【傷だらけの小鳥】第1章第3話【傷だらけの小鳥】第1章第3話【誘い】 ディスクをノートパソコンに入れた。 少し操作するとすぐにディスクの中身は見れた。 だがこれまた厳重にパスワードがかかっていた。 「パスワードは【Tao1s3h】だ。」 医院長は月冷を見下ろすように椅子に座ってみている。 月冷はTao1s3hとパスワードの入れた。 そしてOKボタンを押すとなにやら多くの資料のような物が出て来た。 最終的に出て来たのは男とも女とも言えない中世的な顔は黄色人種ではありえない白い肌、そしてその肌の白さに対抗しながらも美味く調和している長めの黒髪。 歳は10代くらいだろうか。 そして。 血の色をした紅き目。 「こ、この子は?」 月冷は医学的にも科学的にも黒髪に赤い目の子供は生まれないことを知っている。 紅い目に白い肌を持つ子供はアルビノ(白子)だけだろう。 「何故この子の目は赤いのですか?両親のどちらかがアルビノなんですか?」 月冷は画面から目をそらし医院長を見た。 医院長はなに食わぬ顔で椅子に座ってこっちを見ているだけだった。 「この子供の両親はどちらとも普通の黄色人種だ、しかしこの子供は・・・・異常だ。」 医院長は無表情で窓の外を見た。 「そして、いい実験材料だ。」 するとさきほどの顔は消えてまるでオモチャで遊ぶ子供のようだ。 月冷はその医院長の顔を見て目を見開いた。 「い、医院長・・・・?」 いつもとは違う上司を見た月冷。 その月冷の声に医院長は我に戻った。 「まぁ、この子供は両親も他界し孤児でな、たまたま孤児院で見つけてな、この瞳の異常とその瞳に秘めた力の理由を研究したくてね、孤児院から引き取ったのだよ、それ以来この子供は私の従姉の子供となっているのだよ。」 医院長はすらすらとなにかを読むように話していく。 まるでそれは作られたセリフのようだ。 「そしてこの病院の地下で彼女を治療として体中を調べているのだよ。」 「彼女?つまり女の子なんですか・・・。」 月冷はまた画面を見た。 そこには相変わらず中世的な顔の黒髪の人が写っている。 思っても見ればこの髪の長さは男ではありえない。 「そこでだ、君は脳手術の天位に近い医師だ。 だから今度彼女の脳手術を行なうにつれて君もこのプロジェクトにいれようと思ってね。 もちろん給料はいつもの倍、そして回りや私からの支持率も上がる、どうだね?君もこのプロジェクトに加わっては。 この誘いは私の信頼があるからこそなのだよ?」 貴方への誘い それは僕への誘い? 君への道 それがこの誘い ~漆黒の独り言~ ・・・・・・・ 医院長、キモイです。(書いたの自分だろ! マジで書いたあとに思った。 「この人は気持ち悪い、私が嫌いな部に入る人だ」 って。 |