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ほぼ日刊三浦タカヒロ。

「光りいっぱい、晴れやかに。」

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光りいっぱい、晴れやかに。

柿を、皮をむいて湯通しし(皮は漬物に用います)縄で吊るして干します。
大根を葉っぱごと吊るして干し、その具合を見て漬けこみます。白菜は4つに割り天日干しさせ、その具合をみて漬けこみます。
あかがら(からどりともいい、里芋の茎のこと)も、この時期に干しておいてお正月の雑煮につかいます。
わが家ではヒトメボレの藁は、捨てたり燃やしたりせず、田んぼで結束乾燥させて小屋に入れ、下余田地区の伝統野菜であるミョウガタケ栽培の室造りの屋根材などとして、毎年フル活用しています。
先日生まれた子どものえんつこ用のモチ稲藁もはせがけにし、雨にあてずに乾燥させています。
そうしたなかから、あらためていま、自然風土に根ざした生活が見直されてきていることとその暮らしの継続の大事さを肌で感じています。
季節のめぐみに寄りそうことは、ある意味で生活の原点にもどること、人間が生きていく上での野生、いわば「生きる力」を培う営みのように思います。
忙しいなかにあっても時間をやりくりし、たまには自ら採取栽培したもので 野山や里地に向き合い、食べる(=いただく)ことの意味を考えてみたいものです。そのような習慣の中から感覚が鍛えられ、「おいしい」だけでは語れない自然と生命の本質がわかってくるのではと思います。自然環境を守ることも食糧をまもることも、このことが基本になるように感じます。
祖父の話では、私が生まれたときは大堀払いのときで、その時にとれたなまず汁を食べた思い出があるんだそうです。
私は、出生日の思い出として、雲ひとつない爽やかな秋晴れの津軽岩木山とその紅葉、照葉の情景を、わが子に伝えていきたいと思っています。
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