1976611 ランダム
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灯台

灯台

空港


一週間が経てば

知らぬ人達がみんな報せを持ってきてくれる

  でも、病院の廊下のベンチ
             、、、
  冷凍庫みたいな「ない国」


    納屋、見張り用風車小屋、樹、花、雑草の下

     瞬く星々、宇宙の共和国、

  《それら、立体幻灯機のあまた傷痕・・》



 きれいな飛行機は、わけのわからない時間を生き延びるためにある。夕方の街の熱気が、

アウグスト・モンテローソの“恐竜”へと思い馳せた時、わたしは、この飛行機を青いへち

まがぶら下がっていると思ったのは、ロートレアモン氏と、アンリー・ミショー氏のため、

といっても過言ではない。碁盤の目のように、ぱちぱちと音ののしそうな瞬きを繰り返しな

がら、猿のように走り抜ける陽射し。



 向こうにハイウェイがある。

 俄かに掻き曇り、しぐれ、

 どっちへ行こうかと迷っている、

 見上げる、眼――。


  「井戸の底から響くように聞かせ、繊細美妙」

       何かが含まれている びろうどの 暗色の――






    バグ 熱い息が駅を取り巻く。葉脈・・視界から消えてく


     彼は  クリームっぽい白のウェディングドレスを見た




光を透過して、「「この世もない、、奈落もない、、」」

眼窩にうつる文化、網膜の歴史、こわばった・・いまにも吸い込まれそうな起源。


  硝子のようなポプラの匂いで逆さまにに封じ込める虫取り網


    八月になっ た 視界から 君は 黒枠の眼鏡を外そう。 



    いまにも吸 い 込まれそ うな 長いひでりでもう何時間も過 ぎ 去ってパ 

  スポ ート用写真がカフカの虫にな る 


 《砂の中に隠れよう、真夜中の駅に・・》



   まだら模様 強風と  

   まだら模様 強風と  

   まだら模様 強風と  



    ・・・夢の続きを思い描くような美しい秘密な後ろめたい交わり



        ――眼をくらませるほどまばゆい

      ――冷たさ、意味からの最初の輝き


 ・・・あふるる日光のうちに、線路がある。それが航空便を厳かな儀式のようにしている。細

い影、は、澱み。あるいは打たれ。逆回りの、白日。『花嫁の姿、』身体が汗ばむ、蝉の声

が聴こえる。ロールシャッハの魔術、ゴムの木のさながら蝿を追い払うような動き、3D、
アノニマス デビル
匿名、悪魔、・・・それはくまどったように黒く長い睫毛を衰弱にあえがせる。・・・・・・ほら想起
    インテレクチュアリティ
させる、知性・・真っ直ぐに機体をしゃちほこにして、マッチ箱みたいな棺桶に、風の吹き荒

さぶ道がある・・燃えやすいわたしの睫毛よ



    真冬の冷たい記憶の中から目はまぶたによって任意に開閉され、

        囁いている。シグナル。小球。弱弱しい声。



   「いまにも生命は――」

  と口にした君は

  何が言いたかったのか?




