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昨年(2008.7.26)のショウジのブログで近畿大学の准教授の井田民男さんが茶殻やジャガイモの皮など植物から出る廃棄物で固形燃料「バイオコークス」を作るというお話をさせていただきました。
茶殻やジャガイモの皮など植物から出る廃棄物でバイオコークス http://plaza.rakuten.co.jp/shoujikankyou/diary/200807260001/ その研究に進展があったみたいです・・・ 「茶殻やジャガイモの皮など植物から出る水分率の高い廃棄物をわざわざエネルギーをかけてバイオコークスにする」研究に成功した近畿大学の准教授の井田民男さんは、「バイオコークス」の移動式製造装置を開発したそうです。 今後は、北海道下川町で実証実験を行うそうですが・・・以前発表した内容と違う事を見つけてしまいました・・・ 「バイオコークスはジャガイモの皮や木くずなど植物性廃棄物が原料で、重油などに比べ温室効果ガス削減効果も期待される。下川町の実験では、雑草のイタドリを原料に小型トラックに搭載した装置で破砕した後、加熱・圧縮して固形化し、ビニールハウスの暖房用の燃料として活用する。イタドリ100キロが重油50リットル分のエネルギーになる。」山梨日日新聞WEB版より お気づきになりましたか?? 以前は、「茶殻やジャガイモの皮など植物性廃棄物を使用して・・・」って書いてあったのに・・・水分率の多い茶殻が「木くず」に替わっていますね・・・・・ 以前は「原料が植物由来の廃棄物なので、燃料として燃やした時に発生する二酸化炭素の排出量はゼロと見なすことができる。」と言っていたのですが、「温室効果ガス削減効果も期待される」になってますね・・・ それから・・・計算もおかしいことに気付いてしまいました・・・ イタドリ100kgが重油50リットル分のエネルギーということは・・・ イタドリ100kg(水分率50%と仮定(北海道ではイタドリが枯れている可能性が高いので水分率がもう少し低いかもしれませんが・・・))からバイオコークス(炭素分75%)を作ると・・・ イタドリ100kgから固形分50kgが得られます。乾燥植物の炭素量を50%とすると、バイオコークス(炭素分75%)が33.3kg・・・実際にはバイオコークス製造時に大気中に放出する炭素分もありますから、イタドリ100kgから33.3kg未満のバイオコークスが得られる計算になります・・・ 「イタドリ100kg(バイオコークス33.3kg)のイタドリコークスで重油50リットル分」ですから、重油をC重油とすると発熱量41.7MJ/Lから、重油50リットルで2085MJ・・・ということは、イタドリコークスの発熱量は、62.6MJ/kg・・・ コークスの発熱量は約30MJ/kgだったと思うのですが・・・ イタドリをコークスにすると石炭コークスの2倍の発熱量になるんですかね~・・・ では・・・イタドリに含まれる水分率を0%で計算すると・・・ イタドリ100kg(水分率0%と仮定)からバイオコークス(炭素分75%)を作る・・・ イタドリ100kgから固形分100kgが得られます。乾燥植物の炭素量を50%とすると、バイオコークス(炭素分75%)が66.6kg・・・実際にはバイオコークス製造時に大気中に放出する炭素分もありますから、イタドリ100kgから66.6kg未満のバイオコークスが得られる計算になります・・・ 「イタドリ100kg(バイオコークス66.6kg)のイタドリコークスで重油50リットル分」ですから、重油をC重油とすると発熱量41.7MJ/Lから、重油50リットルで2085MJ・・・ということは、イタドリコークスの発熱量は、31.3MJ/kg・・・ これならばコークスの発熱量は約30MJ/kgと似た数値になります。 でも・・・ 天然物に含まれる水分率って大幅に変動しますよね・・・イタドリが枯れて水分率が0%になっても、北海道は雪が降ります。倒れて土の水分を吸収します・・・そんな未知数の自然物の水分率を0%で計算しても良いのですかね・・・ 毎年コロコロとターゲットにする植物性廃棄物が替わり、天然物ということを無視して水分率0%で計算ですか・・・次は、どんなデータが出てくるんでしょうね・・・ 環境ブログランキング 良かったらクリックをお願いします。 人気blogランキングへ
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Last updated
2009.11.13 01:47:48
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