1979404 ランダム
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灯台

灯台

ジャズ

放電管に入れると美しい色を出すネオンのように

すこしだけ そう すこしだ け 

うっとり しな が ら みつめていた よ

なまめかしいア・ル・ペツ・ジ・オ



 ふっと・いん・ざ・どあ・てくにっく。 そうだ、そういうふうにしよう。 

  GAMEに耽って みんなが得をすることを考え続けた。 液晶に浸かった神経 

   おふぃしゃる・ぶるうのおと・・・ れっどのおと・・・ いえろおのおと・・・



  そしていつかはこの身体 に あやうい灯が

   しみるように瞬いて つたえるものを 聴 い て い る

  霧が映しだし 不均衡なガスを拡散 する ピ・ツ・アア・ノ

   きれい な ことば で あふれて る


 * * *


飲みかけのペットボトルの蓋をしめる

虫が入り込んでいた aそれはみるみる赤くなり

b股座から溢れる蜜を掬い出し cゆれるゆれるぐらぐら

dしろくて濁った水 eそれは死へのはばたきをみせた

   FF あたしはあなたの魔法使い

    ふわわあってそらにとんでいく


 * * *


 ド - レ - ミ♭ - ミ - ファ - ソ♭ - ソ - ラ - シ♭ - シ

  くらいせいかくの やつ パブリック・イメージ

   くらいせいかくの やつ タクシー・ダーク・ホーン


 * * *


魚みたいに跳ねてる珠玉のフレーズに 飛び込んで・・・ 

インパクトの瞬間

溶けたようなカタチ


 * * *


 あなたはそれを失ったことになります。“なるほど”と肯きましょう。

 致命的な欠陥を共有したって、修正テープを張って下さい。

 鏡像に依存したっていい、それは面白い、と手を叩きましょう。 

 参加型臨場感。 の。 笑顔がうまれます。 あなたがフォークギターでも

 動物の目からすれば不格好な 腑抜けな笑顔と 大声で泣く声と 沈黙

 チョコレート噛むたびに 体感温度7℃ の 夜景画

 うまく笑えなかった時間はあなたを蝕むでしょう。 

 そして記憶からこっそり消されていくでしょう。


 * * *


 消されてしまいます モンブラン・ケーキ は

  消されたくなかったはずなのに ショー・ウィンド は

 生き存えるための技術・・・

 魔法のようにあたしを酔わせた深夜音楽番組

 ダイヤのついていないバスに乗る

 このケーブルの向こうでは―――


   雨のように降りに来る、もしくは、光りに来る


 ほかの人といる時も―――いない時も―――

  枯れ葉を舞わせる いとかろやかな気流とも

   泥の海の ガラス屑の やわらかなオブジェともおもえた



  記憶されずに記録されるものを愛してしまう

 何か柔らかいものを踏んだ 青磁のようにみがかれた骨


   SILHOUETTE ・・・夏が終わりかけてた


 でも乳の光は滴らなかったんだ・・・・・・

  世界でいちばんかたい物質の心臓の鼓動は闇に鎖されて

   緑青色の藻が やわらかい“球”になって 

    “間”になって“空気”になって

      それは睡りの儀式のようにひびく


   SILHOUETTE ・・・いま も はなれな い


 今 も はなれない

      今も離れない

                 岸から船は


      花のように

 風のように

       雪の よ う に・・・・・・


 きみのしらない 波音がささやく 

  あの娘への想い I LOVE YOU おかしなほど感じるのさ

   ふしぎな国にさそわれ る

    さそわれる遠い彼方 の RHYTHM のまま で 

     蝕まれ 突き崩され 弱い眼は射し込む力をもたない


 * * *


点 滅 は 死 の サ イ ン

そのまま進む/水を掻きながら前へ進む

胃や腸を満足げに蠕動≪しゅんどう≫させながら

自転車をこぐ/髪の毛を口に運ぶ


 免疫低下する 危険因子になる 非依存型タイプになる ノートの。 

  最初のページの緊張うぉーみんぐ・あっぷ ゆらゆらしていた 

    コンビニの奥にひそむ 欲しいものはどんどん増えていく