     時間の心像 安  寧・・無感覚を誘い給へ

       「いまから鳥を裂く現実との隔たりだから、」

       「いまこの瞬間から、羽根になる・・・」



 ――郊外へと向かう電車は、期限に従う。(連続するイメージの早さ、のっそり大きな頭

をもたげ、わたしは、有刺鉄線に向かって金網を攀じ登っているようなものだと思う、)車

窓に投影される、不連続な、辿り。封じ込めた、歴史の、保留。幻灯機は、雪の中にある深

い泉のように、空想の白さ、その象徴的な塔の色、白亜を塗りたくり、「「記憶」」にした

。その時、「「雪が降る」」は「「傷が降る」」・・・街がもうひと重ね、鳥が死んでいくよう

な夜、寝息をたてはじめた、葬送の行進、クロロフィルの火。わたしは、口から敷き石を、

吐いた。想像のガスの圧力で吹っ飛ばされ、地面に這いつくばり、「人は蛇になる、蛇にな

る、より正しい行いをするために」・・・・・・密度が薄い、空気。まだらな、空気。蜘蛛より、

さらに、雲の。距離よりも、奥行きの。・・夜明けに対する朝日、わたしは十九歳、十七歳、

十五歳。それに対しての正しい答えはない。柵に沿って歩く、あの日のわたしは、異国の城

下町を歩いているゲーテでもあったし、永遠の恋人を触れまわった、あのダンテでもあった

。切り株があれば、座った。ひとつにまじりあってしまった、淋しい場所。ベンチに座ると

、ゆうに一時間は動けなくなった。手元から離れる、一葉の、美のまばゆさ。人は、どうし

て現実を呑み込みながら、それでもまだ、夢を見るのだろう。わたしは、存在の幻影の曠野

で、ミラーハウスで、空気が、ちょうど月がわたしを追いかけてくるように、わたしは、こ

の世のものとは知れない、「「青い花」」を探している。「神よ、願いを受け入れたまえ」

と言った。神よ、恐れおののいているわたしが取り残された、葉ずれの、風のないこの場所

から・・あなたは、必然のように、雨を降らせた・・・




                   シラーッとあたる、それは風で軋む古い扉

                   厚かましいくらい神経を使わないで、

                油に足をとられたような、



     ・・・・・・・・・風の鞭のような働き



       未定型な記述 束の間の相貌 隔たり 四肢 空白 重く冷たい 海



         海――扉のへりが見える


         ヘリープロペラが回る


                 女の問いたげな眼の中に、池のように盛り上がる

                 音が急に高くなったと思うと、拒絶反応


        氷の塊ーガラスをちりばめた 血の色が昂ぶる

        死刑宣告されたような、憂鬱さ


                      重い胸に、弾みを


                     囚人のように、重い、眼のかすみを




                  ・・・・・・・・・心が奔馬のように逸る


        、、、、、、、、、、、、
        あまりにも明るい五月の光、

       ぁ・・ああ・・ン・・あああ・・アアアアア

         ああ、あ、あ、ああ、おお、




         「あまりにも明るい五月の光」・・



 ・・・欠伸をすることは、眠りを妨げること。黒い、影。白い、光・・、そのむごたらしい嘘

よ、叫びよ。心は軽く飛び立つような気配――ロマンスに、ドアをノックする。傷付きやす

い、驚きやすいを始める。――そして、心の誇りを踏みにじり、死を求める。わたしは、(

心の傷を産む、価値あるもの、内側の地熱、列の続く渋滞、)・・いつも一緒にいたい。そう

、いつも一緒にいたい。だが、身体の各部は、関節は、ありふれた都会の猥雑さの中を馬の

ように駆け抜けてゆく。永遠に、馬は不完全な恋心の象徴。骨が靭帯と皮膚を穿いているよ

うな、憂鬱さ。重い心。きれぎれに光る・・、心引き裂かれるほどに、疲労は輝く――物静か

な肝臓。トルソーの中にある。ショーケースの中にある。陳列棚にある・・、そう・・・。そう・・

、街角の服屋のマネキン。すがすがしいほど、狂おしく突き刺さる。ハンマーより、銃より

、(( 確 実 に ))――自分は酒を求めている。美酒を、できるなら蜂蜜の酒を。し

かしおお、瞼毛は、塩で出来、呟きもまた塩・・、ひび割れ、渇き、耳障りなほど、氷がひび

割れる。「「 どうして涙で、なぜ、一どきに燃えてしまわなかったのか 」」――声は確

実に、変化する・・、聞きとれないほど、微細に。みず飴のように粘着き、心のきれいな響き

のなかで、確実にたゆたい、溶け、無我夢中のまま貪るようだ・・、傷。キス・・。わたしは、

くちづけを求め、口つける、朽ち続けることの低い声を。他人の好意を踏みにじり、歩くこ

とを悲鳴、かすかな愁い、しゃがれ、絵のように剥がれ・・、ああ・・、ああ・・。また君にこの

溜息を置き去りにして、急に金属的にして。鎧って。・・どうしてお前は不思議な蛇足で迷う

、苦しむ、その蛇の原、いわば舌鳴り。の。意識が透けるほど腹がすいている黒い蝙蝠の世

