|
カテゴリ:読書
熱海=金色夜叉 どうしてもこうなります。
熱海を一躍有名にした「お宮の松」「貫一・お宮」の像、これを素通りしては”熱海”を語れない・・・。 「女より弱き者」 米国版 金色夜叉を、熱海市の図書館で借りてきて、読み終えました。 文学博士 堀 啓子訳の翻訳本なので、多分、忠実に意訳ではではなく直訳してあるのでしょうチョッと読みづらかったですが、熱海の海を眺めながら読みました。 このストーリーで「金色夜叉」を生み出したとは、やはり、尾崎紅葉は只者ではなかったと思いました。 すっかり、原作を越えて、自分の物にしている。 はじめは、文豪が「種本」?と、いい印象を持ちませんでしたから、翻訳本を読んでの感想でした。 この「種本」のどこから、この名台詞 「宮さん、今月今夜のこの月を、来年の今月今夜のこの月を、再来年の今月今夜のこの月を、10年後の今月今夜のこの月を、僕の悔し涙で曇らせて見せるぞ」 が、生み出されたのでしょうか・・・。 ーーーーーーーーーーーーーーー 「女より弱き者」パーサ・M・クレー著 堀 啓子訳 *主な登場人物* フィリックス・ロンズデール オックスフォード出身の若い弁護士(貫一) ヴァイオレット・ヘイ 美貌の少女(お宮) オーウェン・シャヴァニックス卿 大富豪の准男爵(富山唯継) *目次* 1章 遺産 2章 ヴァイオレット・ヘイに求婚 3章 「完全な約束ではないは」 4章 男まさりの女 5章 「あなたには友人が必要なときがくるでしょう」 6章 虫の知らせ 7章 「金をかえせ」 8章 「きみは天使で」 9章 オーウェン・シャヴァニックス卿 10章 「なんていやな男だ!」 11章 「私はあなたのものよ、フィリックス」 12章 この世でいちばん幸せな男 13章 馬車での帰宅 14章 舞踏会の衣装 15章 愛にまさるものなどなかった 16章 秘密の言葉 17章 まだ真実のまま 18章 もうひとつの誘惑 19章 ヴァイオレットの決断 20章 手紙 21章 その場のがれ 22章 「わたしは優しくないですか?」 23章 影の実体 24章 この世は戦場 25章 この楽しげな、今日の鐘は、いったい何だ? 26章 伯爵の約束 27章 真実、気高い人 28章 ロンズデール家の話でもちきりよ 29章 オーウェン卿の気分 30章 顔を合わせて 31章 庭での邂逅 32章 ロンズデール一家の決意 33章 死んでしまえばよかった! 34章 多くの変化 35章 オーウェン卿の侮辱 36章 「私はすべての報いを受ける」 37章 ローソン大佐 38章 詩の朗吟 39章 顔面の殴打 40章 恐れと懸念 41章 女より弱き者 42章 年収3万ポンド 43章 「何をお考えなのです?」 44章 「どんなにあなたを愛しているか!」 45章 ヘイ夫人の沈黙 46章 テスト 47章 静かなる結婚 48章 孤独な光輝 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上、48章からなる小説です。一時代前のロマンス小説でした。 まあ、何はともあれ、「金色夜叉」の種明かしができました。 一世を風靡したあの♪熱海の海岸散歩する♪の曲を聴くこと出来ます。ここをクリックしてください。 又、貫一・お宮の像の前にセンサーがあり、それに近づくと演歌師:桜井敏雄のバイオリン演奏と金色夜叉の歌が流れるんです。 「お宮の松」というバス停もあるので、結構、人気のスポットみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書] カテゴリの最新記事
|