  暗い世界は嫌なんだ

    初めて触るものは

        よみがえってくるもの


 新しい鯉もない 藍もない 自大もない ・・・どんどん間違っていけばいいじゃないか 

  おまえがマイクを向けるだけで インタビュアーは困る 

   メインディッシュって何だ ? Woo~ yeah

      コンビニエンスストアの裏口に カウンター・バーに

       ジャム・セッション・・・ 煙は、あなたの目を集める


     ―――与えられた時間と 奪われた時間があります
   

 * * *


たがいにさよならをいったけれど 

しあわせは色のように夜 を濡らす の

ときめくだけ の 恋 なら ば 夢をみたまま の少年で も 

いい えり首をしっかりと 握られる こと もな い 

抱き締めることもな い から


 * * *


汚された皿 いつものあたしの部屋の匂い

空≪から≫の瓶 馬の骨 〒 郵便局 (有)世界おやつ

二つ前の駅前でドーナツ食べて ミルキー

ERROR MESSAGE


   How?Yes! 自覚症状はあった

    咳がやたらと出て止まらなくなった


・・・空のジッパーがゆっくりとおろされてゆく、

   突然スクリーンのようなものがあらわれ


    線香花火が消えないように 赤信号

     あたしの手の形をあなたは覚えてる?


 * * *


    ド - ミ♭ - ファ - ソ - シ♭

     プライヴェートなネクタイと 孤独な背中さ


 * * *


 痩せているのに肩幅がひろくて 

  サワークリームのにおい 蟹(?) それとも(蚊に?)

   マヨネーズが出ればいいのに

 マネエヂヤア諸君! (((声のヴォリュウムを上げて

  じつは筋肉質の 着痩せするたいぷのその男にみんなが見惚れている。 

   腕まわりが好き 手首 肩まわりをストレッチしている姿が 

 でも 肝心なのは シャツでも 運動服でもない 

   ただ その背中に抱きつきたい の さ

     いいにおいがする、ワン、トゥー、スリー、フォー


 最初の物質だと信じている―――砂・砂・それは・砂―――

  最も小さなものに触れ て(お・も・ち・ゃ !)

 あらしの先なのか後なのか それとも

  ちがうのか ! 時ダケガ知ッテイル時ダケガ知ッテイル

 追いはらわれていたもの が

  物象を作っている


 * * *


   <今夜わたしに教える・・・ わたしにに対する愛をつくる>

 美味しいものを食べるために生き 

  世界中のいろんなところを旅するために生き

   ・・・かかれています 糖質 タンパク質 脂質 ぶるう・のおとには 

 肝心なのが IDでもない いや 口座でもない。

  ひ つ よ う なのは 必要なのは


   I loveの 暗闇に馴染むほど

    I needの 網膜剥離

 
 * * *


しずかな海岸を

     しずかなだけ渡っていく



          快楽の傾斜を

     滑り落ちていきさえすればよい


 * * *


パラノイアへ、ネガティーブへ、

いけない果実≪このみ≫のような! 

wine glassがおちてわれるような、

ポケットいっぱいの秘密をかかえながら、鳴り止まぬ拍手 に―――

天の配剤を促 し て い る。

のぞき出して

―――いるような気がした。


 * * *


  サイレンが なだれています・・・


 * * *


アイロンをかけていた―――

のりをきかせた時代に

路上に散らばった歪≪いびつ≫な夢のかけら。



 * * *


ー親指と人差し指で、フォトグラフ。

手を繋ぐことも恐れていたから・・・、不器用だから・・・、

次生まれるときは人間

   ヴェランダの生乾きの洗濯物みたいに 

     だばだ。 だば。 だばだ。 だ・・・

 音ガ無クナッテ 音ガ無クナッテ 

   ・・・オタマジャクシ 世界中が溶けそうな夜

      息を止めてプールに潜る


 * * *


瞬間その瞬間が FINS そして I の 宇宙へ

はてしなくつづく DIVING 風に強く作用する

魅惑する?(骨抜きにされる?) 

