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妊娠・出産話-セイ-


妊娠・出産話 -セイ-

セイを妊娠したのは、私が24歳、旦那が28歳のときでした。


シンを産んだ後、次は女の子が欲しくて通い始めた産み分け。
しかし、私は2年経っても妊娠できず、医師に

「排卵も生理も正常なのに、妊娠しないのはおかしい。
検査をして、不妊治療をしてみる方がいいんじゃないか?」

と勧められ、不妊治療に通うようになったものの、お金はかかるし何ヶ月経っても妊娠しない・・・

毎月、狂いなくやってくる生理のたびにひどく落ち込んで、結局、不妊治療に通い始めて2年経った頃、しばらく治療はやめてのんびり赤ちゃんを待とうと決めました。


セイは、そう決めて通院をやめたその月に私のお腹にやってきました。

シンのときはつわりもトラブルもなく、妊娠をなめくさっていた私。

セイを妊娠した途端、週数にしてわずか5週目から怒涛のつわりに襲われました。

食べ物のニオイもダメ。
食べるだなんてもってのほか。
水すら飲めなくなり、毎日点滴につながれ・・・

妊娠に気付いてから1ヶ月で9kg痩せて、5ヶ月の半ばまでつわりは続いたのです。


このつらいつわりの間も、私には心強い仲間がいました。
ママ友達の中では一番の親友である、ミカちゃんも同じ時期に妊娠。
出産予定日もたった1日違い。
ミカちゃんは3人目の赤ちゃんで、男の子を望んでいて、私は念願の2人目で、女の子を望んでいました。

私より2ヶ月ほど早くつわりが過ぎ去ったミカちゃんは、まだつわり続行中の私の目の前で

「ごめんねぇ~。しせりちゃん。食べるけん。」

と、みたらし団子(←私の大好物)を食べてくれて、あのときは食べれることが本当に羨ましかったです。

この妊娠は、つわりだけにとどまらず、度々出血して流産の危機にさらされたものでもありました。

当時、私はフルタイムで経理事務の仕事をしており、支社の経理は私1人だったのでつわりがつらいからとか出血してるからと長々と休むわけにもいかず・・・

しかし、出血が止まったからと仕事に行くとまた大量に出血してしまい、絶対安静勧告。

社長の温情で、早いけれど産休に入らせてもらいました。


やっと安定期に入ったかと思いきや、セイはお腹の中で常に臍の緒を巻きつけている状態。
挙句の果てには逆子になり、臨月まで逆子のままでした・・・


私は強く女の子を希望していたし、つわりがひどかったし、今回は絶対女の子にちがいない!と信じて疑いませんでした。
名前も『凛(りん)』ちゃんにしようと決めて、検診で性別がわかるのを楽しみにしていたら・・・・・・・・・

「・・・ついとるね。」

ガーン・・・でした。
せっかくやっとできた2人目なのに、女の子が欲しかったのに。

検診の帰り道、私は車の中で泣きました。


また男の子が生まれてくる。

そう受け入れるのに、時間がかかりました。
ママ友のミカちゃんは女の子だと判明し、どうしてこう世の中はうまくいかないものかと思ったことを鮮明に覚えています。



安定期に入ったは良かったものの、セイはいつも逆子でした。
その上、臍の緒を首に巻いて・・・

超音波画像で、臍の緒がどこに何周巻きついているのか、カラーで臍の緒の動脈と静脈の流れている様子が見れて感動しました☆
最近の超音波画像って、本当に進化しているんですねー。

で、セイは臨月に入ってすぐ36週の健診のときは首に2周、臍の緒を巻きつけていました。


出産予定日は12月27日だったので、帝王切開は25日にということで話を決めてきたのですが、12月10日にやたらお腹が張るからと翌日産婦人科へ行ったら、

「赤ちゃんがお尻から骨盤に下がってきて出産体勢に入ってきたけん、もう明日切って出さんばよ。」

と、医師が!!
一旦自宅に帰り、用意しておいた入院準備品を持って急遽入院となりました。

当時、5歳だったシンは実家へ。

聞き分けが良くてしっかりしたシンだったけど、本人自身は5年生きていて初めて『お兄ちゃん』になることに色々思うところがあったようです・・・


11日の夜から絶食、そして翌朝一番から点滴につながれっぱなし。
お腹~わき腹のうぶ毛剃られたり(←めっちゃくすぐったい!!)耳たぶをちょっと切られて血が止まるまで何分かかるか計られたり、午前中は検査検査でした。

そして、午後12時。いよいよ手術室へ。

手術室には健診のときにいつも腹囲や血圧を計ってくださる看護師さん数名や、シンを取り上げてくださった助産師さんが揃っていて

「こんにちは~。緊張しなくても大丈夫よ~」

と笑顔で迎えてくれました。

・・・んがっ!!

オールヌードにならなきゃいけないなんて聞いてなかったよーーー!!

しかも、硬膜下麻酔だから、茹でたエビのように背中を丸めた状態でぶっとい針を射されんきゃならんだなんて!!
初めての帝王切開はビックリの連続でした(笑)

麻酔の効きは良く、予定通り午後1時に手術開始。
そして、1時20分にセイが生まれました。
37週だったので、2700gと若干小さめ。
驚いたことに、臍の緒はたすきがけして更に首に2周巻いていたそうです。
どんだけ長い臍の緒だったんだか!?

セイ誕生

生まれたばかりのセイは、旦那の亡くなったお父さんにソックリでした。
でこっぱちでちょっとクチビルを突き出していて(笑)

・・・しかし、地獄のような苦しみはその日の夜襲ってきました。
41度を超す高熱。
ひどい吐き気。
紫色の液体を吐きました。
ピッコロ大魔王になった気分でした(笑)

高熱は3日続き、ガスが出るまで食事はおろか水分も摂れずひからびそうでした。

「あぁ・・・私、このまま生まれた我が子を抱っこしてあげられずに死ぬんだな・・・」

と、本気で考えたくらい。
4日目にようやく38度台まで熱は下がり、その後は順調に回復して予定通り2週間で退院となりました。

退院日

何事にも勢い良く挑戦してほしい。
『say』は、英語で言う。自分の意見をハッキリ言える人間になってほしい。
そう願って『勢』と命名しました。

・・・えぇ。
その名のとおり育ってますよ。(笑)




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