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ショップハンター

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2015.07.05
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 以前、当ブログではインバウンドマーケティングについてご紹介したことがあります。
 従来の広告のように不特定多数の人達に向けた数撃ちゃ当たる方式のバラまきから、見込み客への提案という形で、検索や情報収集を通じて広告にたどりついてもらう方法です。



インバウンドマーケティングには個人情報の収集が不可欠


 大手 Web サイトやショッピングモールには必ずといってよいほどインバウンドマーケティングが採用されていますが、同時に見込み客のアクセス情報もホイホイ収集されているという現状があります。

 Google や Amazon、楽天などで情報や商品を検索すると、次回から関連サイトの広告や商品がページに紹介されたりすることはご存知の方も多いことでしょう。

 ある人がある商品を検索したり、購入したりした場合、その人は高い割合で類似の商品に興味を持っているだろうということから、広告配信側からすると、商品のキーワードが重要な意味を持っていることは明らかですね。
 つまり、あなたがキーワードを入力して検索したり、商品をクリックしたりすると、その情報は何らかの形で再利用されることになります。

 Google はユーザ入力されたキーワードを露骨に収集していますし、ユーザが順に見て回ったサイト情報をもとに、そのユーザの性別、年齢、所在地、職業、興味の対象、(そして氏名も)把握し続けています。
 つまり、検索操作自体は無料であっても、検索エンジンを使って情報を検索すればするほど、あなたの情報は Web ブラウザのクッキーに書き込まれると同時に先方にもその一部が送信され、ユーザの行動分析やマーケティングに再利用されるカラクリになっています。

 しかも、いくら個人情報保護ポリシーを謳っている企業でも、やろうと思えばアクセスログや入力内容からほぼ正確な個人情報を簡単に収集できるのがこの手のサービスですから、個人情報の入力やサービス登録していないから大丈夫、といったような幻想は捨てた方がよいでしょう。

サイトにアクセスしただけで、自動的に広告オプトインされるという現状


 このようなデータ収集のやり方に難色を示す企業や団体の声も高まってきているのが現状です。
 このような批判にそなえて企業サイトではデータ収集を拒否できるオプションを用意しています。
 この機能はオプトアウトと呼ばれます。

 以前、コメント欄でチラッとご紹介した記憶がありますが、オプトアウトについて納得いかない点がひとつあります。

 企業サイトがあらかじめこのような広告をユーザに受信させる設定(オプトイン)してしまっていることです。
 これは、オプトイン広告の実態を知らない人は、オプトアウトしないまま情報収集され放題になることを意味します。

 ……つーーーか、のっけからオプトインしたがる変わり者なんてまずいねーですってば!

 しかもですよ、Web マーケティングを実施している複数の企業がグルになって情報を使いまくっているというありさまです。

 今回の記事をご覧になって、オプトイン・オプトアウトの存在を初めて知った方もいらっしゃると思いますし、普段からネットマーケティングに携わっていない人がこのようなしくみを知る機会もごく限られているのです。

それでは Google の広告をオプトアウトしてみよう


 Google は便利なツールやサービスを無料で提供してくれているありがたい企業ですが、ユーザが利用すればするほど Google は情報を収集できてホクホク状態となります。

 ユーザデータの潜在的な価値に比べれば、記憶装置にかかるハードウェアコストなんて微々たるものですから、収集された情報は延々と蓄積されつづけます。
 つまり、あなたがいつかこの世を去っても、生前に集められた情報は何らかの形で彼らに使い回される可能性が高いのです。

 このようなデータ収集のしかたを懸念する国々は以前からあって、お隣りの中国や韓国では、国産の検索エンジンを立てることで情報が Google に流れてしまわないように対策を行っていますね。

 日本でも国産の検索エンジンを運用する流れは以前からあるものの、実用化が進んでいないのが現状です。
 情報戦争に突入している現在、国産の検索エンジンを使うことで、情報がむやみに海外の検索エンジンに収集されないように対策を施す必要性が高まってきているわけですが、技術力にこれだけの差が生まれてしまうと追随するだけでも莫大なコストと時間を要することになります。

