1968673 ランダム
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灯台

灯台

初期作品 3

  21 批評






遡行する記憶はニュース・キャスターうなだれて過ぎる俯向いて人は柳葉・笹舟なり
みなも        ふんまん
水面は犯人への憤懣やるかたない憎悪わたしはグレー・ゾーンの灰色人種だ火星人だ

硝子壜がわれる鍵穴[諍い揉め事]どんな建て前のもと注視ああ天を仰視そして懐妊
わ ざ
故意と車に飛込むことも出来る真っ昼間に夜ならば轢き逃げが起こりうる当たり屋に





粗製乱造に捏造にそなわっていない新陳代謝に廃墟だけたむろしていた終焉の時代よ
        マ ネ キ ン
その脆弱な商品陳列用人形となり消費性コスメ・ドールたちの内部にひそみゆく死よ

誰がこの自殺因子を説く種蒔きの創造主よ人民は饑え渇きながら吸殻をおとす社会人

三途の川で死と再生をあつかう献辞は芽吹かず宗教が幅をきかせ嘯く誰を撃つのか?




パーセンテージ
一般的模範解答に因果律という不合理な麻酔をかけて神との距離の縮まらぬ満ち潮よ

それは便宜だ言い訳だ第三者の悪意ある犯行によってフィルムを回し続けていながら

記憶の満ち引きは自殺とも他殺とも事故とも説明責任を負わずに適齢期の結婚を迎え

想念は鬼畜生にも劣ると知りながら虫けらと知りながら惨たらしい人殺し機械の実態




レツクイエム
鎮魂歌はどこへ向かうのか死は永遠の安息なのか文学は死に芸術も死に音楽も死ねば
                    かけら
やがてはまたニーチェの神は死ぬ破片は八方に飛散り脳漿はしたたり舗道は砕けても

無意味な死体の山が出来上がるミステリー小説に犯罪大国の片棒を担いでいる気もし

応用展開の技巧[援用するそで口に花粉]背表紙や裏表紙にかかれえぬ死の質量の為





埋葬されていく秋の落ち葉もののあはれと結びつけ俳人のわびさび思うべし! 神よ

絶望の空がたたずんでいるヒロシマの生と死は人類の敵か悪魔の罠か神のいたずらか

見えるものをデッサンして目の前に現れる肖像は王の野心なのか亡霊もとい亡者の類

つまるに鍵穴の点検整備をすすめながらアパートで首吊り電車に飛び込む若ものたち





多層的・多重的な気狂いじみた行き違いほんの少しの心のゆとりのなさ取り越し苦労

安寧という名の平和に焦がれながら退屈の平面に見える世界の味気なさにおぼつかず

反復練習という名の情報に価値をつける洗練作業に新聞をひらいたりとじたりする蝶

淡くぼけた色合い揺らいだ思惑かさねがさね万華鏡がおりなす理性の働きすら過剰に





わたしは衰弱している感動もしない慟哭にも後ろ髪ひかれないロボットのように完璧
  とげ
胸に荊棘がささらない水溜まりの風景が消えても循環の作用がそこで断たれたとして
マスク                                                        おもちゃ
仮面をしたわたしだけは残る窮屈な水の記憶よ血の通っていたであろう悲しき玩具よ
 は                        も
剥落がれていけメモリー・チップよ?がれゆけ飛翔するであろう天使という名の羽根




               しつこ
ガリバー旅行記の陰湿さ執念さは人間への風刺おもむろにパンドラの箱の珠玉の希望

断崖絶壁の汗よ怖いもの見たさ美への憧憬よ吊り橋をわたって辿り付いた臆病な心よ
                                       いき
人の底知れない悪徳その性質まだ軋むんだ硝子のような器官で呼吸をしているわたし
                               さけび   ワラ
冷淡な死の情景にばかり固執したわたしは断末魔の叫喚に哄笑イ声あげる瞳孔開く薫





もはや湾曲している痛みの腕に抱えきれない水平線が何を与えられるというのだろう
                       スウィッチ
医療技術の発達によって死は切断され転轍機をいれなければニュースの扉を叩くだけ

インフォームド・コンセントそれは医療の倫理か患者の我儘か人間のそれとも傲慢さか

臓腑を刳る知覚のような碑銘どこにでもある塑像こそ痛みの根拠となりえる矛盾なのか





自動車事故で死す「セールスマンの死」アメリカの劇作家アーサー・ミラーの戯曲こそ

漏電という名の熱狂的な宣誓なのか歓喜こそ死なのか芸術にからめとられた死なのか!
                              リビング・ウィル
わたしは何故こんな詩を書かねばならないのだろう尊厳死宣言はどうすると嘲笑うのか
      はがね
けれど違う鋼鐵のような一面に静止へと回想へとむかう心の働きにだけ愛の花束を捧ぐ




