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灯台

灯台

風と波


見渡した時に目に映る風景をカメラで捉えて欲しくない
             かたち
交通標識、三角や丸の形状

切り取って欲しくない――だって、イメージはもっと強い印象を与えてくれる・・

こんな夜に信号機や、バス停!・・コンクリート舗装、

積み重ねられる審議と討議、

朧な光のさす雲――月、

細長いからだを弓形に曲げたまま身じろきもしない、女

ファッションのために精神は痒みにも似た感情で人を

でもやがて静かな闇に響く、導く・・・、ベッドタウンの靴音・・

こぼれた粉を噛むように、満たされたい・・満たした――い、
、、
君は・・女性的欠陥についてひとしきりの間、述べる・・


対話は画像のない音

動作、物から出ている音



(弱き者、堕落せる者の心を高揚し、寄るべなき人々に力を・・)

舌ひひくまで指に刺すからたちの棘・・・

ひとけのない校舎を・・思い出す――


      ――その未知なる句読点のような雨しぶき――


  「より次元の高い生命の相において・・・

  と、言えば、君は混乱する――

  でも、知ってくれ・・


  「無明ゆえに崩壊へ一歩一歩近づいてゆく・・



青空は

くだけ散った痛み

何かがやがて――輝きだす・・

雲の切れ目から―――




頭を回転させた時の目の焦点

編集や再生



「たくさんの人が生活しているこの街で、

わたしはちょうど、水のない庭、薄明かりの曖昧さ」だと・・


  空間構成を理解できるようにするための右から左に移動している登場人物・・

  手がかりは、類像的記号――


    「(オランダ薄荷)」

  と、言えば、君は混乱する――

  でも、知ってくれ・・


    「(目の前にありながらみすみす失われている)


子供が生めない――ということ・・

そして自らが自分の血を呪っていた・・ということ――

両親に棄てられた記憶・・親戚たちから受けた言葉の暴力、

  《(を、)つみ上げられし藻のくづにののしりたまへ・・》

  もちろん、あの瞬間の出来事までなくなってしまうわけじゃない、


  
マッチの擦り方を

忘れてしまったこの砂漠

にも――社会的関係を確立する

雨が止む――まで・・




   暴力を隠匿している。・・・・・・

   人々が元々悪いのか、社会が悪いのか、

   今までにさんざん貴女や僕をいじめてきた人間たちの方が、

   よほど歪んでいたのだという気が――する・・

  ――何を守ろうとしていたのか

 ――何に怒っていたのか

それでも君は自立し、立派な大人になった

        
        「大人になった

       ――――――「大人になった」・・

       
         ・・・・・・・・・提示できる可能な線、色、陰影、形状、大きさ


      ――誰かが寝ぼけた頭の中で発車オーライをくり返す――


  「スペースインベーダー・・・

  と、言えば、君は混乱する――

  でも、知ってくれ・・


  「テクストとイメージの意識的な操作・・



注意を向けるべき

媒体やそこに含まれている

表現コード――ここに立つならば、・・

彼方まで見渡すことができる―――




そして君は言った・・優先された多様な、裂け目

はりはりとうすき氷を踏みつつ、

口に真珠を含んで静か・・

「性生活のない結婚なんて存在しな――い・・

最低あなたにそんな負担をかけたくない、

人は肉体と心とを――まったく別のものにして生きるのよ」


人のために自分を役立てるチャンスならいくらでもある

小さな不公平を公平にしてあげる仕事なら誰でもできる



 ――でも、言えない・・雨音が、悲しみを歌う理由・・・

「たくさんの人が生活しているこの街で、

わたしはちょうど、水のない庭、薄明かりの曖昧さ」だと・・


  君は言う・・不幸にしてそれがふだんの地上生活で使用されるバイブレーション・・・

  時に、君を抽象的にする――


    「(遠ざける独特の観念の具体化)」

  と、言えば、君は混乱する――

  でも、知ってくれ・・


    「(自分や、他人のようには、大霊は騙せない・・)


僕等は海にいて・・君が僕のプロポーズを断っていたシーンだ、

――シーンだ・・シーンだ!・・・・シーンだ!

