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憂鬱亭非日常

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2013.01.04
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テーマ:放射能汚染(395)
カテゴリ:原発事故
(画面変わってトンネル、抜けると市街地。)
テロップ「モスクワ」
(多くの自動車が走り、すれ違う。
さらに変わって、何かの研究施設。
冷凍保存用と思われる容器がたくさん並んでいる。)
テロップ「化学物理学研究所」
N 国立化学物理学研究所。
ここでは、汚染地域全域から、人々の血液を集めています。
原発事故と病気の因果関係を調べるためです。
事故の影響によって、
血液中の赤血球が持つ酸素を運ぶ機能が低下したり、
鉄分を運ぶタンパクの減少が起きることなど、
いくつかの異変が、今の段階で既に確かめられています。
放射線の影響は、何十年も経ってから現れることもあります。
長期にわたる追跡調査は、今、スタートしたばかりです。

(画面では、血液を様々な方法で検査しているらしい様子が映る)
字幕「化学物理学研究所 エレナ・プルラコーバ部長」
翻訳音声「人間の体の細胞は、何らかの影響で傷つけられたとき、
自らを修復する力を持っています。
放射線による被曝も、細胞を傷つける原因の一つです。
子どもの場合は、細胞の修復能力が大人より低く、
また、放射線のような外部からの攻撃にも
敏感に反応してしまいます。
さらに子どもは、体の調節機能についても、
大人に比べれば明らかに未熟です。
すなわち、チェルノブイリ原発事故のような放射線被害に対して、
子どもが最も弱く、危ないのです。
年齢が低ければ低いほど、後遺症は強く現れ、
ガンにかかる確率は高くなることが、既に確認されています。
子ども達を真っ先に避難させるべきでした。
いまだに、危険な放射能汚染地帯に子ども達が残されていることは、
許されないことです。」



(画面 町を歩く多くの人。カメラの前を横断する乗用車。
さらに切り替わって、
何かの掲示を見ながら地点を指差す2人の大人。)
N 今年、4月25日、ソビエト政府は
汚染地帯の住民20万人を避難させる計画を発表しました。
事故から実に、丸4年が経過していました。
(大人が指差していたのは、
避難区域の区分けを示す看板掲示だった)
(画面変わって、地図。)
N 白ロシア共和国での避難計画は、次の通りです。
赤い色は1平方キロあたり40キュリー以上という、
非常に強い汚染地帯です。
(画面に「40キュリー/km2以上 12000人」の表示)
Nここに住む12000人以上を、今年秋までに全員避難させます。
黄色の15~40キュリーの地域では、
来年半ばまでに90000人を全員避難させます。
(画面に「15~40キュリー/km2 90000人」の表示)
N紫色の5~15キュリーの地域では、
合わせて30万人が住んでいます。
ここでは、子どもを持つ家族に、避難を勧めています。
(画面に「5~15キュリー/km2 30万人」の表示)
N 一番外側の、灰色の1~5キュリーの地域、
ここに住む170万人には、なんら避難の計画はありません。
(画面に「1~5キュリー/km2 170万人」の表示)
N 今年の2月以来、
白ロシアの汚染地帯からは既に3万5千人が避難しました。
しかし、今、計画は大きな壁にぶつかっています。(画面切り替わって、農村地帯。
画面にチェルノブイリからの方角と距離の表示。
北北東160kmの「バルトロメーエフカ村」)
N バルトロメーエフカ村。
今年秋までに全員避難が予定されている効能殿汚染地帯です。
テロップ「バルトロメーエフカ村役場」
N 既に村民800人の内、
若い人や子どもを中心に半数近くが避難を終えました。
しかし、村を去ったのは、若い人たちや子どもだけで、
村には、お年寄り達が残されたままです。
(村役場で、何かの書類にスタンプを押している。
役場には多くのお年寄りが集まっている)
N 移転先が手狭なため、家族を置いて、
若い人たちが移転する以外に道がないのです。
高齢男性の言葉翻訳字幕
「いつまでたっても 行き場所が見つからないんだ」
女性の言葉翻訳字幕「汚染地帯には4年も住んでいるんだよ 
別のところへ移りたいけど 家もないし不安でいっぱいだ」
(画面、力強くスタンプを押す、比較的若い男性。
その男性が屋外でインタビューを受ける。)
字幕「バトロメーエフカ村 ・イバセンコ村長」
翻訳音声「老人達を避難させるのが、最も困難な課題です。
老人達は、年金によって生活しており、
労働力としては、社会的には役立たない存在です。
ある地域で住民達を避難させたとき、
若者達の方が優先されてしまい、
老人達は、どうしても後回しになってしまうのです。
もう一つの難しい課題は、住宅の問題です。
住民を避難させたくとも、人数分だけの住宅がないのです。
これは、むしろ、国家の責任です。」(道端の軒先に座って話をする高齢の女性達。
その横を歩いて行き過ぎる、高齢の男性2人と女性1人。)
N このあたりは、第2次世界大戦のとき、
ナチスドイツとの激戦地でした。
苦難の戦後を歩んできた村の住人達を再び襲ったのは、
原発事故でした。
(林の中を歩く中高年女性3人。
軒先に座る2人の女性に話しかけるスタッフ)
女性翻訳字幕
「これまで苦しむだけ苦しんだわよ もうたくさん」
隣の女性の言葉翻訳字幕
「こんな危険な所に放っておいて 当局は何やってるのよ」
さらに加わってきた女性の言葉翻訳字幕
「家は捨てろと言うし、 新しい家はくれないし- 
夫は戦争で 身体障害者にされたわ」
最初の女性「いつまで苦しみが続くの(声をあげて泣く)」
3人目の女性「どうしたらいいか教えてよ」