            うた
なんて傷つきやすい詩だろう不誠実だろう愛など一銭の値打ちもないと知るわたしの嘘

音の羅列はまだひらかない莟かたくとざされた氷! ぼろぼろあふれてくるんだ涙が!
                ピンク
うすくあからんだ皮膚の下に石竹いろの生々しい脈動を思い描く生命維持装置のような

この残酷なひと言ひと言がストラルドブラグという不死性を否定する愛のなんたるかで




                           まるで
まだ少し睡い冬のめざめが死の舞踏をつづけ全然情念の遊動円木だ滑稽なシーソーよ
                きつおん
ひどく悲しくてならないのに吃音がしびれた闇をしらせる「お前は誰を撃つのか」と。






  22 へんな唄






こ■と■ば■

は伏せられている



■い■ね■り

と組み合わされるまで



        薬缶

      いっそもう

  ぴゅーっと沸かん?



や■さ■し■さ■

も伏せられている

昭和の食卓のお椀のように

伏せられている



■み■ら■の■と

と何故か超ファンタジー 

       超ファジー


 《ファクシミリ》

 ・・・り り り 

   ルルル ルルル ルピ♪



そんなわけで きょうも

だまりすぎ しゃべりすぎ

ポンジュースを飲んで

浸み込んでいく

あざやかで切ない幻

夕暮れがきれいにみえる

デザート ワイン 消毒


  ―――毒を消すなら薬草だろ

  ―――RPGの常識だぜ


 《じゃあ、RPGじゃないんだろ》



んごくんごく

1F 2F ・・・・・・ 

うう 3む い 4ぶ柿



 ピュピュッと精 液みたいに

 種がでてくるのはどういうわけか

 いかないで、・・・いわないで


  (と、言いなおす女は

   エロいと思うぼくなのだ。)



言うと ifと 畏怖という

二歩ならまだしも散歩は寒い! 渋ガキ

ワルイガキは 牡蠣にあたる


    ¥ 2195円のお買い上げ

    レシートはシュレッダー



《ダーをいうのはイノキ》

 ・・・り り り 

   ルルル ルルル ルピ♪



そうざます そーざます

物語は織られていく

おべんちゃらつかわず

あますところなく!

ぬらぬらなまず ―――



「ああそれがマーガリンを塗った

トーストの影でした」とぼく

頭蓋骨の裂け目

照らし出せたら

泥まみれの靴もいまは見えそう

ズッチャズッチャ

    塗っちゃ塗っちゃ

        ・・・いや。



にゅるにゅるのレンズ

うっとうしゅうござい
ま    だ         し
○るで◇いや の □かく
      
やさしい ☆し

         カッパ
  ♪ はまぐりなΚ ♪
        ツェー
  ♪ また来るЦ  ♪



丸の内弁当に ダイヤを噛んで

(幕の内じゃなくて? 

などという言葉を黙らせて!

四角四面 のやさしい星



  星に願いを と キラキラボシ

  たまに勘違いしそうになる



こんなエピソード どういうエピソード

幕の内弁当を皮肉る漫画はないけど

コンクリートにぶつかることはある



 マクドナルドはメガオナルドで眼鏡をかけ

 ケンタッキーはカンタッキーで

 トトロのカンタっぽい奴にサル70%



いならかわ淳二は無理でも 

あるんで

すよ―――


             クサイ
  ♪ おいしいホラー ξ 芝居 ♪
         ハァー
  ♪ また来るх な顔芝居 ♪



 《 Let’s dance. 》



     黄ばんだ豆電球は澱粉質で

     夏の六時頃

     網戸越しの心の扉に

    埃を舞わせた――



 原子爆弾つくってよいんだったら、

 阿片したってよいよなあ、とか言ったり

  ケッサクでしょ?
 


    浮気とか不倫してよいんなら、

    一夫多妻制でもよいなあ、と言ったり

    バカでしょ?



 わざわざ取り上げるようなことじゃありません!

胡瓜一パック100円 醤油ちょんちょんつけて

海苔をまいて食べましたーモチみたいに!



   ダンコンでしょ? レンコンでしょ?

  コンコン コンビニエンスストアで

  ・・・セコムを思い出すが それは、それは、、



 《 Let’s dance. 》



     ジャンプをサップに置き換えたらどうなるだろう

     マガジンをサガジンに置き換えたら

   ――テンサイでしょ?



優勝カップはないけれど

メダルもないけれど、

ピカピカのおじいちゃんはいる


  昨日 UFOだったおじいちゃん!

  明日 UFOになるおじいちゃん!

  ・・・国際テロリストになる前に

 宇宙へ帰ってね


  そしてずんずこ、どんどこ、ぴーぴー

  ピピピッ・ピー


きいろい卵は王様が値段をつけるという比喩で

ひまわりな娘は女性は馬鹿だろうという比喩で


  ・・・オカマは気持ち悪いと

  正直に言うべきだと思う。

   ――明日からマカオに名前かえていいよ♪

   それで一緒にマカオ運動を運動をやろうよ♪


     運動を運動を運動を。 

     いったい差別ってどれだけうまれるの?

