ひどく固まっていました
昨日、静岡県のお客様のおうちにお伺いして、輸入サッシの修理調査を行いました。不具合のある窓は、ピーチツリー(PeachTree)製のダブルハングサッシ。構造が少し特殊な上げ下げ窓ですが、基本的な開閉の仕方はどこのサッシでも同じですから、然程心配はしていませんでした。ただ、実際にサッシを分解する作業を始めると、建具(障子)が固まったまま、うんともすんとも動かないという状況でした。築30年以上の輸入住宅なんですが、新築から15年くらい経った時に窓が全て開けられなくなっていったそうで、それ以来窓を開け閉めしていなかったそうです。恐らくその時点で修理・メンテナンスをしていれば、然程問題はなかったのだろうと思いますが、それを放置していた為に分解が難しいくらいになってしまったと思います。そうは言いながら、苦労して外したバランサーがこちらです。バネは錆びて吊りヒモと繋がっていない状況ですし、バネが完全になくなっているものもあります。また、吊りヒモも滑車に絡まってグチャグチャになっていますから、こうしたことが窓を開けられないくらい固まった状態にした原因だろうと思います。ピーチツリーは既に会社自体がなくなっていますが、バランサー等の交換部材は部品メーカーから入手することが出来ますから、新築時と同じように窓をスムースに開け閉め出来る状態に戻せるはずです。ただ、こうした窓が10ヶ所もありますので、ちゃんと直すには2日くらい掛かるかも知れません。古い差サッシは破損の危険がありますから、作業には慎重さと時間が必要です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。