そしてどこで ? EROTIC きみは跳躍し 疾駆する

液体それはひとつの核弾頭

でなけりゃ恋におちた MAGIC


彼女を見てればわかることがある

見ていたい―――見ていたいのさ―――


  得体のしれないかたちになって(呼吸をして!)

ふれられない髪になって

あたらしい旗を迎え入れる 

ここは VENUS の街 の BAR


 まだ快楽にひたりきらないうち―――不安だ―――

  やわらか く ねむたげ な(その 声 !) 


いまも小麦いろの見も知らぬ 扉を KNOCK すれば

時が止まる そうさ


さそわ れ る―――時が止ま る―――

  帽子 を とりながら BELL を(鳴らす VELVET )

きみの甘美 な SPIRIT に

もつれて でてこない酔いがまわ る


それは EROS 夜明け色の蜜

あおじろい恐怖がつきまとう SECRET

場所ノ記憶アナタガ寝テイル間ニ BACK STROKE

めまいがしそうなほど ふたりだけの BED が

す れ ち が い絡み合い と け あ う 

SAND CASTLES ・・・・・・


 * * *


   たいせつにつくえのなかにしまっている

    ハートが表示されないファンタジー


あなたの海に波は要らない あなたの瞳はサイダー

・・・・・・で、知ら   る

オカマじゃない、

それといってニューハーフ  ない。

    “なし”だ、“あり”だ、GAME、

   (ジャクソン!・・・ティーヴィー

     行き場のない感情 画家の前で服を脱ぐ

      そんな写真を一枚もっている


   ニユウヨオクのツウルじゃない

    パリのあるカツフエでフイイル

     地図にも載らない楽園


 * * *


ぢっとそそがれた、

綿菓子のような夏の旅の熱≪ほて≫りを、いつまでも、 

ためら っ て る。

ああ なにか忘れ物 を した気がするよ 今でも。

悲歎≪なげき≫の壁に、重い天気の叙事詩だ。

なぜ我々はこちらなのか?

戦争は終わったのか―――

それとも管理された、天気予報ということなのか。

だから醜態を演ずるよ、いつまでたっても―――

Don't stop me now。美しすぎるよ mistake。

そして誰れでも、それを ね蝶の翅≪はね≫のようだと思う、

そのかすかな瑠璃色を。

また情熱の狂想曲さ。の きこえる だろう夜に、

身を 横た え て―――


 * * *


   一人ぼっちは痛い

    あなたが創りだす景色に

     呼吸ひとつびとつ、分かっているだろうか


腕から鎖骨にすべらせた指を首筋に喰い込ませ

あたしは鉄筋コンクリートのなかにいる

これから改装するこれから回想する

ー透明なの?青なの?

  えぶり、ない―――ビルの上からダイブ!

辞書をしらべるのはめんどくさい 

値段ではない(美はどこ   !)


ベイブルウスとよばれたい、たまに織田信長になって、

    トヨトって、TOYOTAして、

  トクナガってたい(時間は不滅・・・)


・・・応えてくれるはずのない腕、腰、、

  いまはあたしの肩にあたしの歯があたる、、、

泣いてしまう、痛くて、、痛くて、、、

   ぜんまいを巻いても巻いても進まないロボット

    ・・・あたしだけ を み つ め て


 * * *


からだの奥底から湧いてくる疑問

払底できない=蛆=喪失する記憶

いまも誰にも理解されない AMUSEMENT PARK

うつる雲 ゆく風 みずのなかの温み凍てつき

世界はちょうど死んでしまった人の夢に船酔い

操作ミス で データ消失・・・・・・


枯れて折れたんだ

それは“病気”だったんだ

このさずかりうまれた心に凪と嵐と

人恋しさのデ・ザ・ツイ・ン


もう少し掘ってほしい―――手が傷付くまで―――

  溺れていてほしい(濡れていてほしい!)