     肌の色って何? 血の色違うならわかるけど

    そして、意志の疎通ができないならともかく



 《 Let’s dance. 》



      世界平和はむりだけれど

      鳩は飛んでるから

      僕は冷たく言う

     撃ち殺せ !


 アーティストを殺せ! 政治家を殺せ!

 地球を殺せ! 


      雀でさえ僕に似ている

     撃ち殺せ !

    もっともっと・・。

     撃ち殺せ !



もんじゃもんじゃの髭、毛むくじゃらのもんじゃ焼き

まさしくむりやりなドッペルゲンガー

下着ドロした犯人もじつはそう言い訳するべきかも。

ポケットから出しても、そう言い逃れするべきかも。


  
      それが嫌なら! おお嫌なら

     撃ち殺せ 撃ち殺せ!

    もっともっと・・。

     撃ち殺せ !


 《 Let’s dance. 》



暴発、事故、なんでもよいのじゃ

なんじゃもんじゃ、なんぼのもんじゃ !

きょとんとする鳥 ウウウウウ・・

撃ち殺せ !


      みんな殺されないって思ってる、

      殺されるってわかったらしない、

      社会的な死じゃないよ!

     此の世からの抹殺!



 極端だけど、鉄棒が出来なくて運痴といわれるなら

 そいつがトイレと行くたびにウンチというべきだよ

 人を傷つけるってことは徹底すべきだよ

 悪っていうのは、徹底すべきだよ

 

      わからない人だなあ・・・!

      わからないってことはわかる気がない

      ぼけ茄子ってことなんですよ

     協調性がない、常識がないってこと!

     ・・・ところで、おまえ、名前何だっけ?



 《 Let’s dance. 》



どかだンだかだン

    デカダン 

カンゼオンボサツは SO 

   ・・・・・・馬鹿じゃン

ロックに、パンクにパンプス女

アベックにシビックにセビルック

   ・・・・・・馬鹿じゃン



      別に意味はない、

      意味はないのにバカ呼ばわり

      ネガティブ・パワーはステキです
    
     ああ、父親的特権!



まるでウォッカをのんでるみたい

ヤク中みたい、クマでさえウサギ

ミシン目しているか、眼帯つけたみたい

    戦車に踏まれて脳挫傷みたい



      残酷というのですね?

      冷酷だと?

     ・・・あなたが言えますか

  

  胸に手をあてて、もう一度!

     ――言えますか?



  改造手術する仮面ライダーの

  宗教的な後ろ盾、ウルトラのついたマンの

   ・・・たとえば芸人がしでかす性的暴行

  笑えますか? 笑えるんですね

  政治家がしたら大騒ぎするくせに、

  芸人はしないんですか? 

  しちゃいけないんですか

  クスクス、プハプハ、ハハハ

   ―――いいね、その顔、すごく素敵ですよ



まるで夏の代名詞 ! ラジオ体操で

ばかげた曲芸自転車

生ゴミに突っ込むの巻みたい



 《 Let’s dance. 》



      太極拳おじさんおばさん

      こんにちは あ■あ■あ■

     と からすが飛ぶ

   みみず だ! みゅみゅず だ

   そういう君が死んでる・・・・・・

      ボボボ・ボ・ボーン

       と そこら中 に 地雷


  ああすこし子供の足が吹き飛ばされるの

  想像しました

     ――美しいですね?

     だって美しいから何もしないんですよね?

    そうなれってことですよね、知らない?

    いや知ってるでしょ同じですよね

      ぱんぱかぱーん と売り物にします
  
      ×月×日のホーレンソーさんの足

     はあーい、あなたに決まりツ!


  と 白馬 はしる

  ジャブジャブ川辺をはしる

  みんな アライグマ で

 「そうじゃない、そうじゃない、

  ・・・詐欺師だ、こいつ露悪的だ。

  ―――でも言い返したらドウジゲンダ

  こいつ馬鹿なんだ、―――馬鹿!」



      ガードレールはいつ洗ったの

      風化です――塩できよめられただけ

      陽射しが

     みずのように濡れる



  ふやけたキズもの

  夏の朝陽にうめぼし食べたい

  おどりたつ石鹸のあぶくのなかに



      おお かわいそうなvirginたち

      きえてゆくのね

     純潔ということば―――



  葬式におりょおりょしている

  ぼく一角獣のユニコーン

  ポップコーンの親戚

  ポップシーンの話はしらない



    さわさわとそよぎ
  
    さわさわとそよぎ

  おっかなびっくり

  みんな死人みたい 

    ゾンビみたい

 ゴキブリじゃない!

