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2015.10.15
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カテゴリ:元気が出る話
 日が短くなってきましたね。
 19時をまわるともう真っ暗でございます。

 人がいないことをいいことに、歌を口ずさみながらルンルン気分(死語)で夜道を歩いていたのですが、信号にさしかかったところで肩を小突かれました。


「オープンしま~ス。きてクダサイ。」


 暗闇に同化していてすぐには気づかなかったのですが、インド人らしい青年が4色刷りのカレー屋のチラシを渡してきました。
 彼がどこの国の人だろうと全然かまわないのですが、素朴な疑問がわきあがってきましたね。

 なんでこんなさびれた場所でチラシ配ってんの?


 このカレー青年つながりで、『マッチ売りの少女』を思い出したのでご紹介します。
 『マッチ売りの少女』はみなさんご存じのアンデルセン童話の名作の一つですね。



 マッチ売りの少女 [WikiPedia]
 (あらすじそのまんま書いてあるよ……これじゃ絵本いらないね)


 幼少の頃から『人魚姫』と並んで苦手だった作品がこの『マッチ売りの少女』でした。
 悲しいおとぎ話ときいてパッと思い浮かぶのがこの二作品という方も多いと思いますが、不条理、自己犠牲、素直に幸せとはいえないエンディング、この三点セットはチビッコには重すぎますね。
 
 そしてこの二作品に共通するコンセプトは、『こんなに頑張っているのにぜっんぜん報われないかわいそうな私を見て!』だと思い込んでいました。

 ところが先日のプライベートな集まりで盛り上がった『マッチ売りの少女』の働き方は、使えないアルバイトの典型だそうで。

 その理由はこうです。

 需要のないところに商売はなりたちません。
 人びとは町を行き交っていましたが、火がなくて困ってる人はいなかったため、マッチは売れなかったのです。
 何時間、何日頑張っても売上ノルマをこなせなくて当然です。
 しかも、最終的に少女はヤケを起こして売り物のマッチを燃やし、現実逃避を試みるというドロボー行為におよびます。

 おとぎ話ですから、不幸な少女が見たつかの間の幸せの演出には成功したでしょうが、現実的に考えてこの商売のしかたは完全にアウトです。

 ニーズの見極めをミスったのが一番の問題と指摘したうえで、その彼はつづけました。

「売り子と商品のマッチングも大切だよな。『キャンデー売りの少女』だったら子供も買うからマッチよりは売れたかもしれないし、『ローソク売りの熟女』や『線香売りの老婆』なんかもそれなりに需要はあるかもしれない。

 熟女はターゲットがかなり限定されそうですが、『線香売りの老婆』なら、線香の束を持って集合墓地をウロウロしていれば商売になる可能性はグンと高まるでしょう。

 需要と売り込みかたを研究して普通に生活できてしまったら、悲劇の名作が誕生することはありませんが、よりよい生活を望みながらも、現状を変えようとしない人たちには教訓になるおとぎ話と考えることもできますね。


 例のカレー青年は駅前や大学の近くなどでチラシを配った方がより多くの見込み客を集められたかもしれません。
 近くに駅があることを教えてあげなかったことが悔やまれます。




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最終更新日  2015.10.15 14:40:40


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