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2015.01.07
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前回お送りした『サタデー・ナイト・フィーバー』[1977年]が思いのほか反響がありましたので、調子こいて続編レビューといきましょう。



 『サタデー・ナイト・フィーバー』はダンス狂の旅立ちというところで終わりますが、彼のその後を追ったのが『ステイン・アライヴ』[1984年]になります。

 私的にはツッコみどころ 80%、ストーリー性 20% という配分のとてもオイシイ作品だと思いますが、内容重視の方には時間のムダになる可能性がありますので要注意ですね。

 前作と違い、下品な描写が一切ない点だけは好感がもてます。



 ジャケット写真もなかなか悪くないと思いますよ。
 鍛えぬいた肉体、小麦色に焼いた肌。
 しかしこの立ち姿ですと、少なくとも私の場合は上半身より先に股間に目が行きますね。

 ただ、80年代は猫も杓子ものダンスブームが到来したこともあり、『フラッシュ・ダンス』[1983年]や『コーラス・ライン』[1985年]などの、プロのステージダンサーを目指してオーディションに励むプロセスを見守るタイプの本格指向な映画の方が人々の記憶に強く刻まれる結果となりました。

 体育の授業で創作ダンスをやらされた方も相当いらっしゃると思います。とにかくブームでしたから。
 今は授業でヒップホップをやらされるらしいですが。

わかりやすいあらすじ


 ブルックリンからマンハッタンに移り住んだダンス狂。
 ブロードウェイ目指してオーディションというオーディションに出まくるも惨敗。

 友達以上恋人未満スレスレの関係が続いている女(前作とは別人)と半同棲しながら、すんごい汚い下宿先でオーディション結果待ちをする毎日。

 半同棲女はダンサーとしての実力もそこそこで、ダンス狂より一歩先を行く感じ。
 ステージメンバーに抜擢されたり、歌の才能があったりと、夢を着実に叶えている姿を横目に悶々とするダンス狂。

 そんな中、半同棲女のステージで見かけた花形ダンサー女の踊りに目が釘づけ。
 もともとダンスには異様な執着を見せるダンス狂。高嶺の花と知りつつもナンパ攻撃開始。

 花形ダンサー女とダンス狂はこれからどうなるのか?
 半同棲女の立場は?

 そんなことよりも、ダンス狂はステージダンサーとして成功するのか?

みどころ


1. 変わらぬ女たらし

 いい女がいたらとりあえず声をかけておく。
 超いい女がいたら付きまとって落とす。

 肉食イタリア系男子を絵に描いたようなダンス狂の女たらしは本作でも健在です。
 優雅な身のこなしのイケメン男ときたら、女が放っておくわけがありません。
 どこに行っても超モテモテでございます。

 しかし、彼はもともとフツーの女なんて目もくれません。
 彼にとって女は標的であり、落とすものだからです。

 前作では地元に男友達も結構いましたが、本作では男友達が一人も出てきませんから、女たらし度はさらにパワーアップしているといえるでしょう。

 基本的にハードルは高ければ高いほど燃えます。
 ただ、トゲだらけのバラの花より、道端のタンポポにも目をくれる余裕ができたダンス狂。
 ブロードウェイの花形ダンサー女の華やかさの裏に、使えるものは何でも利用するがめつさを見てしまい、やっぱりそういうのはオレの性には合わないと冷めていくところは、性根が腐りきってなくてよかったと思えるところですが、ダンス狂を見守りながら支えてきた女は振り回されっぱなしですよ。

 いつまでも高嶺の花に向かってフラフラしてては、どんなに忍耐強い女でもキレるのは当たり前ですね。

2. プロの世界の厳しさ

 地元ではデスコの帝王として名をはせたダンス狂でしたが、さすがプロを目指すアマチュアダンサーの集まりの中では彼もただの人です。
 がんばって大海まで泳いできたが、海は想像以上に広かった!とくじけそうになる毎日。

 ここには、昔のような和気あいあいとダンスを楽しむ雰囲気はみじんもありません。
 他人を蹴落としてでも自分のポジションを築かなければ、芽は出ないまま終わります。
 
 才能さえあれば、いつかは誰かが発掘してくれるだろうというのは勝手な思いあがりにすぎず、積極的にアピールしていかなければならないのも実力の世界なのです。


3. ステージに出てしまえばこっちのモン。だって元デスコの帝王だもん。

 人生初の大舞台。
 花形ダンサー女とほぼ互角のダンスの才能を認められたダンス狂。
 舞台は真剣勝負。

 超満員の客席を前に失敗は許されないため、自分のためにではなく客のために踊れと舞台監督からぶっとい釘をさされるわけですが、もともとがデスコの帝王ですから。
 ノリノリになると周りが見えなくなるじゃないですか。

 あまりにノリすぎて、花形ダンサー女を力いっぱいハジき飛ばすという暴挙に出たあげく、勝手にマイ振付けでブイブイ踊りだし、ステージの流れを自分好みに変えちゃいます。

 あっけにとられているステージダンサーのみならず、普通の人なら思うでしょう。

「オメーだけのステージじゃねえんだぞ」

 しかしこの感極まったダンスが感動を呼び起こし、観客は総立ちで大喝采。
 結果オーライ、これが映画の王道的流れですね。

 現実でも結果がすべてといえばそうとも言えるのですが、調和を乱しまくるやり方はプロの世界ではありえないでしょう。
 リハーサルを何度も重ね、失敗や事故がないように細心の注意をはらいながら本番に臨むのがプロの仕事ですから。

どうでもいいトリビア


1. 脚本・監督がシルヴェスター・スタローン

 前作『サタデー・ナイト・フィーバー』はジョン・バダム監督によるものでしたが、実家のダンス狂の部屋にはアル・パチーノ、ブルース・リー、そして『ロッキー』[1977年]のポスターが貼られています。
 『ロッキー』主演・脚本を務めた成功者シルヴェスター・スタローンなら、続編を彼に任せてもハズれはしないだろうとタカをくくったのでしょうが、結果的には前作のゆるい感じが人の心に響いた結果となりました。

2. カメオ出演

 シルヴェスター・スタローン自身が通行人としてチラっと出ています。
 おもしろどころでは、『ダーティ・ダンシング』[1987年]や『ゴースト/ニューヨークの幻』[1999年]で主役を務めた故パトリック・スウェイジがケバいステージメーク姿で登場(セリフなし)で登場しています。

 また、半同棲女の歌のステージのバックバンドのギター役をボン・ジョヴィのギター担当リッチー・サンボラが演じています。



 ジョン・トラボルタのオーラがぱったりと消えてしまったのもこの作品が発表されてからといわれますが、その後名俳優として返り咲くことになりましたから、人生ってわからないものですね。

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最終更新日  2018.07.29 17:12:24


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