ていうかゴキブリみたい

   かなり もどき

     コオロギ



      しょわしょわ啼いている

      てえへんだてえへんだ

      クリスマスの七面鳥がいる
              コールドターキー
     いい匂いがする麻薬中毒者



 《 Let’s dance. 》



      ボボボ・ボ・ボーン

そこら中 に 花火ゴミいっぱい

         ジャブジャブ

みんな ばくだん飲む



  ・・・アライグマをあらえば

  熊があらう鮭になる 

    しいては酒が大好きな葬式マニア

    また定型文みたいな弔辞
   
   派手な服をきてくるやつ

   おおなんて素敵なラブソング !

     葬式ラプソディー !

     長靴はきたい

     もぞもぞしたい ! 

    と、酔っぱらう



んごくんごく

1F 2F ・・・・・・ 

うう 3ん た い む

じつ は 4ゃい



      おお 地獄って

      きれいだね うつくしいね、

      ばかみたいだね・・

     ぎゃあすか君がいる―――






  23 秋くらげ






昔ずっと憧れてた

まぶし━━ほどの未来



ガキみたいに情け無くて ダサくて カッコ悪くて

ウソつきで素っ気無くて ウンザリで グチばっかで

サミシイとか カナシイとか コワイとか・・・・・・


             
もうそういうのが全部嫌だった

 陽に翳した掌が透けそうで やっぱ透けなくて
              に く
  動脈と静脈 筋肉も官覚も骨もやっぱ透けないまんま

   ふしだらなばかりの わた ひとみさらすがごとき わた

    かかる心つねにつめたく沈みいて我をかく捕へんとする わな


                  もん
イヌみたいに吠え立てて 獲た物は何だった

イヤミに ムカついて ムシャクシャして行き場なくして

ヤサシイアイツのこと思い出してたのは誰だった?



もうそういうの止めようぜって

 芯からてかてか光ってた あはれな秋くらげのこと
                    むご
  葬られもしねえで棄てられて 惨たらしい波打ち際で

   素足ひからし風に研がれてた かひなく過ぐる夏のおもひ

    仙薬つねに嚥み下した塩辛 氷の中にちりばみちりばみちりばめ



よろよろとだらしなく散らかってたおまえ
 いか
 烏賊みてえに薄そうな皮 虫けらみてえな秋くらげ

  ちらちらとした雪うけて消えてった どろどろ融けてった

   秋くらげ おまえ 海の墓守 むらさきの枝 しろい斑点 

    あをい模様 削り取った鰹節のちぢれか くされか もだえ



秋くらげ・・・・・・

まぶし━━ほどの未来はオレの手にあんのか?



じいわりと 涙がひっきりなしに湧いてくらあ
         ぼろ
 屑を拾って 襤褸を漁ってさ そんで禿鷹だ 河童だ
                              ぶせえく もん
  湿地茸や 椎茸を生やしちまった 糞みてえに不細工な物だった 

   かじかんだ花は開かれぬまま あんまり楽しいことがねえ鎖がま

    あをき魚のはだゐにしるしつつ つゐにもどりぬ つちにもどりぬ



ぷかりぷかりとたゆたっていた
           あわ      かえる       たまご 
 精えきみてえな泡沫のこと 蟾蜍みてえな試金石のこと
                                 もん
  なつかしいシャボン玉かと思ったら どうしようもねえ物だった 

   さめゆくものはつめたかり こころに哀憐みちわたり なじみまつはる
                 ひややっこ
    露めきてあめのたまれる冷奴 ようす 秋くらげ おまえしろき水溜まり



あんのやろか? あんのやろか?

 ぐんと 胃液がこの胸にずんと衝き上がってくらあ

  誰が建てるべき 誰が潰すべき国 誰が建て直すべき成れの果て

   諦められえずある心よ永くとどまれ むしゃくしゃした俺に踏まれるな
                                     かお
    踏まれても勿体無いと俺に感じさせろ とぼとぼと悪い表情で歩かせろ



昔ずっと憧れてた

まぶし━━ほどの未来それは髑髏だったのか?



いんのやろか? いんのやろか?

 かんからりんの乾燥いた耳 石碑に成り給うことのない耳

  すっぱだかの王様まで驢馬の耳とくらあ! すっぱぬいてやれ

   ひとびと物言わず ものうげにうごくことなく溜息のみつきて

    はたとやみ こたふるならんも そらにきえ ちぢまりゆくのみ



まだあんのか? まだあんのか?

 すけるとんの複製の耳 殺ぎ落とされたような擬似の耳

  ぷるぷるぷるぷると蟻の兵隊が舞踏ってらあ! ひっこぬいてやれ  
  
   山も地面も鉄のように鋼のように固い 金属だ 金剛石だ 秋くらげ

    ここは安息の港だ のろのろと歩くお前にとっても ここは霊安の都



いんのやろか? いんのやろか?