(遠くから車両が見える映像。
徐々にアップになると、人がそばにいるのが見える)
N 今日もまた、一つの家族が避難していきます。
(トラックに積まれた家財道具)
この家族は、若夫婦と子ども3人、
そして、年老いた夫婦の7人で暮らしていました。
(何度も宙に十字を切る老女)
この7人の家族に与えられたのは、
たった一部屋のアパートでした。
若い男性の言葉翻訳字幕「じゃあ そろそろ お別れだ」
(高齢の男性が、若い家族と思われる人たちと握手する。)
高齢の女性字幕翻訳「これが永遠のお別れじゃ いやだよ」
N 老夫婦は、子どもや孫と別れて、
汚染されたこの村に残ることになりました。
(歩行器をつかむ幼い子ども。人形を抱える少し大きい子ども。)
母親翻訳字幕
「若いものが先に行きます 子どもの将来の方が大事です」
父親翻訳字幕
「両親はここに残して行きます 
働けないから仕方ないんですよ 
とても両親の面倒は見られません 
私達の荷物でさえ 置き場所がないのに- 
車ごと焼いてしまいたいぐらいだ」
スタッフ(祖父に)「これから 大変ですね?」
 祖父(無言で最初うなずき、その後首を左右に振る)
翻訳字幕「(感情をこらえるように)たまらんよ」
N 政府の全員避難の命令にもかかわらず、
老人達は落ち着き先がないまま、取り残されています。
(トラックに乗り込む父親。
エンジンを掛け、その後ドアを閉めて、走り出すトラック。
後ろにはトレーラーが付き、そこにも引越し荷物が積まれている。
走り去るトラック。それをじっと見つめる祖母。
祖母をいたわるように視線をやる祖父。
手を口の前で組み合わせて祈るようにトラックを見つめ続ける祖母。
カメラは老夫婦の後ろに回り、二人の背中を映す。)
(画面変わって、産着を着た新生児が泣く様子。)
N 汚染地帯で、今日も新しい命が生まれています。
(新生児室でそれぞれ別のケースに入って、
泣いたり動いたりしている4人の赤ちゃん。)
字幕「ゴメリ州立病院」
ゴメリ市のこの病院は、
N 妊娠や出産に何らかの異常が認められる妊婦専門の病院です。
(病室のベッドに座る女性たち。
白衣を着て窓際に立つ医療スタッフと思われる女性。
ベッドに座る女性の1人にカメラが近づく。
女性はうつむいている。よく見ると、目の下に隈)
N 放射能が生まれてくる子どもにどのような影響があるか、
心配されています。
(別の女性、頬杖を付いて前を見ている。)
(画面変わって、白衣の男性)
字幕「ゴメリ州立病院産婦人科 アナトリー・ワシレツ部長」
翻訳音声「私達の病院で見てみますと、
チェルノブイリ原発事故が起こった後に
目立ってきた現象としましては、
次のようなことがあげられます。
まず第一に出産時の異常出血が
事故の前に比べて2.5倍に増えました。
さらに、胎盤が剥離状態に陥ってしまう症例も、
以前に比べて3倍に増加しています。
また、出産後の中毒症状も2倍になっています。
最近、この種の異常の増加は、
一見、落ち着きを見せています。
しかし、これと引き換えに、
母親の子宮の中の赤ちゃんの異常が、
以前に比べて2.5倍にも増加しています。
この病院では、チェルノブイリ原発事故の後、
超音波で子宮の中を観察できる超音波診断機を導入しまして、
妊娠期間中に2度ほど母親のお腹の中を診察し、
赤ちゃんの様子を見ています。
妊娠28週目までに何らかの異常が見つかった場合には、
中絶の手術を施すようにしております。」
(超音波診断機の画像)
N 原発事故の後、この病院に導入された超音波診断装置です。
(妊婦の腹に診断装置の先端を当てている様子)
医療スタッフ翻訳音声「健康な男の子です」
(超音波装置の画像。胎児が動いているように見える)
(画面変わって、病室。医療スタッフと妊婦が会話している。
女性の左腕には輸液の管がつながっている)
N この女性は、高濃度汚染の村から運び込まれました。
長い陣痛に悩まされながら、
赤ちゃんがなかなか生まれてこないのです。
(陣痛に苦しむ女性。輸液の速度を測る医療スタッフ。)
スタッフが質問字幕「不安はありませんか」
女性翻訳字幕「テレビで 子どもの奇形の話を
 やってたわ。とても不安です」
(答えながら苦しむ女性。
映像は廊下からのものに切り替わる。
女性が苦しむ声が聞こえ続ける。
画面変わって、裸で元気に泣く新生児。)
N 元気な、男の子です。
(スタッフが女性に声を掛ける。)
翻訳字幕「不安を乗り越えて よく頑張りましたね」 
女性翻訳字幕「信じられないわ こ
れから 一生懸命 育ててゆかなくっちゃ・・・」
(赤ちゃんが元気に泣く声に、
何度もうなずきながら、安心したように)

