【傷だらけの小鳥】第2章第3話【傷だらけの小鳥】第2章第3話【芽生え】[山吹君、今日地下にある第1会議室に来てくれないか?] 電話を取ってすぐに言われた言葉に警戒心がわいていた。 そう電話ごしに言われた。 その声は医院長の物。 「はいわかりました、何時に行けば?」 電話の受話器を握る手が緩む。 [今夜12時に来てくれ、ほかの医師にも会って会議をしたい。] そう言われるとはいと言うと同時に電話は切られた。 [プープープー] なんとも自己中心的な行動。 あの人は自分が一番だというのを過信しているのだろうか? それともこの病院の創立者の息子である月冷への上からの力には屈しないと言う当てつけなのか。 月冷が親に医院長は権力を使い乱用していると言えばきっと席を外される。 でもそこで猫をかぶってもあの人のプライドに傷が出きるからだろう。 カシャン。 音は静かになり受話器は元の位置に戻った。 片方の手に握られたペンは力が篭らない手から滑り落ちる。 「(・・・・やってらんねぇ。)」 落ちたペンを拾いながら顔には出さずにそう考えた。 反抗心がわいてきた。 あの医院長へのだ。 「(何様だっての、俺は親父に言えば一発で医院長交替になるってのに・・・・・って、俺も何様だよってな・・・・・。)」 そう密かに思った。 この病院では医師の管理が厳しい。 それぞれの個室だろうがなんだろうが監視カメラと盗聴機がついている。 この提案は医院長の考え。 「12時まで時間相当あるな・・・・・。」 そう言いながら壁にかけられている時計を見た。 針はまだ夕方の5時を刺している。 「・・・・・・・。」 その反抗心 それは将来大きく育つ種 貴方はそれを大きく膨らませて芽を出させた それは未来にある大きな木になるための大きな芽生え ~漆黒の独り言~ ・・・・・駄目? スランプです。(いつもだけど てかどうも駄作になってしまい・・・・・・・。 |