カテゴリ:活字と映像の覚え書き
頼むよミニラー。寝てくれよー。
存分に夜泣きした朝から、ぐずぐずと不機嫌は続き、寝かしつけに30分1時間とかかっては10分で起きてくる。仕事にならない。夜になってようやく1時間ほどまとめて寝てくれて、その1時間で、昼のあいだかかって進めた仕事と同じくらいの仕事量がこなせたのを確認したときには、腰がくだけた。 おかげで授乳タイム用の本を、あっという間に読み終えてしまったではないか。『こんな料理で男はまいる。』(大竹まこと)。いい本だぞー。 大竹まことさんは結構スキ、てのは以前の日記で書いた。思うに自虐系のギャグというのは、「わかっちゃいるけど」って共感がキモなわけで、この本も、「オトコであろう! なんて決意した覚えはないけど、なし崩しにオトコなのでこういう料理には弱いです」みたいな男性のスタンスが心地よい。それに、元主夫的存在(ヒモともいう)で毎日ごはんを作り、風呂を洗い、洗濯物を畳んでいた人が、「働いて疲れて帰った人には、こういう料理が嬉しいんです。染みるんです。たまらんです」と呟く言葉には、すんばらしい説得力がある。ほら、たまにいるでしょ。自分じゃフルに家事従業した経験もないくせに、 「やっぱ帰ったらこういう料理で出迎えてくれるのが、イイ女だな」 みたいに仰るかた。へえ~、男のかたってそうなんですねェ~と笑顔で頷きながら、オイラ頭の中で、ターミネーターと同じプレス機でぷっちゅううううううぅぅぅっと、 「・・・潰れろ潰れろ潰れろ・・・」 プレスしてますがな。 話を戻して、この本の料理ってどれも「ガッツン」で、端々に見える心配りも、決して「この一工夫で小洒落た盛りつけに」ではなくて、「こうすると、俺って愛されてる! みたいに男は勘違いして、頑張ります」という、退いた視点がステキだ。料理を食う男、という広角の画像の中に自分もしっかり写り込んでいて、俺のことも勘違いさせてくれよ~とチラチラこちらを気にする視線もあって(堂々とやられるとシラケるけどね)、自虐であるがゆえの可愛さみたいなものまで見えてきてしまう。さすが元ヒモ甘え上手。見習わねば。 しかし表紙写真の、割烹着姿でキャベツを鷲掴みした大竹さんの姿はステキすぎるぅ~とウケていたら、姉妹編の『こんな料理で女もまいる。』はウサちゃんの着ぐるみ姿だった。まいりました。 さて、仕事はどうなる。「この土日は家にいるから」と相方は宣言したが、いても役に立つとは限らない。休みの日は9割がた「寒気がする」と寝込む相方、アテになりません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[活字と映像の覚え書き] カテゴリの最新記事
|
|