根の硝子細工をつくりし妙手≪たくみ≫のわざで

血が流れててほしい


 * * *


引き攣る指が津波

まっしろなまっしろなまっしろなシーツの凪

なんでそんなに臭いの、、、

教えてくれないの ・・・駅では(オス?)それとも(メス?)

駅でくばっている、われらがポケット・ティッシュ。

   (・・・・・・くず箱に廃棄処分 不安なコケティッシュ。

        こころに“しわ”がみつかる。

    化粧も筋肉の付き方もノオ・プログレ。

  あ まり(区別?)カンケイ(区画)。

肉体的機能によって二次的三次的な役割、

サンプリにカヴァーにリミックス、

(・・・・・・生殖や、自然の摂理は有名な話)

    ときどき不公平だとかんじる。逆らいたくなる。


   ごめーん、おそくなったあ、もう遅いよ、

    どこいってたの、


・・・昼下がりの散歩の光景が浮かんだ


 * * *


      ディジタルなライフでさえ必要なのは 

カタカナ かなかな 前世の記憶

 アンティーク、アンティーク、、

    「私もそうです」というたったひとことの了解。 

待ち合わせをしているはずの恋人はいまも何処かの電車に飛び乗っているはずだ 

 人生の先輩はかならず最大の物を引き出しているはずだ

        ハートブレークしている時だって 飲み屋の六本木だって

       ド - ミ♭ - ファ - ソ - シ♭
    
        時間は待って く れ な い 毎晩・・・ そ し て 毎朝・・・

         ショビシュバ・・・ yeah! ピタパタ・・・ yeah!


 * * *


抑圧からの解放 いまこのひととき が 

とおいゆめのように さそわれる―――かわされる―――

  なぜなら季節はふたつの間を(飛び越せぬ !)

だから飛躍がうまれる 感情は亢進する

とお い とお い ゆめのようにはるかへ


さそわれていた い―――さそわれ る―――

  とまる時(すなわちうつろう時!)

もつれたことばと孤独がつりあっている

そしてしゃべれなくなる饒舌れなくなるこじれそうになる


携帯用冷蔵容器≪アイスボックス≫に手を !

入れた瞬間にイソギンチャクでよかったオクトパスでいい

えぐ れ た 氷上の筋となっ て SKI PLAYER

板のままゆらゆらと歩き続けよう

重たい躰をかかえ て

うごめいた群れに消え よ う


透明で美しいものだから 恋で目が眩んでしまっているに違いない

きみの指の爪となって―――PICK となって―――

  弱められた反響となって(ねえ 星は出ているかい?)

ねえ 星は出ているかい ANGEL 曇っているか晴れているかも

わからないほど ROMANCE さ  LIGHTHOUSE さ 

ああ きみがぼくを見つけた日 の 

ぼくがきみを見つけた日


 * * *


 ティーヴィーがなくなっても SOSレディオ。 

 キッチンでは電子レンジの音がきこえる 鳥籠と そしてうつくしいカナリアと 

  南国の花 音楽がはじまる。 花びらが飛び交う。 


 靴ひもを結びなおしなさいということかも知れません 

  転職 それとも結婚 あるいは未踏の人生へのチャレンジ


        ピアノのペダルも踏むことができなくったって ピナコラーダ

       シャバドゥビ・ドゥビダ ラアッタラ・るぅりら・・・


      成功のために あなたは銀行をもっています

       そしてあなたの預金通帳には お金が振り込まれ続けています 


 * * *


あなたのTシャツとリーバイス キラキラしたものも濡らす

さいごのKISS あなた あなた あなた 

 はくびをかしげる

・・・わざと知らない数字を打っている電卓みたいに

  ため息のかすかに伸びる春の芽


   このままとじ込めていいのかもしれない

    もう一度生まれ変わりたいというあなた

     ・・・あたしだけをみつめて


ミッキーマウスがぼく、ぼく、、ぼく、、、

と いっていた マザー・テレサみたいに

うそつき 百年の恋も ピピピッピ ピー! ピピー!