・・・でも転調して、貝殻を拾った

光と影が織り成すうねりと波のなか、

砂をてのひらに持ってはさらさらとこぼした・・


  ・・・・・・象徴的な構築、整頓そして、

   差異や矛盾を分岐する・・・・・・・・。


「まるで――自分たちの愛のようだ」と・・。

  ――やさしく魅かれてみせる、

... フロアの部屋に付けられた一連の番号)と

...... 書くことはあらかじめ形成されている思想)と

朴さ... 母になりえぬものが生まれえない朝の堆種)と

... h,と、僕は“H”を重ねて――)


やがて、いつか聞いたような君の笑い声が聞こえて・・・、

積もりに積もった時間が溶け凹状の世界の底を――

ねえ、と僕は笑わずに言う。


「君の中にある、森・・林――そして木々、

個人的なアイデンティティを感じるという認識を

“私が...”と――おお、“私が”にして・・・

そのどれもを、君は性的なものとして見るのかい、

ねえ、時間ってやつは、何かが通り過ぎていく場所のように、

思えないかい――水浴の後、水差しで苺に触れてはいけないのかい、

花は女性の象徴かい、そして樹の中を駆け巡る

栗鼠のような俊敏な・・水の動きは、精の最小単位かい?・・」



耳をすますと

音楽が聴こえてくる

交差点のまんなかで――思い出す・・

かつて失ったことのある恋の味―――




より広い文脈から、複数のコードを引き出す

人のため、世の中のため、人類のため



僕は思い出す――獣の激しさで、君とは違う女性を抱いたことを、

路地裏を泳ぐフグリ・・・

そうさ、それと同じくらい、人間であることが悲しかった・・

カンヴァスに、おもいつくまま!・・

(自己完結は、変奏する音楽――)

熱い舌に霜が下りるほど・・・僕は淋しかった、

雨にあたって夏の屋根は冷えたかい? いいや、湿気で余計に、

熱くなった――声を張り上げて、本当に泣きたくなった・・


      ――範疇とその機能がぼやけてきている――


  「崇高にして深淵、そして純粋な意味・・・

  と、言えば、君は混乱する――

  でも、知ってくれ・・


  「僕の愛はそんなに小さくない・・



青空は

くだけ散った痛み

何かがやがて――輝きだす・・

雲の切れ目から―――




「映画館へと君と出掛けられて、すごく嬉しかった・・

レストラン、ゲームセンター、・・登山や、旅行や――」

  ...(ドキュメンタリー、ニュース、時事問題)

時間をかければ・・いつか分かり合える、と思っていた

でも、嘘だ――僕は心の何処かで、君を愛さないように、

自分が傷付かないように・・いつも――いつ・・・も、

誤魔化してきたんだ・・僕は愛を知らない、


   ・・・・・・弱さって、永遠に消えないかも知れない――

「ねえ、君が僕の元から去るというのなら・・止めない、

平たく梱包された家具の組み立て指示書が何だって言うんだい、

ワールズエンドが何だって言うんだい――

つまらぬことに意地を張って、迷って、――

自分の人生に醒めた考えを持ってる・・って・・・言わない――

たとえ横顔がふやけるばかりのモノクロームでもね、選ぶのは君さ!・・

でも、歩き続けることが人生なら、立ち止まることも人生・・

走ること――も、そこで一緒に歩いてくれる人と、

心を通わせること――も、どうか真実と思って欲し・・い」

  渦巻き立つ砂埃の中、髪が貼りつく、

  このように、それ自身、ある意味でサウンドトラックだ!