界へ。盲目。・・また、盲目。爪先まで、黒く塗りつぶす(潰さなかった、)・・・さなかったの

は幼かったから?・・それとも上ずっていたから。わたしは、ふと、(( 苦痛が好きな男

 ))について考え始め、その馬を駆け廻らせている原動力とは何か。投げ出すように、女

の踝を見つめている理由は何か。靴が好きなわけでもないのに・・、スカートが好きな・・・、好

きなのはもっと別のことなのに、――病気だろうか。病気になろうとしているのか。いまも

進行し続けている病気だろうか。それは石鹸のにおい・・。清潔な少女の死体。黴びることが

ない。嘘をつかない匂い。潔癖・・。潔癖・・、のような気がした――人生のパラダイム、薄情

で、情熱的な、手足の水撒き。天井の暗い血(が、)この世の一切を瓦礫だらけにする。




 は、目を伏せている。伏せながら、     沈みこんでゆく 光  
                           宴のにぎわい。
 ぱちぱちと快活な音を立てて毛皮帽     火花の消える踊り、
                      その少女は見せかけの貞節だと、ののしろう。

   《見える》――かつて触れなかった・・すべての固有のもの・・・

     ――いいことを教えてあげよう――

 
      ・・・・・・・・・遅かれ早かれ、落ちていく彼等を君は目撃する


     ゆっくり――やがて

               大地の“梯子”を昇ったのだ

     この窓がまったくない四方の壁に映し出された、山の影

    ・・・我を忘れたようの窓がひとつある、蔦の梯子を伝って

   天井は鏡、口は蜘蛛、目指すは暗い隅


 を、かむった子供が拍手する・・・子守唄     いろいろと色を変えて踊る化学記号。     
                        怒りを含んだまなざしの、罠。
                   好きですか?好きですか? 好き、です、か      

 のようにひびく、「猫、好きですか」
  


        ・・・[映るたびに、結ばれる]――点と線がVになりXになる瞬間

             (冒険をもう一度夢見る 心の昂ぶり

             
              (胸が締め付けられるような 好奇心


          抱擁したい、」恋人よ、」
                


 何故そっと――。花は照らし出す・・・、花はかおりを帯び、骨まで溶ける、頭の芯が甘く痺

れる。・・まだ数十秒・・・渋滞よりも、手に負えない森林しか建設されていないような世界で、

豊かな、桑畑、我慢強い――。堆肥のように、針鼠のような、黒。・・っぽくなっている、十

数秒は日の底。堅い土・・。遠い水の気配――雑草・・寒さと同じ速さで、四方から集まってく

る動植物の気配・・・。気配が(横切って、)――窓を復元する。・・まだ、平和と愛が、くさび

のように打ち込まれ、額が熱い、「はやくして」――たじろぐ、探求を続けよう、雷光のよ

うなスクリーンにゴシック文字、教科書体、明朝体、デザイナーズフォント、「少しは役に

立っているか?」・・まだ見えない、――見えない。(人の個性は、)気忙しく一瞬の輝きの

怒脹。世間のしきたりの中に浸かる、芋。口を閉じたなら、魚。でも、蛾と蝶の混乱をめく

りとるカード。・・部屋の外から火で焙られているようだ、苦行者のごとく求道という文字を

急回転させ、「切り取る、」・・判で押したように同じ電話が鳴る。血を吐くような想いで、

君は人生の愛欲の停泊。困窮の一日、皇帝にも負けぬ矜持、そして夏の雲の厚さのような、

一年。君は・・、君は・・・。浴室を明るくするように、わたしが願った、いろいろな絵図。腰掛

ける浴室の女。火が聞こえる――氷が砕ける、心砕いた、ひと晩の抱擁の急速的な帰る場所

。ひろがり、・・咒文、大人が子供を騙すような、今まで述べてきたことは、たった数十秒の

泡。にすいない。巻き髪も、恥ずかしさも、――鎖の価値、鉄球の価値、猿ぐつわの価値、

牢屋の価値、嵌め殺しの窓の価値。(心や頭の動き、)いまそれは狂気。それぞれが、まっ

たく関わりない、人の、肉体の、常に群れをなしている、・・・この世の人間という姿の、さら

に、血の涙をこぼす、生命の境、繭の中でも、ボール紙細工でも、筋がある、一途さ。



      川 もう応える気力もない、」

           ――原始の砂の中に埋もれていた――

         波の反射が、亀のように首を長くして顔を向ける


      「ライオンが肉を貪り喰らっている時のように、

      生命は火よりも撓んで見えた――」



 テーブルクロスを敷いていた、食事中の鴉たち、蟻たち


                     「何枚も重ねて着ていても、

      黒光りするということか・・、夜を彩るイミテーションは皺

      の よ う に 塩 分 を 汚 染 する――。」

 
                                        