・・・いっきにさめた

  はずなのにまだ恋しいー

(・・・・・・議論の余地   ほど)

損か得かの二元論、社会の要求、人びとのかくあるべし

   右向け右(左向け左!)隊列ならえ ! ゲンコツ制裁。

刷り込まれた先入観。(・・・・・・“観る”ことは“観られる”)

男らしさ・女らしさは、 まるで貼り付けられた蝶、

  いきれる(ズボン?)なぜ(スカート?)

なぜ“わたし”と“ぼく”または“おれ”で、

更衣室やトイレは別々。

(・・・・・・しかしながら、しかし)

フロッピーディスク・・・、まじめにはたらいてよ!

 びじょびじょ びぢょびぢょ

アイマスクを早く外してほしい

会いたいな スカートをめくった短パン姿のあたし

ハズカシー! でも見せたいくせに


   ボイスパーカッションの舌打ち 磁石

    砂鉄 ようやく夜を一つ越えたね 

     時計のネジがとける音

      ようやく夜を一つ越えたね


 * * *


わたしの心と魂は、夢想する。

これまでのところ、これを閉じてきたlong story。

おどるよ、endless waltzを。

ああ、酒とバラの日々、

don't stop the music。

真夏の夜の、処方箋。



 * * *


二・三人の女の子達が泣いていた

ワードを開いたがカーソルがない

ERROR MESSAGE

ぬいぐるみを飾るのもカーテンの色を変えるのも

 また昔みたいに ERROR MESSAGE


   でも幸せだからよかったー

    くちづけであなたに全部伝わったらいい

     全部伝わったらいい・・・


 * * *


ふるえ てる の さ

可憐な薔薇を思わ せ る パーディドレス に ふんわりと

し た ファーがついたアイボリー色のコートが 

せつな い 魔法を かける から 

バネ のようにはず む 鼓動 ねじきれるほど 

人をみじめ に おもわせる i love you 


 * * *


草いきれを、ただよう 靄≪もや≫を、

錐でついた穴のような無垢な楽器のポイントは、

少女じゃいられない、

そんなドラムを思い出させる。もう一度・・・・・・

もう一度、メロディー・ラインだね。

積雪した公園の消しゴムで、修正液で、この目薬を、

楽≪がく≫の如く吼≪ほ≫ゆる星のおしゃべりを、

孤独な時間に、かえてしまおう。

ああ、そしてどのくらいこの怠惰な時間が続くだろう?


 * * *


いつもきれいなままなのさ―――かぎりなくすべてが―――

  ひとりの者によって(うつくしく歪められていくことわり!)

うつむき加減に歩いて胴体を支えるからだはちいさくなる

反対に影はどんどん大きくなる

一歩一歩がちいさくなってゆく

やがて触れられないうちに ! 


時ダケガ知ッテイル―――安らいで心地よかった―――

  帆になろう 風を受け よ う(時ダケガ知ッテイル)


そし て 時が止まる

きれい な きれい な きれい な

そう とてもきれい な RHYTHM のまま に


 * * *


永遠はゆっくり腰を下ろしているんだ、

四輪駆動車で急斜面 を 駈け下りるみたい に。

心の奥にしまい忘れた

白く光るジャリの道

リールもないのに、釣竿もないのに、

僕は蜘蛛の糸を垂らしていた!