 ばにいがあるの作り物の耳 年輪の苔だけが知っている耳

  缶詰あけ缶ビールあけ電子レンジでちんの夢! りらりらりらりら

   そのむねっこをつかんで わしづかみにして おれは饒舌るだろう
                                     てんてい
    くらげっこたちが この冬枯れの孤独しさをどんな想いで点綴させたかを



まだあんのか? まだあんのか?

 くらげのように濡れた耳 仮初めに活けられた枯葉の耳

  ふらすこだえきたいだいろもついてやらあ! ぴらぴらぴらぴら
           かぜ
   ごほごほいう風神もいる ちっぷくるらりらあ ちっぷくるらりらあ
                                            くらげ
    さまざまな汚れたものの一部に泳いでいるのだ 宇宙のさまざまな感情が



昔ずっと憧れてた
                     めぐみ
まぶし━━ほどの未来それは束の間の恩寵なのか?


                   オレ
ブタみたいに貪り喰ってた 昔の俺のこと

ワスレンジャネエ でもイキグルシクテ バカばっかで

ココロニササヤイテクレタ あの言葉が今は聞こえない



昔ずっと憧れてた

まぶし━━ほどの未来






  24 ?芙藍






君と初めて出逢った時には

 こんな胸の詰まる想いを知らなかったから
キャンバス
画布 フックに掛けられた鉢植えのように

 しおれてしまう かれてしまう みすてられてしまう

ただよう ―――湖のしづけさに我を忘れながらも

 僕はそれを地に下ろし 夏の間その根を張らせる



フォンテーヌブローの森で・・・・・・



僕はルソー 妖精を描く画家

 こんな胸の詰まる想いを知ってしまったから
イーゼル      かじ      のくたーん
画架 さも鼠が齧ったような夜想曲を聴きながら

 とかれてしまう ながれてしまう さわられてしまう

うっとりするようなゴールデンレトリバー!

 僕は抱きかかえたくなるよ 君をくすくす笑わせながら



フォンテーヌブローの森で・・・・・・
 かばん
 旅行鞄の中から季節はづれの螢を取り出して


さふらん
?芙藍 あなたはいつもそう・・・・・・

 僕の言葉など何も分らずに 何も分らずに涙こぼさず
    ふる
彩管を揮った 絵筆を握った このときめきよ
      すとらいぷ      かあぶ ああち
じいっとした縞模様でさえ 曲線に円弧を彷徨よう
       す         も
情熱は吹き荒さぶ歳月を保たない騙し絵のよう 
                      
 憑かれたように一輪の花を 求とめ逃がれる恋はつづく

 
さふらん
?芙藍 恋の終わりと始じまりを
    ぬす
 僕に偸盗ませて 出逢ったあの頃の二人に時をもどして



時間の感じた方を
                      さふらん
 胸をときめかせた君から感じるよ ?芙藍






  25 放課後






漠然 雑然 渾然一体とした部屋のイメージ

 混沌のようで明晰を思わせる 思春期

可能性を語らせたら 無限に等しく

 成功の名の下に失敗があることを

わざと考えないように ただ夢中になって

 それでも茫洋たる景色を考え続ける 放課後



涙を見せまいと奥歯を噛みしめ

 感情があることを疎ましく思えるリトマス紙

  ホイッスルが鳴るように胸を張ったなら

   試験管とピペットの化学変化を 僕は楽しめた




あてどない不確かなことを真面目ぶって
     かたくな
 憂鬱な頑迷な理想を口にした 思春期
          きず ならわし     た
荒唐無稽が玉に瑕 慣習という鎖断ち切るには
          しがらみ
 無謀は付き物 柵に呑まれても果たしたいが夢

何百回目かの放課後を いざ通り抜けながら

 完成されることのない絵を見つめる 放課後



まぶた残像 まぶた移し絵

 瞳せり出してきたら 遠近感も明暗差も狂い果てる

  僕を燃やし尽くすマーズの魂は 情熱というより激情

   サラマンダーの季節と 今はもう苦笑するしかない



薄い靄がかった朝の静かなる廊下を

 ゴールなくがむしゃらに疾走った 思春期

見渡す限り真っ白い廊下に訳もなく苛つき
                      む な
 狐と狸の化かし合い 欺瞞と虚飾と空虚しさ

すべて捨て去ろうとしながらも 見果てぬ何処かへ

 抜け出そうと斜めの空を引っ張る 放課後



うち騒ぐ、鎮まりゆく心・・・・・・
 あい
 相反する 矛盾する 舞い昇り立ち迷うウィスキー

  生きていくことでかの死神を知り 地獄を知り

   それならいっそ死んでいくことの方が容易く思え



廊下の端から端を目指す 透き通る窓のへこみから

 放課後が終わるまでの曇り硝子の時間は 思春期

愁いさそいて過ぎてゆくものあかき空を 指折り数え
                          
 猿轡をはめ またはめられ それでも硝子切るように

強い想いを刻み付ければ どうにかなると

 乾燥いた胸を自虐的に今日も傷つけている 放課後



うちくる波に溺れながらも・・・・・・
 あが        もが             かお きびす
 足掻いた! 藻掻いた! 冷たい表情で踵をかえした!

