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      あかふうせん

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タバコと母乳育児

工事中
完全に禁煙できなくても母乳をやめないで!


授乳中の喫煙は、母乳の分泌量を低下させるだけでなく、母子ともに悪影響を与えます。しかし、アメリカ小児科学会は、ニコチン(喫煙)は母乳育児に禁忌ではないと発表しています。これは、たとえ喫煙していても母乳育児を続けるほうが、人工乳で育てながら喫煙するよりも、赤ちゃんに対する恩恵が大きいことがわかったためです。

母乳の中には多種類の感染防御因子(赤ちゃんを感染から守る細胞や物質)が含まれています。母乳をやめてしまうと、赤ちゃんはこの免疫をもらえなくなります。ある研究によると、喫煙しながら母乳育児を続けた赤ちゃんと、喫煙しながら人工乳で育てられた赤ちゃんを比較すると、人工乳の赤ちゃんのほうが上気道感染にかかるリスクが8倍も高いことがわかったそうです。


母乳中の免疫の働きはスゴイ!


授乳中は独特の免疫システムが存在していて、ママ(おそらく赤ちゃんも)が最近かかった細菌やウィルスを認識して、生きた細胞が働きます。普段と変わらずただ母乳をあげているだけで、その時に必要な免疫物資を母乳中に作り出して、せっせと赤ちゃんに届るのです。赤ちゃんのために特別に処方された安心で自然なお薬のようなものですね。

タバコがもたらす影響


たばこを吸う両親のお子さんは、乳幼児突然死症候群の発症率が高いことが知られています。他にも、母乳分泌に欠かせないプロラクチンというホルモンの量を減少させ、母乳の出が悪くなったり、赤ちゃんが吐いたり、腹痛をおこしたり、気持ちが悪くなったり、下痢をしたりする可能性があります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)


それまで元気で、ミルクの飲みもよく、すくすく育っていた赤ちゃんが、ある日突然死亡する。これが乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome―SIDS)という病気です。 日本では出生した赤ちゃん4000人の内1人がSIDSで亡くなっており、乳児の死亡原因の第2位となっています。母乳で育てることで、SIDSのリスクを2分の1に減らすことができます。

たばこをやめることができない時は・・・


赤ちゃんや自分に悪影響があるとわかっていても、どうしてもたばこがやめられないと悩むママもいらっしゃるでしょう。どうしてもやめられない人は、本数を減らす努力をしましょう。たばこの本数が少ないほど、いろいろな問題のおきる可能性は少なくなります。本数をできるだけ減らすことによってリスクを減らすことができるのです。
 さらに、赤ちゃんの受動喫煙を少なくする工夫として、絶対に室内で吸わない、授乳直後に喫煙するなども守りましょう。ちなみに、髪や衣類に煙が残っていても赤ちゃんに影響があります。




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