音の響きは何も言わずに

すこし伸びた髪にそっと

それは産み落とされた感情の総称

あざやかに彩色されたミューズ だ よ。

社会の仕組みや、枠組みを、僕は歌う

street musicianみたいに―――

逃避の歌がもてはやされ、時計は、松葉杖のリズム。

誰にも告げることのできない、

その感情≪おもい≫にふれて い る。

さがすだろう ね 僕は・・・・・・

野にまいおりる雪の、退屈な答えみたいに

mystery romanceを。

涼しげに咲く白い花を。



 * * *


    ド - ミ♭ - ファ - ソ - シ♭

     プライヴェートなネクタイと 孤独な背中さ


 * * *


カーテンをしゃっと―――

開けた窓からバス・ルームの水が噴出≪ふきだ≫す

HとEとAとVとEとN。

居眠りしたくなる目も冴えてくる、観客のマナー、映画の予告で、 

ちらと君を見るけれど、流した涙のうらに、いった い どんな、

想いがあるんだろうね―――

君は肩をすぼめてしまった。いつも最後のひと部屋で、

蒸気が上がっている

それをティー・カップの湯気と見紛う

振音≪ふね≫の音を聴くよ、

きく よ 雑木林の名もない石に腰掛けて、

なかなか換えない

電球は食べてはいけない果実≪このみ≫

うつらうつらしてフチどるよ風景観察官!

いつも、ねがっていたよ輝かしかったスロオプから、

無邪気な笑顔のあの子がやってくるのを。

毟≪むし≫り取りたいような芒原≪すすきはら≫で

まぶしそうにひとり、次第に更けてゆく朧夜に―――


 * * *


 今 も はなれない

      今も離れない

                 岸から船は


      花のように

 風のように

       雪の よ う に・・・・・・


 * * *


季節の去ったホテルのバルコニイに立ち尽くす自画像。

夏のさまざまな思い出が、鎮魂歌をうたい。

遥か彼方の、エメラルド・グリイィーンは風の波面≪はめん≫の

おびただしいきらめき。

でもすべてがシュール・レアリスム。

愛は暗殺を 愛は死刑を! 

求刑する、交代制の生命≪いのち≫のために。

誰もが幸せを求めて旅をしてきた、ひとつひとつの輝き。

幾つもの季節をくぐり抜けてきた循環器なのだとおもう、

そっと指で撫でられるような、

夢見ている鼓動なのだとおもう―――


 * * *


きらめいている、砂の粒子、

たえずそれも一つの色彩に、

うねる波。毛虫や蛇のうごめき、

あまねき命の爛熟。

あたかも紅緑相交わる月色の雲翳≪うんえい≫を。

覚えているか?

―――いるような気がした

いるんだろう?

いるさ。


 * * *


 ド - レ - ミ♭ - ミ - ファ - ソ♭ - ソ - ラ - シ♭ - シ

  くらいせいかくの やつ パブリック・イメージ

   くらいせいかくの やつ タクシー・ダーク・ホーン


 * * *


魚みたいに跳ねてる珠玉のフレーズに 飛び込んで・・・ 

インパクトの瞬間

溶けたようなカタチ


 * * *


ああ、僕はそれを視たよ! 

ずるずると移動する蛇を、街灯に一瞬てらされる、

青褪めの顔を。それは、こまかい格子縞≪こうしじま≫の、

眼球を覆う、毛細血管。

gold collectionさ。

揺れれば消えるから、うしなわれるから・・・・・・

紫煙≪けむり≫を mirror す る。

そうしてりゃ、狂いも、壊れもしない ね。

そして忘れないよ恋人たちの予感を。

ブルー・ライト、レッド・ライト、イエロー・ライトを―――


 * * *


着地点など定めずに コール・アンド・レスポン !

 素足で山道を歩いた時にマメがたくさんできたことを話しました

  そ し て  喧騒のうえに幸福があるのだとわたしは話しました


   ド - レ - ミ♭ - ミ - ファ - ソ♭ - ソ - ラ - シ♭ - シ

    ド - ミ♭ - ファ - ソ - シ♭


 * * *


映画監督!

スクリーンの中で、君はどんな化粧をして、

鏡にウィンクするんだろうね? 

どんな想像を裏切る、リアクションで。

天気予報は外れた ね 親子連れだ ね、

と くつろいだ様子で言うんだろう。

ごまかせないよ―――

木の葉は、二階の部屋まで這入ってきて、

動物園の飼育員が立ち会った感動的な瞬間のように、

剥き出しの笑顔、を 僕に望ませるから―――

パステル・カラーで、いろどられた王子様ではないのに、

しげしげと覗き込んだ、閃光弾で、目がくらむような光。

髪の毛を撫でるような、さびしい、林のはずれで、

ゆらりゆらりとシンフォニーはながれた! 

