【傷だらけの小鳥】第1章第2話【傷だらけの小鳥】第1章第2話【一歩・後編】「医院長室?何故俺が・・・・・。」 そうつぶやきながらエレベーターへ足を運ぶ。 途中すれ違う一般市民。 怪我や病気。 色々な意味で入院している患者達。 彼はそれを横目で見ながらエレベーターの上行きのボタンを押す。 そしてこの男は山吹 月冷。(ヤマブキゲツレイ) この病院でも1位、2位を荒らそう医者である。 彼は両親がこの病院を創立することを言い出した議員の息子。 そこで息子にこの病院の見張り番を押し付けたのである。 だが月冷はこんな仕事には興味はこれぽっちも無かった。 ただ親の言うとおりに動くだけのマリオネット(人形)。 彼は親に逆らえずにここにいる。 チーン しばらくすると上行きのエレベーターが降りて来た。 彼は数人の患者と共に縦長に作られたエレベーターへ乗る。 所々で患者は落ちていく。 最後に残ったのは月冷だけ。 チーン 彼にとっては聞きなれた音がすると病院の最上階に君臨している医院長室へついた。 「山吹です、呼ばれたのですが・・・。」 医院長の秘書に医師に与えられるIDカードを渡した。 秘書はそれを受け取ると素早くカードリーダーに通した。 するとピと音がすると秘書の右横に置いてあるPCの画面に月冷の顔写真やプロフィール、経歴、などと言った色々な情報が現れた。 「今度はこれに指を・・・・。」 秘書が最後まで言わないうちに月冷は指紋認識装置に指を置く。 するとまたPCがピピピと音を立てるとピーと長く鳴った。 「はい、いいですよ、どうぞ医院長室へどうぞ山吹医師。」 秘書は机の下にあるボタンを足で踏んで医院長室への扉を開いた。 こんなに警戒された警備の理由は月冷も知らない。 父親もその意味を知っているようだがあまり興味も湧かないので聞いたことも無かった。 「山吹です、入ります。」 そう言い入る広くそして眺めの良い部屋。 豪華な椅子やテーブル。 壁には大型の液晶テレビがかかっている。 「こっちだ山吹医師。」 広い室内に響く男の声。 まさしく医院長の声。 クルリと窓の外を向いていた大きな机の椅子がこちらに向かった。 「こんにちは、医院長。」 月冷は頭をいつもより深く下げて言う。 「うむ、そんな挨拶どうでもよい、それよりも君に昇進の報告だ。」 医院長は大きな机の引き出しから一枚の封筒を出した。 「しかしこの昇進は君の意思をはっきりと聞いて置かねばならん、そこでこれを君に・・・。」 そう言うと大きな机の上に封筒を置きスーとこちらに差し出した。 月冷はそれを受け取ると中には数枚のディスクが入っていた。 「これでみたまえ。」 そう言いノートパソコンを出した。 月冷は封筒のディスクの“1”と書かれたディスクを出してノートパソコンを立ちあがらせて中に入れた。 それが僕への貴方の一歩。 貴方が僕に気が付く一歩。 そして僕を小鳥にしてくれる一歩・・・・・・・・・・・・・・・。 ~漆黒の独り言~ マジで駄目だ・・・・・・・・。 2話も短いねぇ・・・・・・・。 てかどんな話しだかわからない人多いだろうな・・・・・・・・・・・・・・。 てか長くなりそう。 って!!!!!!!!!!!! 一番の問題は家出のと一緒にかけるかな?ってことです。 まぁ、両者生存させるために頑張ろう!! |