カテゴリ:債務整理
K子さんが一通の封筒を持って来所された。 封筒の表面には「重要書類」と赤字で印字 そしてご丁寧に「本日中に必ず開封してください」とも書かれていた。 今年3月に旧武富士の業務を引き継いだ「ロプロ」からの督促状だ。 重要書類を普通郵便で送ってくるところが笑える。 しかし、一般の人はビビッてしまう。
K子さんが武富士から借金したのは十数年前、事情があり、直ぐに弁済ができなくなっ てしまった。 裁判も起こされたが、出廷もせず判決が確定、そして今日まで支払はしていない。
請求金額は元金45万***円 延滞利息 125万****円
そして、督促状には「平成24年8月**までに支払わない場合は判決に基づき強制 執行をする」と書かれていた。
「元金の3倍もの利息も含めての全額をとても一括では払えない!」 W子さんは心配した面持ち、昨晩は眠れなかったという。
「心配いりません、一切払う必要はないでしょう!」 W子さんは、いきなりの私の言葉に驚いた様子だった。
督促状には当時の事件番号として平成13年(ハ)第**号と記載されていた。 とういうことは、平成13年に裁判を起こされたのだ。
金融会社からの借金の時効は5年、 裁判の場合は、その裁判が確定してから10年経過すれば時効を援用できる。 事件番号も若い、そして欠席裁判だから確定したのも早いはずだ。 念のために、裁判所に問い合わせると、平成13年度中に裁判は確定したことに間違い はなかった。
これで、時効を援用することで借金の支払を逃れることができることになった。 ようやく、K子さんの顔にも安堵の色が広がった。
「注意」 最近、ロプロは、旧武富士の不良債権の洗い出しをしているようです。 無造作に多量の督促状を送りつけているようです。 借りたお金は返さなければなりませんが、 時効を援用して、その借金を逃れる権利もあります。 ご自身で判断できないときは、お近くの専門家に相談されることをお勧めします。 マイサイト 過払い請求・債務整理の手引き (全国から無料相談受付中) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.08.30 06:50:33
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