しんとしていた道端の草に、翅≪はね≫がとれそうな、

飛べない蛍。もろこしの穂のような淡≪たん≫。

映画が終われば、また深海≪ディープ≫に沈んでいく。

それは硝子瓶の手紙だ。天使の懈怠≪けたい≫だ。

こわれたギタアだ。セルリアン・ブルーを望ませるものだ―――


 * * *


でも蝋燭が吹き消されてしまう ま で 

まだ時間がある、

だからその優しい名に包まれながら、

大切な箱を開こう。

いや孵≪かえ≫すんだよ、胸に宿して、

サルファー・イエローの、

鈍いヒヨコをいま眼前≪めのまえ≫で、

特別なワン・シーンの よう に―――


 * * *


ながく尾を曳く、重い扉、どんなに透けて見えそうだったか。

でも語ろうとはしない、あれは古い絵なのに、

ルウベンス、のような情熱なのに、いずれ雪に埋まる、

乳香なのに。だれも語ろうとはしない。

だから鎮まらない! 優しくなれない!

けれ ど 夏の夢に魅せられた、

だ け ね。


 * * *


粗目≪ざらめ≫のような、ガラス片が、夏が終わった死者を葬る。

もう悔やむの、

終わりにしましょうね、

い つの日もふり向いてばかり。

落穂≪おちぼ≫を拾う、年老いた人々の手 は、

泥だらけの靴に な る よ。名声を獲るには、

大荒れの天気だ。どこからともなく、ペンギンがあるいていく。

もう悔やむの、

終わりにしましょうね。

さ よならにくちびる噛んでばかり。

ああ なにか忘れ物 を した気がするよ 今でも。

蠅が飛び交っている、集≪たか≫っている、

いちかばちかのすべてで憂鬱なbabyが、

駈けまわっている、あなたの夢を壜≪びん≫にいれ た 

はずですが ghost。避雷針のあたりに、

毒素をぬくのはむずかしい。

わたしには耐えてはゆけない―――

曲がりくねった並木路で、

あの回路に通っていた、仲間たちに、

言ってやるがいい、知らない人にとっての、火事は、

ラスベガスの悪夢。

最後の夏の、メートルの範囲内で

どんな白日夢≪はくじつむ≫が起きたの か を。


 * * *


また巡り会う

その美しい光の中で

何度も 何度も きみに―――


 * * *


      みんな わたしの顔を忘れて帰って行きました
 
  青く、そして、感情的なヒット・チャート数曲聞き流したらお出掛け 

         ・・・愛は、間近にある


       ド - ミ♭ - ファ - ソ - シ♭
        
        これらの愚かなものは、ワイン、及び、バラの日


 * * *


ウィスキー・ブランデー リキュール・ジン・ウォッカ・ラム

ときどき 顔 を 出して しまう か ら

ここ へ 空気中に つたわって

SAYONARA DARLING

きれい な ことば で


―――水面そよがす風も あ る 

ああ 風はきっと きっ と きっ と ね

暗く先の見えないトンネル で

涙をこらえて い た

耳が千切れそうだ っ た

吐き出す息が白かっ た


聴き取った音から空白をつくりだすことくらい造作もない

ああその濁った水の中じゃ―――透き通った泡―――

  そして酸素が(欲しくてたまらなくないんだ !)

封じこめられていた気体にこそ

ぼくらの歌があるね


バーガンデイ・クラレット ダイキリ・フィズ・ブラディー・マリー

ときめき は すこし 苦い か ら

あたり に 包んでいるのは

硝子のような硬度

思案投げ首の体≪てい≫

きれい な きれい な きれい な

ああ RHYTHM のまま に・・・・・・

とても きれい な


しずかな海岸を

     しずかなだけ渡っていく



          堕落への道が

     いましずかに満ちていく格好で




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