白のシーツが隠れる・・。人びとの冷たさ、無力、困窮、安眠することので

きない旅人の、自由な世界丸ごと


     濃密なポートワインのグラス・・

         ――薄い唇が微笑むように歪むポートレート



      「マチュ・ピチュは時の中で、

     ――ゼラチン質になったんだ!



         CHERRYはEXCUSE 七月の月明かり


         PERRYはMAXIMUM 筋肉が覗かれる 水盤


             ・・・ここで 花びらになろう水の渦中へ捻ぢ込まれよう
            


 夢幻的な芝生に待ち伏せしている蛇。蛇。「あなたのことを、返事のない女と思っていた

こともある、」・・それもまた、特別な行為の衝動。(川)(海)(さざ波)――鋭角的な、

刃のような薄い唇。・・こう書く、口角は機械じかけの時計の中で、小骨のように思える。合

図または指示(be a sign or indication of)・・慈悲では、傷ついてしまう。支えでない。・・・

遠い昔のカレンダー。・・・(心理現象および過程)Psychological Phenomena and Processes

――し、た脚に重い。重心のバランスが入れ替わる。綿または麻の布の大きな長方形の一片

から成るベッド用のシーツと枕カバー(bed linen consisting of a large rectangular piece

of cotton or linen cloth)・・・色や模様、相槌、謎めいた楽の音




                   ゴムのように延びた、

      ・・ブルースより、ダニー・ボーイが好きだよ

         トランプは不正だよ。涙を流す場所

            足をこわばらせた

               ・・・遅れてきた英雄 テーセウス

      ・・ブルースより、ダニー・ボーイが好きだよ、たぶん――

        虫が、死んでいた


      ・・プレイ・ボーイが好き――


           ・・・初めから死んでいたのさ



 五体満足の身体が、殻のように思え、眩しい織物のような太陰の晩、軽蔑にも似た蒼く煙

った海を半円状の観客席で見た。日時計の文字盤のようなわたし――わたしと、太陽と月と

風と、海と一体何が違うのだろう。「婦人は、」・・・水平線の先まで延びてしまい、無知の川

。感覚は咲き誇る、、百合、、ほぼ原形をとどめて、、背中にあたる奴隷的な碑銘、、



   【水面は、反射の揺れ。船全体の揺れ、野蛮な身ぶりに僅かな風も強くなり


  ヤマシギのひなー回転する多数派のための鐘ー脳髄の断裂

      ・・・もしそこが、ジョヴァンニ・セガンティーニの世界だったら、濃密な闇さ

え、一か所の光を目指す船の明かりのように思えただろう。


眼を瞠る・・・不安が僕の眼の中に漲ぎる

    僕はそれを、粘っこく感じる、水飴でいっぱいになる


        ・・・旅行用トランクの中に白っぽく乾いた厚い唇がある



 見分けのつかない錯覚にとらわれるほどに、目を凝らしている・・「反射すると、白々と見

える、星空だから」つい、自制を失ってショパンや、チャイコフスキーな気持ちになる。船

体なんだ。値段なんだ。――でも歓迎されてない、・・ただ「心に浮かぶ、」・・・あなたはきっ

と、帰って来ない。・・・より大きな火を求めている、何度も立ち会ったの、無礼な人、愚かな

人、わたしのように美しい女性に一言も声をかけられないなんて――きっと、あの人、失語

症なんだわ、吃っては赤面、さらに吃っては股間を固くしてしまう変態なんだわ。・・文学と

か言ってるけど、ロバなんだわ。大きな穴に、放尿するのよ――




        車の後尾燈、からかわれた鵞鳥みたいだ


          ・・・熊みたいに 空が立ち上がる(夜の、)


