紹介したい本がある・その2
んなわけで、理系・オタク・現場主義、の3点を兼ね備えた本なんだが、なんのこたぁない、動物行動学のエッセイは軒並みそれなのだった。そもそも始祖コンラート・ローレンツの『ソロモンの指輪』なんか、ノーベル賞に至った研究が、極めて生活習慣に親しいフィールドワークである「ペットを飼う」という行為をスタート地点としているに等しく、とにかく普通に楽しい。飼い主(ローレンツご本人)の動物への愛が溢れている。ローレンツは古典すぎて、書店で見つけづらかったりもするけど(非常に非常に非常に残念。大事なことなので3回言いましたッ)、まあだいたい、人間以外の動物を研究対象にしてるひとって、モチベーションの根っこに「なんて可愛いんだーぺろぺろぺろぺろ(舐)」的な巨石が埋まっているので、読んでいて安定して快い。つわけで、動物行動学にハズレなし。イマドキで、かつ身近な路線から攻めるなら、この著者のシリーズをイチオシしたい。【楽天ブックスならいつでも送料無料】先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! [ 小林朋道 ]価格:1,728円(税込、送料込)動物好きの先生のものに、動物好きの生徒たちがごっそり集まっているという、夢のような環境が舞台だ。想像してみてください。ファーブルの卵と、シートンの卵とドリトルの卵が100人くらいずついるわけですよ。わっしょい。好きな著者なのに、しばらく読んでなかった。評判がいいらしくシリーズ続刊が増えている。こちらが最新作だろうか。【楽天ブックスならいつでも送料無料】先生、モモンガの風呂に入ってください! [ 小林朋道 ]価格:1,728円(税込、送料込)……と、まあ。そんなスピーチをしたわけです。ちなみに教育関連の会社らしく、社内の図書館にはこのシリーズも3冊ほど置いてありました。すばらしい。余談として、その3に続きます。