熱海の海岸を散歩していると、どうしても”貫一・お宮”の「金色夜叉」を思い浮かべてしまうんです。
そして、文豪と云われている尾崎紅葉がこの本で”熱海”を有名にしたといっても、過言ではありませんから、その「金色夜叉」に種本があったと、いうことがとても気になって・・・。
とうとう、熱海市立図書館に行って「女より弱き者」堀 啓子訳を借りてきましたよ。
買おうかな~と思いましたが、「2800円」と、チョッと高め!!
で、借りましたよ。この本(2002年12月10日 初版1刷)なんです。
最近は”古本屋”の利用が多かったのですが、図書館を利用するって、こんな時いいですよね。
少し興味があって、読みたいけれど、お値段チョッと高いし、完全に読めなかったら・・・と。
結構、途中でいやになったり、あきちゃったりする本って多いもので・・・。
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そして、この「種本」について訳者、堀 啓子氏は・・
{・・著作権倫理の意識が現代とかなりへだたっているこの時代、こうした原作や種本を持つことは、けっして一方的に誹謗されるべきことではなかった。・・}
又、{日本でも多くの有名作家がこうした手段を用いて、いわゆる「名作」を作り上げたのであり・・}
{・・ベストセラーでありながら後世に伝わることのなかった、外国の作品をもとに「金色夜叉」という珠玉の名作を創り出した紅葉の才能は卓越していた。}とあとがきにありましたよ。
”読書の秋”ですもの、久し振りの翻訳本をこれから読みます。