     ――夜、口を三角に歪めて、あたかも道のドアを開けている、わたしの腕に



         デイジーが死んでいた、レントゲンのネガみたいに


  → 卵の中には、高い空を飛ぶ秘密があるのだ

                    バーヌーラミィヤ
     ルァン【卵=たまご】――全景


         あなたはレンズに太陽光線をあてている。

     この景色は破壊的なものに終始する。


               ・・・・・・・・・眩しさにいまいも息絶えそうなわたしの息

                           ・・・・・・・・・眩しさに


                     ミンガン            タフディール
 この数十秒の中で、凍え、恐れ・・・。敏感、火においての風・だと・準備 それぞれの部屋の
         アス                ドクトル ドクトル
方法的な理解・軸・・・。「体内にある聖殿よ・・・・」教師・先生――「人はどうして生まれた
                               バラ
のですか、地獄に呼び戻す鐘の音のような心臓」・・糖果/優しく



         ――「突然なピストルの音」

                 ・・・アスセノフォロン


      はなれてゆく救急車

    いらいらするくらいのろい、薔薇はない、遺骸はない、

       →けれど 豊満 ⇒されども Human

                            おしろい
          ――「氷山に蒸気が立ち篭める 白粉」


                   ・・・プードラ プードラ はなれてゆく


              不平や祈りのVerlegen Mundus

           ・・・ヴェルレーヘン/ ムンドゥス はなれてゆく

     立場とか、意識じゃなく、薄い MURASAKIのCO2


       「昨日、膿んでいたものは、

       今日、生まれるだろう――」



    怒りは、挽歌を。 (bunker)を、・・主語は媚態を。(ありくいームラヴィエート)――監獄


         ルーティン、まぶしき星の・・・夜への・・・・・・軌道


 わたしは(名づけることのできぬ、)あなたの舗道を歩いている。[だいぶ前に夢見た、あ

なたとわたしの世界、]――それがわたしにとっての均衡であり、暖炉の中の声であった。

愛人と愛妻が、哀歌する・・フロイト氏、毒をあおる。――ラスプーチン・アイスホッケー 

人生の楽器が壊れる、小心者の借金の未納・・・多分だれも知らない、愚劣でひどくむず痒い

、――イメージの無数の穴。Black Hole/The Hole・・・でたらめに蛆がわく、最後に、わたし

は審判のように枠内に「あてはまら(ない)」ことを・・地獄と呼ぶ。




            ・・・・・・恋い慕いながら

          ・・・親の心、大人の心、子供の心


   「――甘えあえば共倒れになる。傷つけ合えば、紙の白さになる・・」

        
            ・・・・・・・ないよ。期待して・・ない・・・よ・・・・君には


         君への愛で、空の種子になった・・


  愁いだ、湿潤に充ちたホテルの廊下だ、・・水底に似てる


               ・・・・針一本ですべての精彩を消した


            ・・・濃い 体験だ。

       意識だけ 空にふわふわ漂ってしまう



 インスピレーションは・・《底なし》――ここは、運命の塔。あの拝跪の痕が残る蛞蝓のよ

うな恋狂い。くちばしのような形。くちなしのようなにおい。口・・唇――(切り分けていっ
                             インプリティング
た・・腐敗から、肉の芳香から離れて行った)・・・・刷り込まれていった。くろずみがかかった

