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カテゴリ:明響庵月刊誌より
明響庵月刊紙「からだの自然」より抜粋記事をご紹介します。 梅の花が咲き、アブラナ科の野菜たち、大根やカブ、白菜などの葉物も塔立ちを始めます。虫を目にすることも多くなり、鳥の活動も活発になってきています。 二月から気配は冬から春へ動いていましたが、三月は目に見えて春を感じるようになります。
人の体も、より活発になってくる、変化の激しい三月。活発になっていく過程で、冬の間、締まっていたところが緩んでいきます。
うまく緩んでいくと、梅のつぼみが開くように、ふわっと気持ちよく変わっていくのですが、何らかの原因で緩みにくい、固まっているところがあると、痛みや違和感など、症状が表れます。また、緩んでいく過程で排泄現象としての症状、例えば、発熱や下痢、花粉症で見られる鼻水や涙、もあります。
体を緩みにくくしている原因は様々。冷えや事故の後遺症、治療の後遺症、まぁ、原因追及の深さによって、いくらでも出てきます。
しかし、深く追求していくと、大方の場合、日常的に積み重ねられていく、その人の癖であり、その核は、後天的に頭の中に刷り込まれている固定観念。それが行動に癖を作り、癖のある体を作っていく。癖によって負担に偏りが生じ、負担が集中し続けるために緩みにくく、固まっていくところがでてきます。 赤ちゃんや小さい子どものように、固定観念にほとんど侵されていなければ、固まりを持たず、緊張してもすぐ緩んで、基本的に柔らかい。引きずることなく、切り替えが早いですから、病気にしても、成長にしても、経過・展開が速い。
病気からの快復や人の成長を妨げるのは、頭に潜む固定観念です。
ところで、実際問題として、刷り込まれた固定観念からどう脱していくか。これが、根治の鍵です。その観念に従って、癖に基づいた行動を繰り返す限り、緩みにくいところは、一時的に緩めても、また緩みにくくなっていきますから。
その観念は、必ずしも頭の表面に浮かんできているわけではありません。だから、その観念を直接的に打ち消すことは難しい。 その観念から生じている行動を変えていきます。行動は表面に表れていますから。後はよく使っている口癖。自分自身、体を、人生を変えたかったら、自らの何とはなしにしている行動や口癖を疑い、変えていくことです。
ウィルスやらなんやら、誰か何かのせいにして、よくなるのも人頼みにしていたら、根本的によくなることはありません。その人が自ら変わっていくわけではありませんから。もちろん、根本的によくならなくてはいけない、ということもない。しかし、限りある人生、固定観念から解き放たれて、より楽しめたら、と思いますが如何? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.08 14:38:11
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