  水中で溺れた時には 力を抜いてふるはしい波に委ねよ

   さすれば溺れずに 足掻かずに 藻掻かずに 彷徨わずに



そうして僕は自分が生きていたこの放課後のことを

 生きている限り永遠に忘れまいと誓う 思春期

忘れたらもう僕じゃない うつり浸れる自我を忘却し

 たゆみ漂う理性を放棄し ただ感情に呑みこまれた僕
              せいれつ             ね
それでも放課後に あの清冽みちみちたる笛の音を聴き

 感情の高ぶりに病んだ胸にそっと沈めてみせた 放課後



僕が見ているとも知らずにひっそりと
    ね                      ものう
 笛の音を奏でてみせた 少女の愁い懶さにあてられ
                              かくれが
  瞼の裏に思い描き ただその奥底に ただその宇宙に
                              こころね
   僕の心は 身体は 古ぼけた ぼやけた その心音



彼女は今どうしているだろうか・・・・・・

 あの朝のような不思議な胸の響き持つ 思春期

教室の鍵を握りながら幸せそうに おはようと口を開き

 僕は素っ気無く顎でしゃくり あくまでも無神経

無関心な素振りを何故かしようとした ホームルーム

 しかし短すぎる時間を妬んだこともある 放課後



穏やかなチャイムが鳴ればまた

 狂おしく魚のように泳ぎ回る 酸素ボンベのない教室

コンパスさえあれば 自分だけのペンキさえあれば

   塗り替えられた 黄昏を報せる空のファンファーレ!



授業が終われば僕等はまた別れ合う

 呼び合う言葉さえ何も持てずにいた 思春期
                               かげ
思い出はいつもひっそりと忍び寄り 人の心に巣くう陰影

 だから放課後という言葉は 甘く切なく愛しい感情を

ちくちくと刺激して いつかこの胸が引き裂かれるような

 鋭い恋の刺になる そんなことを知らずにいた 放課後



あの試験管にピペットで液体を落とせたのなら

 例えそれが化学変化をしなくても 涙を落とせたのなら

  二人が向かい合った緊張感のような思春期に 

   放課後に 僕は彼女の手を引き寄せることが出来た


                ほうかご
            ―――放課後、僕は今でもそんな勇気を欲しがっている。






  26 秋






身なりの清潔な白衣の医師がカルテをじっと凝視めながら

 看護婦を引き連れながら307号室へと足早にやって来る
       とき                        あしおと
  そんな瞬間にふっと耳を澄ますと 死神の跫音が聴こえる

   保険証 介護 年金支給 財産 老人ホーム 職業案内所

    そして聴診器 検温 薬剤投与 各種機器類のしづかな悲鳴
                             キャンデー
   売店で私は週刊誌を買い新聞を買い そして冷菓を買った
                                   たず          
  管状の蜘蛛人間がえへへと締りなく笑い 体調はどうと訊ねもせずに

 チャイコフスキーの十月の秋の歌を私は追憶する 翳りゆくこの病室で

車椅子を押しながら私達は病院の裏庭へそっと繰り出した・・・・・・
        ゆれ
 カーテンが揺籃る思い出の中で ナースステーションがざわめく

  夜勤明けのこの町には 行き交う人も車も電車もなく今扉のまへ

   みずみずしくかをるみずが のどにさえ 窶れゆく黄なる落ち葉が

    つめたくとぎすまされ、しぐれてゆくと、あまだれがきこえると・・・・・・
                                     ベッド
   やつれてゆく瞳の中ゐろあせてゆく あをぐろいなみだの寝台で
                                    うつ
  しぐれゆく秋の日溜まりがわがままなわがままな恋人を投影し出す
 はくどう             いたづら
 搏動した心臓が 運命の悪戯が 洞窟の蝙蝠のように窪んだ眼窩が
みいら
木乃伊のように浮出た肋骨が 静脈が まるで亡霊のように付き纏うのだ
                                      どうこう
 だがその時は突然やってくる 刃物の如き漆黒の寂寥がその瞳孔をひらく
  あか
  燈灯りは無い あなたはただ電燈をつけようとその桎梏の使者から
                                のろひ かりうど
   逃がれようと藻掻き錯乱し 兎のように身を踊らせ呪詛の猟人の 

    もはや目の届かぬ光彩と幽静のあをくあをく塗り込む森へと・・・・・・
                                        きらめき
   ぼうっと花瓶に挿されし花のように すうと伸ばされた魂の緒の精華

