小遣いとか、一瞬で無に帰すんだが
毎度のことだが、チビの通学交通費使い込みが発生した。またもネットのゲームを購入したらしい。チビの交通費使い込み問題は、今日に始まったことではないが、確かに外でコーラの1本も買えない生活は高校生にとって厳しかろう。いろいろ考えた結果、「がんばって節約した分が小遣いになる制度」を思いついた。つまり、こうだ。おれが交通費を計算し、きちんと足りる金額を、定期的に渡す。少し余剰が出るくらいでいい。余剰はもちろん、チビの小遣いになる。週イチでジュースくらいは買える。ところでチビは最近、休日に歩いて最寄り駅まで出かけ遊んだりする。片道40分とか、それなりの距離だが、体力もつく。最近は日射しが強いのが心配だが、帽子くらいは被って出るよ。どうだろう。たまには朝だけ、歩いて登校してみては。1回歩けば、チビの好きなゲームを1回やれる金額になる。「イイネー」チビも乗り気なので、まずは4日分の交通費として1,000円を渡した。で。「すぐ定期入れに入れとくんだよ」言い渡してトイレに行って帰ったら、1,000円札はどこかへ消えていたという……。一瞬たりとも気の抜けない日々は続く。