カテゴリ:任意整理
N子さん来所 70歳後半の高齢である。債務に苦しんでいる人に年齢は関係はない。 わずかな年金生活、息子夫婦と同居、その息子が「失業した時の生活費や住宅ローンの 不足分を援助するために借りてしまった。 総額130万円、N子さんにとっては多額である。 債務整理の方法は破産しかないと思い込み、やっとの思いでSOSを発信してきたのは 2.3日前であった。
私 「息子さんのために借りたんですよね?」 「援助は?」 N子さん 「そうなんですが、お嫁さんの手前もあるし・・」 私 「そうですね、なかなか難しいですよね」 N子さん 「面倒を見てもらっている身ですし・・」 私 「月々の支払いが63,000円ですか?」 N子さん 「はい、もう無理です」 私 「どのくらいの支払いなら?」 N子 「半分の3万ぐらいなら」 私 「それなら、破産しなくても、ぎりぎりいけそうですよ」 N子さん 「本当ですか?」 「破産はしたくないんです」 「借りたお金は返したいんです、生きているうちに・・」 急に涙ぐむN子さん、思わず貰い泣き。
そして手続きが終わり、安心した様子でスタッフにも挨拶して帰って行かれた。 すべてリセットして残された日々を平穏の静かに過ごして頂きたい気持ちもあるが、 N子さんの強い希望もあり任意整理の方針で行くことにした(実際の数字が出てみないと わからないが)。 その2時間後、電車とバスを乗り継いでK市の自宅に帰られたN子さんから 「おかげさまで胸の痞えが取れました」「皆さんによろしく」と 担当の司法書士に電話があった。 「よし、何とかしてあげなければ!!」「いざとなったら、うちの報酬は頂かなくてもいいか ら」と指示 担当司法書士、わかっているかのように頷く。 まだ、数字は出ていないが、任意整理として、絶対、成功させなければ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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