  にたにたとした黒衣は 骸骨から削りし長き杖状の鎌の刃先をひゅっと

 水飴のように巻き取る あなたはようやく我が身の不甲斐無さを呪い

ぼろぼろと悲憤の涙を澪す 何故なら死神はしづかにこう言ったから
                              まわ          おとづ
 あなたの人生に悔いはないか、と? 緊急灯が廻転るサイレンの音訪れ 
      いか
  それは怎なるまどかなあこがれ それともいまもさまよへるうきふしか
            ききょ                 な               ひと
 あるいはそれこそ欷歔のはらわたなのか 慟哭くことを忘れし秋の女よ
                            い ま  う づ
  私はあなたの眠る場所へ赴く 献花だけは現在も疼痛く私の証人のひとり






  27 金曜日





                       かこ                                   
 金曜日に見る夢はいつも身の不遇を託つものばかりだ。違和感の大風呂敷を広げる、
     こ        か                  しわ   しみ そばかす
如何の斯うの、何の彼の。自他の彷徨よい、皺波、斑点、雀斑・・・・・・

 そこにはトマトがいるし、カボチャがいるし、スイカもいる。大方そういった種類の夢だ

、トマトがオラウータンのように歩いているし、カボチャがキリンのように歩いているし、

スイカがカモメのように飛んでいる。そこには無論、キャベツもレタスもグレープもいる

し、ニンジンもキュウリもアップルもいる。
                                      
 果物や野菜の動物化! 彼等彼女らの糞は即ち種子である。蒼褪めた血液循環の
   かお                  すとらいぷ  う つ 
ない表情に、皺波、斑点、雀斑。縞模様、虚空ろな焦点の合わない瞳、なまぐさい、
                                 くちびる
づづぐろい。その呼気吸気からはありとあらゆるものが、口唇を濡れさせ、湿らせ、乾燥

かせて、むんと蒸れている。まるでハロウィンのバレリーナだ。

 僕は『マリソル』の『セルフ・ポートレート』を思い出した。まるで横並びのトーテムポー
                    いろ
ル、黄色、青色、木材そのままの色彩。大きな直方体の箱上は、まさしく現代の棺で

あり、びっくり箱である。その胴体を共有する七人が植物のように顔出し手出し足を出
                                かたち かたち かたち
している。友人宅で偶然見た古い木で出来た様々な形容、形象、象像の帽子に興味を

そそられ、それを彫り色を塗り、そして貰ってきた古い帽子の型を利用し。

 向かって左から月、火、水、木、金、土、日曜日という具合に一週間が表現されている。

 月曜日はバットマン。

 火曜日はオラウターン。

 水曜日はサンフラワー。

 木曜日はガンファイヤー。

 金曜日はヒゲヅラオヤジ。

 土曜日はレストラン。

 日曜日はペットショップ。

 僕はいつも彷徨よっている。奴等が“右”と思う時には“左”を思っていた。“上”と思う時

には“下”ばかり思っている奴等。傀儡師に操縦されてでもいるかのように、“見える”で

はなく“視える”になり、“聞える”ではなく“聴こえる”になり、“嗅ぐ”ではなく“香ぐ”だ。

“足”ではなく“脚”になり、“手”は“掌”になり、“腹”は“胎”だ。まるでホイットマンの詩

のように僕は哀しかった。
 くしゃみ
 嚔をする奴に、マスクをやった。髭をさすっている奴に、カミソリをやった。欠伸をする奴に、

スイミンヤクをやった。何故そのようなことをしたのかは皆目見当がつかない。鉛筆にタバ

コをくっつけたし、三角定規にコップをくっつけたし、消しゴムにリモコンをくっつけてみた。

段ボールにゴミバコをくっつけてみたし、マネキンにガレキをくっつけてみたし、扇風機にネ

ンドをくっつけてみた。

 しきたりをやぶったからか、うしろゆび、がやがやとあつまりはじめるやつら。
 
 きちがいだ、へんたいだ、はんざいしゃだ。かずかぎりしれないつながり、むすびあい、ど

んどんとせなかをたたきはじめるやつら。
                                              ガイド
 気がつくと僕は同じ顔の中に鬱積埋没している。天国の顔造り工場見学で案内人を見

失ってしまったみたいに、どれが僕なのか、君なのか、彼なのか、彼女なのか、私なのか、

我なのか、吾輩なのか、拙者なのか、自分なのか、彼等なのか、彼女等なのか皆目見当

がつかなくなった。とりあえず理解るのは、そこにはありとあらゆる自分自身を言い表す記
                                     うけつ
号符号があるということのみだ。だが、それは僕ではない、僕を相続ぐ、うすぎたねえ、け

だものくせえ、だれか、そうだれか。

 マルチウィンドー、それぞれの魂を剥き出しにしたマリソルの策略陰謀だ。偽物の群れだ

。だから僕は朧気なそいつらを置き去りにし、いつも無我夢中で走り出すのだ。ふるぼけ
 フィルム
た映画でみる、SFのように、めりはりもない。服を着ているかと思えば引き千切る。帽子を

冠ればすぐに放り投げる。万力で締められ、ぎりぎりぎりぎりと音を立て、仏蘭西人形のな

まっこい腕が宙に飛び散った!

