仏教に学ぶ生きる意味Ｑ＆Ａ人生・幸福とは？

仏教について

問い

どの宗教も同じではないか。


答え

こんな人は、宗教について何も知らないのです。

例えば、世間で二大宗教と言われている

仏教とキリスト教を比較してみても、

全く異なっていることが分かります。


キリスト教では、神がこの大宇宙すべてを創ったと教えます。

いわゆる「天地創造説」といわれるものです。

『旧約聖書』によると、初めにエホバという神が

天と地とを創造し、「光あれ」と言って、

昼と夜とを創ったのが一日目とあります。


二日目に空と海、次の日に陸と植物、次に太陽や月や星、

そして魚や鳥を創りました。


六日目に動物を創ったあと、

神は自分の姿に似せて人間を創りました。


そして７日目に休んだのが「日曜日の起源」といわれます。


このような「天地創造」を仏教は一切否定します。


お釈迦様は、大宇宙は「成住壊空」といって

変化流転を繰り返し、

始まりのない始まりから存在しているのだと教えられました。


それで次のような話があります。

釈尊在世中、第六天魔王なるものが大衆に説教していました。

「おまえたちは、俺が造ってやったのだ。

おれは正しきものに味方する。

だから、オレの言うことを聞けば福を恵んでやるが、

オレに背いたことをすれば罰を下してやるぞ」

釈尊は、その第六天魔王を呼ばれて、

「おまえは何というデタラメを言うのだ。

おまえの造った世の中というものがあるのか。

この世の中はだれの造ったものでもない」

と言われると、第六天魔王は、

「いや真理はそうでございましょうが、

こうでも申しておきませぬと、

こいつらは何をするかわかりませんからね」

と言ったという話です。


これは一例ですが、仏教とキリスト教を知れば知るほど、

あまりにも違っていることに驚きます。

「どの宗教を信じても結局ゆきつくところは同じだ」

などというのは、どの宗教も知らないのだとお分かりに

なると思います。


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