(画面切り替わって、緑の草原。女性達が歌う声が響く。
草原の中で遊ぶ二人の少女。
手前の道路を歌いながら隊列を組んで歩く
民族衣装を身にまとった女性達。)
老人だけが残された、あの、バルトロメーエフカ村です。
夏を前に、麦の豊作を祈る祭りです。
(1人の老女が手にかごを持ち、
かごの中には赤ちゃんをかたどったと思われる人形が寝かされ、
布団を掛けられている、)
N しかし、家族の晴れ着姿や、
孫達のにぎやかにはしゃぐ声はもうありません。
(歌いながら十字架を持って歩く女性)
N この秋の避難が決まり、
豊かな緑に別れを告げなければなりません。
(麦畑の中で儀式の為に麦を数株抜き取る)N 村に恵みをもたらしたこの大地は、
放射能で汚染されました。
泣きながら語る女性の言葉翻訳字幕「これで最後ね」
N 命の象徴である赤ちゃんの人形を大地に埋めて、
大地の神に感謝をささげます。
しかし、老人達にとっては、
この行事は村を弔う儀式となりました。
泣く老女の言葉翻訳字幕
「こんなにすばらしい 村はないよ 知ってるだろう?
この村が どれほど美しいか」
(女性達の歌声の向こう、2人の少女が麦畑の中を歩いている。)
N チェルノブイリ事故から4年。
学校で。病院で。町で。村で。
放射能汚染との戦いはまだ、果てしなく続きます。
(儀式で麦畑に立てられた十字架。まるで墓標のように見える)タイトル字幕
「汚染地帯に 何が起きているか 
~チェルノブイリ事故から4年~」
(女性達の歌声の中 スタッフロール
 制作 NHK広島 NHKスペシャル

 終 企画・制作NHK)





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最終更新日  2013.01.04 19:55:23
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