 僕は『マリソル』の『セルフ・ポートレート』を思い出した。それらの素材は街角で拾ってきた

ものなのだと言う。実生活では犬のウンコを鷲?みにしたとも言う。にょっきりと足が六本くつ

ろいだように、ひとをくったように傍若無人に投げ出されている。作品解説にはそのようなこと

が書いてあった。五本ははだし、一本だけ靴を履いている。線で刻された手と頭部や足の立

体との組み合わせという二次元三次元の同時成立による不思議なオブジェ感の空間の現
              うなづ    
出がある。なるほど、と首肯いていたのだ。
                       かこ                                   
 なのに金曜日に見る夢はいつも身の不遇を託つものばかりだ。違和感の大風呂敷を広げる、
     こ        か                  しわ   しみ そばかす
如何の斯うの、何の彼の。自他の彷徨よい、皺波、斑点、雀斑・・・・・・

 まるで運命とかいうものが生きていて、何処とも知れない場所を歩かされている気分だ。し

かし実の所、前に進んでいるという保障はない。そうでなくとも不安に押し潰されそうな僕で

あるが、墓石のようにぬらぬらした死に瀕した僕であるが、標識も、電柱も、電線も、混凝土も、

ある瞬間には僕等そのものであるのだ。それが離れ離れになっているという不思議さに、誰も

が一言、シュールレアリスムと言う。

 「カボチャさん、幸せですか?」

 「黄色い涙を見たことはありますか?」

 話がちっとも噛み合わないのだ。だけれど、宗教関係者のような発言をしている僕も彼女に

噛み合っているとは思えない。

 「黒い涙なら見たことはあるけどね」

 僕はいつも彷徨よっている。奴等が“朝”と思う時には“夜”を思っていた。“抽象”と思う時に

は“斜め”ばかり思っている奴等。傀儡師に操縦されてでもいるかのように、“視える”ではな

く“観える”になり、“聴こえる”ではなく“感応える”になり、“香ぐ”ではなく“家具”だ。“脚”で

はなく“趾”になり、“掌”は“手の平”になり、“胎”は“原”だ。まるでホイットマンの詩のように

僕は哀しい。

 「スイカくん、ここは何処だい?」

 「そこさ」

 話が段々噛み合ってきた。多分、これが金曜日なのだ。セルフポートレート、とりあえず羽根も

あるし、一緒にぱたぱたやろうと誘ってみる。「そこさ」

 これがぼくのまち、にんげんがひとりもいない、おかしな、おかしな、まち。



                       ↓




 僕は僕の歴史を信じています。そしてまた、僕は僕の世界を信じています。でもそれはもう止

そう、詭弁だ。これは中毒のそれであり、感染のそれであり、そしてまたアイデンティティーのそ

れでもある。そう、僕はニュートラル、センターラインに立つ一人の若者だ。

 そう、僕が知りたいのは、その内部だ、中間だ、中庸だ。
                                        フェリー
 しかし人は皆、この召集礼状を知らない。ある者は云う、それは旅客船のようなものだ、と。ま
                アリバイ  スケジュール
たある者は云う、それは不在証明と日程表のようなものなのだ、と。
               コック
 だから僕は厨房に立つ料理人に、「あなたはそれでいいのか?」と。

 乳濁したスープに、そう見た目うつくしく水を湛えた湖が、少しずつ少しずつ蒸発していく。否、

それはどこかに吸い込まれているのだ。それが僕は生活という名の砂漠なのだと思う。さしづ

め、水嵩が減らなければ恐竜の骨も見つけられまい。

 でも僕は今、あなた達の心がとても醜いもののように思える。
                        くるま
 そしてそう思う限り、オアシスはない。自動車に荷を積み、エンジンをかけなければいけない。

そしてそう思う限り、僕はシフトチェンジしなければいけない。僕は今見知らぬガソリンスタンド

にいる。だが、タイヤはもうパンクしている。咽喉もまたからからで、ウォーターという響きが僕

は僕を犯すもののように思える。これが文明の孤独、そしてそれが僕の目指す高峰だった。

広範たれ、と思ってきたのだ。

 元よりこの拠り所は、天衣無縫に非ず、ひたすらに荒唐無稽。我々は時折このような幼稚な、
   ほころび
未熟な破綻にさもありもせぬ戦闘いを始めるのだ。
                                                    うそぶき
 ある人は夢を見るなと云う。そしてまたある人は夢を見ろと言う。そして僕はあなた達の欺瞞
                          ネクタイ
に耐えられない。プラスチックの夢! 僕は襟飾を結ぼうとしている。





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