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小市民の一日

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2005年08月10日
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カテゴリ:電波検証
<法解釈を全くご存知ないkitanoさんのブログを叩く>

 kitanoさんという方は,私が法律解釈をすると,「変な方」「変な解釈」とされるだけで,反論も何もしてくれない方なのですが,もういっそのこと,こちらから論破してしまおうということで,コチラ↓http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050809/p1の記事を全面的に検討してみました。
 とはいっても,コピペばかりなので突っ込むところは少ないのですが。

 なお,今回のはあまりちゃかしなしですので,傍から見ている人にはつまらないかも。


<冒頭から間違い>

 まずは冒頭の絵を御覧ください。これで「共謀罪適用事例」だなんて考えているとは俄かに信じがたいです。自由法曹団や,反対する市民グループの曲解をそのままストレートに頭の中に流し込んでしまっているとしか思えません。
 いいですか,この二人に共謀罪が適用されるためには,この人々が「犯罪を行うことが,団体の目的に反しない集団で,かつその団体の意思決定に従って,犯罪を実行に移すようなグループが内部に存在するような団体」でなければならないのですが(http://plaza.rakuten.co.jp/shousimin/diary/200507260000/)この二人,そもそも「団体」にさえあたらないのですよ。
 というのも,法律上「団体」というのは,一定の目的に従って,ある程度継続して組織される二人以上の集団なんですが,これには例えば友人間の談笑等は含まれないからです。
 kitanoさん,「それは自分の考えと違うから受け容れない」っていうのはなしですからね。一般用語では,2人がいて何事かしておれば,「団体」と称するのかもしれません(私はそういう使い方はしませんが)。しかし,法律用語では,そういうものは「団体」とは言いません。
 法律用語は,一般用語と用法が異なることがあるから注意してください。

 ほかにも,「共謀にあたらない」とか,「団体であるとしても,共謀罪が適用される団体にはあたらない」という突込みどころはありますが,「団体」にあたらない時点で,それ以上突っ込んでも無駄ですから,ここでやめておきましょう。


<ここは同意できる>

kitanoさん
 「南野法務大臣答弁が滅茶苦茶で、政務官も法案の内容をよく理解していないので、何度も何度も審議が中断しています。」
 「「治安維持法が憲法違反かどうかは判断できない」などというトンデモない見解を、南野法務大臣は示し続けていました。
 なぜ法務大臣が「違憲です」の一言が言えないのか、理解に苦しみます。」

 ここは完全に同意しますね。南野さんは,法務大臣としては無能です。


<奇妙な「条文解釈」> 

 kitanoさん
 「国家行政組織法(昭和二十三年七月十日法律第百二十号)「第十六条  各省に副大臣を置く。 2  副大臣の定数は、それぞれ別表第三の副大臣の定数の欄に定めるところによる。 3  副大臣は、その省の長である大臣の命を受け、政策及び企画をつかさどり、政務を処理し、並びにあらかじめその省の長である大臣の命を受けて大臣不在の場合その職務を代行する。 」http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO120.html つまり、法案提出の法案解釈策定の実務責任者は副大臣だったわけで、実際、共謀罪新設法案のすべては副大臣が指揮していたわけで、法務大臣は副大臣の指揮の経緯などはまったくわかっていない状態でした。要するに、法案を作り答弁できる副大臣がいないのに審議だけが続いているという異常な状態で、これは明らかに法律違反と言えます。」

 明らかに法律違反?違いますね。
 
 当該条文は,「副大臣を置く」ことと,「副大臣の職務」を定めているだけで,委員会に副大臣が答弁に出てこなければ「明らかな法律違反」だなんてことはどこにも書いてませんが?
 kitanoさんの頭の中では,当該条文は「委員会には大臣のほか,副大臣が出席しなければならない。」という条文に脳内変換されてしまっているようです。
 書いてない法律要件を勝手に生み出し,法律効果を生み出してしまう。どうして条文を素直に読めないんでしょうか。
 こういう解釈をする方に「変な解釈をする方」といわれているのかと思うと,残念でなりません。 