桃色の皮膚・・水に浸かって溺れている手足の、紐・・小鳥や蝶や惹かれる理由、「僕は、秋の

日光そのものになる。枯れても散ることで、宙に浮く・・あたかも死に寄り添うように」――

アポロは月へ行った、風の強い夜にブランコが揺れていた・・「僕はペインティングしていた

。・・・同じくらい正しく、ペ ッティングしていた。」




         ・ルル・・・ルルルル・・・ナガ(る)目的論的意義


                遠ざかりながらー眠・・るー 

                     音源を追究する、・・逃げ場がない


        《無限の》――毒液でも、飲み、するようだ

     ちょうど動物の尻っ尾からあたり、頭に滑っていった音のようだ

               ・・・・石のようになる 大理石で出来た下腹部の器



 支えられることを、生活と言うのか・・「お互いが――継ぎ接ぎだらけでいることが」――

「もう許して下さい」で綴った、称賛もない、ただ下劣な、短剣で嬲り殺しにした、決まり

の悪い運命の鼓動。・・自分の人生を左右している重大な問題。ここ(に)「は」・・「祈りに

口づけできないと知った人間の悲しみがある」・・お伽噺に、腸がねじれる。心の美しい人が

、じっと見つめているというだけで――ひたすらに乾いた、砂の言葉。数時間も続いた、拷

問も砂。遠い場所へと吹き寄せられる、映像もスクリーンも、砂。・・いもりのように、僕等

の・・というより、僕の意識は常に熱を変えていったけれど、瞬間(殻、)・・人は、急角度に

曲がっている、景色を、屍のように、眼を食いつくす、現実認識の炎と見なす。・・運命の塔

は、夜明けまでに燃えてしまう。拝火教徒たち、啓示的な聖書の一場面・・「塩、」とまった

く同じ言葉で、「振り返った」・・生け簀の中の鯉のように、オルフェウスは、ここにいる、

君の祈りを僕の祈りのように見ているのに、何故か、君を失ってしまう――



            →唸り ⇒叫び
        、、
        ナガ――眸は閉じてもう開きはせぬ、立ったまま、君がうまれた――

              ・・・石。

       ナンキン錠をいくらつけ換えても、ひときわ高く舞い落ちる、

低く這う者ー晩秋の夜の鳥・・時計のチクタクー耳の・・・脈拍

脈拍、光を含まずに・・「ぞよめかせながら、手で触れるのがこわい・・・」

                ・・・緘黙。

 二度、三度と造り花のような蓮に不気味な静寂が、いまにも破裂しそうな虫を生んだ

                  ――風になれないでいる(歩行、)は・・

           ( まだ  乏しさ  思考がシャッターを下ろしたように

    自分の感情と相手の感情が入り乱れている、模様、けばけばしい

          ひらめいている・・羽搏いた鳥のように・・・瞬きは 台詞を記憶し続ける
            

 
 「きっと、僕等、どこかの無人島にいる、」「百か所ものひび、」「表現するよ・・(ずっ

と昔に、ポー、ボードレールや、マラルメを見た時みたいに、)・・「僕は、言葉の通り、

目の瞳の中に、羞らいの罪、傷が治らない種類の、耐えねばならない絶望的苦痛の偉大な幻

想にとらわれてる、」「可笑しい(感情の機能が完全に壊れていた、)」「君への傷が、夜

、生乾きになる。孤独は太陽を奪われた道だ。・・なつかしく、店舗や、看板を見ていたら、

僕は、記憶で鉛のように重くなる、」「どんなに、笑ってもいい、」「過去の幽霊、」「巨

大な蛇のような、生命の秘密・・(螺旋階段は、どんな季節をめぐらせているんだろう、)」

「目は粘着く、不運へと続く恋人の秘密の中で、」「音楽も消え、星も消え、消えてなくな

りでもするかのように、途端目覚めた雛。口もとに、笑窪に魅せられ、太陽の光なしじゃ生

きられない。植物の純粋な魂の素直な告白、」「建物のシルエットの背後で、存在の足跡、

鏡の中にひろがる、濃い緑のもたらす草木の茂りが油絵のように夕方混乱を誘うように、僕

は、見ながらにして、問う・・」「隔てられないもの、ロープがない平行棒、・・細い道、試練

、背に灼熱の太陽と、どこまでも続く自由な空・・。」「失語症さ、」「最果ての地で、人は

古代の王の眠る三角塔を思うだろうか、・・自分の重みを取り戻したくて、・・・眼がまわりそう

なほど星がいっぱいあって、夜景は、生活の灯・・・・君がいて、君がどっかにいて、それで、

たった、そんだけで、心ん中が嘘みたいに自由になって、」「その一点、あるいはその一点

を、過去・・」「黒点、」「君への愛は、目を皿にする、目を心の扉に変える、目を反射的な

視点へと連れ去る音が鳴る、ギイ、ふしぎな黒い鳥、さみしくねむる僕の心臓。さあこれか

ら、出掛けよう、この世でない旅の瞼をくらいつくす闇を探しに、」――



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