偶然だけど 50年ぶりでちょっと不思議な話
先日、母の兄弟の妻(私にとって叔母)が高齢で亡くなりその娘から形見分けとして受け取って、と箱に入ったネックレスが送られてきました。ネックレスの箱が出てきたので開ける前から驚いたのは、私がまだ幼児の頃、皆でお出かけしたときに叔母が抱っこしてくれ、その時叔母のネックレスを触っていたら、Rちゃん(私)が大きくなったらこれあげるわね~と何度も大きい声で言ってくれたので、子供ながらにもらっていいものなのかなあ?違うと思うけど。と記憶にのこっているんです。叔母はたぶんお嫁さんとして、義父母に良いところを見せたくて、大きな声で義父母が可愛がっている同居孫の私にそんなことを言ったんだと思います。箱を開けると、その時のネックレスではなくて観光地の名産品として販売されているネックレスでした。叔母と私は親しくはしていましたが母の実の姉妹ではないので、気の置けない仲ではなく、形見分けでアクセサリーをいただく理由もないと思うし叔母には娘もお嫁さんも孫ひ孫も沢山いるのでそちらに差し上げたほうがいいんじゃないかと従姉妹に話しました。するとそのことについては心配しなくていいのでこれは高齢になった叔母のことをいろいろ思いやったりちょっと難しくなった叔母の話し相手になって楽しく過ごした私にもらってほしいとのことでした。叔母はお嬢さんで趣味が良く良い物を沢山持っていた人なので、叔母が大事にしていた娘や孫やひ孫達に多分充分に叔母を思い出す物はあったとは思うし、頂いたネックレスは数十年以上前のデザインなので特に欲しいと思う人はいなかったのだとは思います。でも、叔母にとって大事なものだったらそれはやはり叔母の家族が持つべきものなので、何度か大丈夫か聞いてから叔母の思い出として頂くことにしました。ネックレスはほとんど使ったことがないようで、箱には名産品の証紙だとか技能士による制作の証紙とかがシールとして貼ってありました。不思議な事には、印刷された値段のシールまでそのまま貼ってありました。ということは、これは誰かから頂いたものではなくて、叔母か身近な人が購入しそのまま置いておいたのでしょう。観光地の名産品なので、そこに行った時に旅の思い出として購入したのかもしれないのですが、価格が結構な金額なので、気軽にふらっと買ったものとも思えませんし、もし叔母が自分で気に入って高価なものを買ったならもっと使っているはずですけど、そうは見えません。箱の内側には店名と住所が金字で印刷してあります。住所をよく見て、驚きました。この街には、祖母が長期入院していた病院があります。ネックレスはこの県の名産品ですけど、別の市が産地で、この街の住所が書かれているものは少ないと思います。年代的にも、もしかしたら、祖母が長期入院していたとき、お見舞いに訪れた際に、叔父が妻に購入したのか、または、祖母へのお見舞いに叔父(祖母の息子)がまとまったお金を持ってきたのを返す形で母が祖母の代理で購入し渡した、その可能性が強いかもしれないと思いました。親子仲、兄弟仲がとても良かったので、お見舞いを返す形で買った物だという意味で値札付で渡した可能性はあると思いますし、叔父も購入する場にいて、叔母に見せるために値札をそのままにしてもらったかもしれません。叔母の方も、記録みたいなものでそのまま残し、ちょっと好みじゃないけど、良い物だという事を忘れずに娘が大きくなったら良い物だからあげようかなとそのままにした可能性はあるかなと思います。それを裏付ける一つとして、私もその名産品のペンダントを祖母の退院時に母からお土産としてもらっているのですが母のはなかったので、きっと快気祝いとかお見舞いのお礼とかで母が購入した可能性が高いかもしれません。とすると、このネックレス、祖母と母に縁があるネックレスかもしれないんですね。それが偶然私のところに来たとしたら、やっぱり不思議としか言えないのかも。そして、あんなに何度もRちゃんにあげるね~と言っていた叔母の言葉も、違うネックレスですけどちゃんと実行されたというわけです。このネックレスが祖母に関係あるならとっても嬉しいので、そこの名産品をもらったか別の叔母に聞いて見ようと思います。ちなみにこのネックレス、貴金属ではないし名産品として高価に観光客に販売されていただけで思い入れがない人には価値がないものですけど、私にとって大事なネックレスになるかもしれません。本当に祖母に関係があるのだったら不思議な事ですね。それから気位が高いところがあったけどお互いを大事にしようとしていた叔母との楽しいおしゃべりを思い出して想いたいとも思います。良い関係を持てた叔母で良かったです。追記 1何度も見ていたら、叔母がこのネックレスをお出かけにつけていたことがあったのを思い出しました。祖母が退院して1~2年後位だったかもしれません。普段叔母がつけているタイプと違うし華やかで目立ったので覚えています。母が似合うとか素敵だとかとても褒めていたような覚えもあります。若い頃の華やかな美しい叔母を思い出せるネックレスで良かったです。追記 2そう言えば、母の妹がずいぶん前に亡くなったときここにも書いている不思議な体験をして、あまりにも不思議だったので、母の妹と仲が良かったこの叔母(母の義姉妹)にその話をしました。すると意外な事に、そんな事信じそうにもない現実的な感じの叔母が、自分もいろいろな不思議な体験をしていて、そういう勉強をしようと思ったこともある、と言うではありませんか。どんな不思議な体験かと聞くと詳細は言わず、ただ一つ言ったのは法事の際に自分と弟達だけに蝶々が飛んでいるのが見えて、他の人達には見えなかったと言っていました。だからこのネックレスが私に届いたのは叔母がもらってほしいと思ったからかもしれません。画像は本文と関係ない花珠真珠です。