 興味がおありの方は、こちらの記事も参考になるでしょう。

 国産検索エンジン開発が頓挫した先にあるもの [ITmedia エンタープライズ]

 前置きが長くなりましたが、Google 広告のオプトアウトをやってみましょう。

1. Google の広告設定ページにアクセスします。

広告設定 [Google]


2. 彼らが今まで収集しまくった情報を使って、あなたのプロフィールが勝手にできあがっているのを確認できます。
 私の場合は、このようになっています。

google広告

 私は男性で、年齢 35~44歳、母国語はスペイン語というプロフィールになっております。
 ¡Llámame Octavio a partir de ahora! (これからはオクタビオって呼んでくれよ!)

 なんておフザケはこれくらいにしますが、私の場合は日常で使う日本語の割合が少なめのため、このようなテキトーなものができあがりました。
 ほぼ正確に Google の広告用プロフィールが作成されていて驚かれた方も多いのではないでしょうか。


3. オプトアウト設定の「オプトアウト」リンクをクリックします。

googleオプトアウト

 すると、オプトアウトするとどのように検索エンジンが広告を表示するか説明が出てきますので、一応読んでから「オプトアウト」しましょう。

インタレストベースのオプトアウト

 リンクは二つありますので、二つともオプトアウトしてみましょう。

4. オプトアウトが終わると、ほらこのとおり、勝手に作成されていたあなたの広告用プロフィール情報が消えます。

googleオプトアウトその後

 同時にオクタビオというウソっこキャラクターも消えましたね^^。
 

その他のオプトアウトサービスについて


 当ブログではしつこいくらい申しておりますが、企業が提供するサービスに完全無料というものは存在しません。
 利益を追求する以上、サービス提供の見返りを求めるのは当然のことです。
 魅力的なサービスでもホイホイ登録しないようにすること、そして前述のようにアクセスしただけで情報を取ろうという企業もゴロゴロしていることは覚えておいてください。

 サービス利用者の立場としてここでは強く申しませんが、もちろん楽天も例外ではありません。
 楽天もオプトアウト用リンクは用意していますが、トップページからは直接行けないようになっています。
 トップページにもっとわかりやすい形でユーザの同意を得るように変えられた方が企業イメージはよくなると思います。

 行動ターゲティング広告の説明とその無効化について [楽天公式]

 お次は Yahoo! Japan。

 行動ターゲティング広告の無効化について [Yahoo! Japan]

 そしてこちらが Amazon。

 広告表示の設定 [Amazon 公式]

 さらに、アクセス解析では主流となっている Google アナリティクス のオプトアウト用アドオンも出ています。
 これを導入すると、Google アナリティクス でアクセス解析しているサイトにあなたのアクセス情報が載らなくなります。

 Google アナリティクス オプトアウト アドオン [Google]


 一括で複数のサービスサイトの広告オプトアウトができるサービスもあります。
 とても便利なのですが、最大手といわれるところが参加していないところを見ると、このようなあからさまなオプトアウト活動に関しては合意を得られていないことをうかがわます。

 オプトアウト等 [DDAI]


なお、オプトアウト操作はブラウザごとに行う必要がありますので、複数のコンピュータや複数のブラウザを利用されている方は、それぞれで同じ操作をしなければならないというメンドーなことになります。


 便利なサービスもその収益のカラクリを想像したり、調べたりするという手間を惜しまないようにすることも、今後の私たちの情報防衛につながっていくことになります。


おまけ

 個人情報をあえて収集しない検索エンジンもいくつかあります。
 Google や Yahoo! はもう使いたくないという方は検討してみてもよいでしょう。
 海外のサービスという時点で信憑性の問題もありますし、やはり国産の安全な検索エンジンが公開されるのを期待したいところであります。

 DuckDuckGo(個人的におすすめ) [米国]
 ixquick [オランダ]
 startpage [オランダ]


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最終更新日  2015.07.06 14:21:28
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