  泣きそう――だ、火照って、瞼が熱い・・

  いますぐに雨が降ってほしい、そうして――欲し・・い、

    「心なんか嘘だよ――美しい朝なんかないよ、

     ねえ仮面だよ・・本能だよ・・・生物すべてへの呪いだと思うよ、

     でも、瞳の向こう側をちゃ――んと、覗いて欲しい、

     僕の顔はどうだい、皺はあるかい、痛みや苦しみ・・が、

     深く刻まれてはいないかい・・・そして君の言葉で、

     僕の顔は、君が思うよりずっと――

     魔法にかかると思えないかい?

        
        「大人になった

       ――――――「そうだ、大人に」・・

       
         ・・・・・・・・・商業的メッセージがあまりに多すぎて


      ――なんだかずっとエロサイトにいる気分さ――


  「噴き上げてきた泥と砂に埋もれた・・・

  と、言えば、君は混乱する――

  でも、知ってくれ・・


  「その時、誰かのことを心配しなかったかい?・・


小きざみに歩く後ろ姿の孤独、

非常に心細くて、音も聞こえない、やがては・・

単に何らかの方法で並置されるヒットランクチャート、

目にさえもとまらない点になって、思い出になって、

  ・・・正しい解答か、なんて重要じゃない

  ・・・・・・思い出を食べる羊か、と聞いてるんだ

それでも僕は君のことを思い出――す・・

僕は、君が愛を棄てた理由なんかに一切興味はない

さまよい続ける死霊のごとき物質万能主義が!

その高慢な頭をもたげるだけさ・・――

     ・・・ちゃんと考えるんだよ――いいかい、考えるんだよ・・・

  「肌にひんやりとした孤独・・孤独を癒してくれるもの、

  時に暖かく、時に――包むことで、やさしく、

  潤してくれるもの・・それは何?


        「大人になった

       ――――――「そうだ、大人に」・・

       
         ・・・・・・・・・でも、波が立つから・・きっと答えがない――



眠っているから・・・幸せでも、不幸せでもない・・

けれど、明日がどうかなんてわからない――と

潮風に湿ってゆく僕の声を聞いて欲しい

ねえ・・そしてそれを貝殻のブローチにして、受話器にして・・・

平凡な家の――いちばんあったかいところに置きたい


  駅に停まるとね、乗客の僕さ――

  ああ!・・舞い込んでくる風の冷たさと、雨のにおい――


断片から範列の体系を構築する

決定的な特徴は、見分けのつかない複製



(さしずめ地上の赤ん坊のよう何も知らない人は死に至る・・)

舌ひひくまで指に刺すからたちの棘・・・

ひとけのない校舎を・・思い出す――


      ――ほおをすっとなでていくかぜはこうしてここにいたいだけ――

    ――そとのつめたい空気が入ってくる灰色のペンキなぜに青白くある


  「良い心がけが無駄に終わることは、絶対にない・・・

  と、言えば、君は混乱する――

  でも、知ってくれ・・


  「見せかけの生活が、君という君を殺す・・



青空は

くだけ散った痛み

何かがやがて――輝きだす・・

雲の切れ目から―――




もっ――と・・信じてほ――しい・・・

もっ――と・・・感じてほ――しい・・・・・・



「・・僕のいる所だ――ねえ、僕の胸は暖かい・・

息をつかせ、君の寝息をしず・・かに、黙っていつまでも聞いてる、

行為は――君が望まないなら・・やめてしまえばいい、

だって、それが君の信頼を勝ち取る手段であるというのなら・・

それが僕の君への愛だから・・」



青空は

くだけ散った痛み

何かがやがて――輝きだす・・

雲の切れ目から―――




波音は、いつまでも騒がしい――

鉋ではなく、鋸の刃音のようで騒がしい・・

くらくて・・しずかで、まことといつわりが交錯して――

気のおかしくなったようなふるまいを続けてゆく

本当の波かどうか・・も、わからない――電車の軋り

違う、それは直接的な引用、僕等が使うのは

それに依拠している引用・・・

見たような気がして見ていなかったテレビ

人の靴音・・笑い声、話し声・・・耐えられない、心臓の爆発

なんてよわよわしい神経・・かよわい神経、

でも、不思議だ波・・すすり泣きの音に聞こえる・・




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