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テーマ:家を建てたい!(9922)
カテゴリ:ドライウォール
先日、三重県の方から輸入住宅のドライウォール工事だけを ホームメイドで請け負ってやってもらえないかという依頼があった。 聞くと、そちらの塗装屋さんではドライウォールの経験がなく オレンジピールというテクスチャ(模様)の仕事も分からないらしい。 見積をするにも一度現場を見てみないと分からないと思い、 名古屋から津まで約1時間半を掛けて行ってきました。 ここの現場のお施主は、ドライウォールについてNETなどで 結構詳しく勉強されたようで、石膏ボードはテーパーのものを 使ったり、天井はレンガ目地で張ったりして、ところどころ ドライウォールに必要な施工を施工業者に指示したそうな。 でも、部分的に正しい施工をしても、将来も美しい内装に なるかどうかは、なかなか難しいかも知れません。 横向きに張らないで縦張りしたボードの壁や柔軟性のない 国産のジョイントパテ、プラスチックメッシュテープを使用した ジョイント処理、ドライウォールの下地施工前に内装枠材を 取り付けしているなど、多くの点で材料や施工に間違いが 見受けられます。 勿論、テクスチャや塗装をしてしまえば、こうした点は全て 見えなくなってしまいます。もしかしたら、将来のクラックは 生じないかも知れません。 でも、生じるリスクは、正しい施工に比べれば格段に高く なるのです。 それにしても、この段階からテクスチャや塗装をするのは 結構手間が掛かります。 通常なら枠やドアなど内装の仕事を全くやっていない状態で 塗装などの仕事をすることが必要です。でないと、塗料や テクスチャのブツブツが他の部分に飛んでしまいます。 だから、こうなった状態では塗装する部分以外に薄いプラスチック シートやテーピングをして、養生を完全にしてからでしか 作業が出来ません。 塗装は塗料が飛びますから、クロスを張るような手順での 施工では手間が格段に多くなるのです。 安易にドライウォールの施工を請け負うとひどいことに なるというのは、この点にあるのです。 お客さんのリクエストは多様化しています。 それに応える為に、私たち建築屋は常に勉強が必要ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年09月24日 13時39分58秒
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