されると云うことにはならず、むしろムダな行いなのだが…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 8, 2017 07:36:59 AM
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