 確かに,前回,前前回で私はあなたをコケにしすぎた。その点は後にも述べるように罪悪感を感じています。(もっとも,謝罪はしません。最初に失礼にも「変な方」と私を呼んだのはあなたのほうですから) 
 しかし,条文の文言解釈,文理解釈でさえできない,そんな知識のあなたが,私の解釈を「変な解釈」と言えた義理ですか?
 謙虚に学ぶべきところは学ぶべきでしょう。不勉強なら不勉強で,勉強をする努力をされる必要があるのではないでしょうか?他人の考えを「変だ」と指弾する前に。
 
 ただ,補足。
 無能な法務大臣を補佐する副大臣が出なかった点は違法ではないですが,不当ではあったかもしれません。
 kitanoさんがこの部分を「不当」という趣旨でおっしゃっているならば,同意し得ます。
 適法違法と当不当の問題は似て非なるもの,次元が違うということを理解してください。


<ある法律を作るかどうかは,立法者の政策決定>
 
 kitanoさん
 「条約の国内法整備のための法律なのにどうして、ドサクサまぎれに条約が想定していない規制=共謀者収益罪の新設を盛り込んでいるんでしょう?」

 条約に基く国内法整備の際に,新しい構成要件を付け加えることがよほどお気に召さないようですが,こんなこといくらでもしてますよ。なぜかって?審議が短縮できるでしょうが。いちいち違う法律案として提出したら時間かかってしょうがない。
 それともなんですか?お偉い議員先生方は,別々じゃないと判断できませんかね。そうではないですよね。
 

<朝日的あるいは赤旗的「世論はこうだ!」方式>

 kitanoさん
 「共謀罪新設法案に反対の世論を示す意味で、最近の共謀罪に関するマスメディアの論調を記録しておきます。」

 との紹介文に続き,以下,新潟日報,デーリー東北新聞,京都新聞,毎日新聞,南日本新聞,山陰中央新聞,高知新聞,沖縄タイムスがのせられておりますが,「これだけの新聞の社説がこういっているから,世論は反対に決まっている」っていう論理展開はどこかで見たことがありますね。
 そう,朝日とか,共産党機関紙「赤旗」とかこういう手法使いますよね。

 これらの新聞の社説が「世論」というためには,これらの新聞が民意の大勢を反映しているということを立証する必要があるのですが,そこのところは都合が悪いのでネグっちゃってますね。
 ちゃんとそこのところ証明してから,「世論」としてしめしましょう。でないと,誰も納得しませんからね。


<まとめ>

 私は例えば,「ここの文言がこう拡大解釈される,だから危険だ」とか,「例えば,ここの要件がおかしい,だから危険だ」というような実のある内容を期待していたんですが,そういうのは全然なしでしたね。
 
 道理で私の反論(http://plaza.rakuten.co.jp/shousimin/diary/200508090000/)に再反論できないわけです。反論できるほど勉強されていないことが明らかに見てとれます。
 そうなると,kitanoさんはそもそも,「共謀罪は危険」っていう思想自体をどこからか受信してそのまま信じちゃっている可能性があります。

 kitanoさん,あなたのHPの一番下記に「疑うことをやめること。それがもっとも真実から遠い行為だ。」という立派な一文があるではないですか。
 今こそその言葉をかみ締められるときだと思いますよ?
 あなたの今している行為は,たた「自分の都合のいいことは信じて,自分の都合の悪いことだけを疑い,「変」だとか,「おかしい」と決め付けてしまっている」ということにお気づきになられませんか?
 疑うという行為は必要なことです。私も政府を一応は信用しつつも,常に疑う
ことを怠っていません。支持しつつも,監視しつづけることは国民の義務です。それゆえに,主要な法案には原文からきちんと目を通し,審議における当局者の言葉も注意して見ています。
 しかし,「疑う」ということと,「猜疑」ということは異なります。あなたは現在,政府の行為について疑うのではなく,「猜疑」しているとしか思えない。
 是非,「疑う」ということがどういうことか思い出してみて下さい。

 それからHPの上にもっとすばらしい言葉がありますよね。「判断は情報に依存する。ゆえに情報源の不正は不公正な判断を導く。判断ではなく、情報源が善悪を決定する。」
 どなたの言葉かわかりませんが,胸に染みましたね。今まで自分はあなたをダシにして随分と楽しんでしまったが,いまさらながら罪悪感を感じています。
 なぜって,この言葉を読んでわかったからです。
 「あなたは悪くない。あなたの情報源が悪いのだ。」
 情報源を再考されることをお勧めします。





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最終更新日  2005年08月10日 20時13分03秒
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