2021年3月末、故郷の綾部を離れ、
一人っ子であるつれあいの故郷・山口県下関市で
暮らすことになりました。
以下は2021年3月26日付の京都新聞「風土愛楽」に
書かせていただいた拙文をブログでも紹介させていただきます。
お読みいただけたら幸いです。
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「旅立ち」(文・塩見直紀)
今週、福知山公立大の卒業式があり、2期生が巣立っていった。
塩見ゼミの12名も無事卒業。全員府外出身だが、半数は故郷の県に戻る。
地域経営学部としてはこれでいいのだろう。
府外出身の1名が激戦を勝ち抜き、福知山市役所に奉職予定。
4年間の学びを活かし、市のために尽力してくれることを願っている。
私も任期を終え、公立大を卒業。5年前の開学時から、
播いてきたAtoZの種が今年も多様な芽吹きとなっているのがうれしい。
中六人部のみなさんは地区の魅力をまとめ、「中六人部AtoZ」を完成。
福知山市は福知山のデータをまちづくり等にいかすための
「福知山データAtoZ」を制作。
福知山高校附属中1年生による力作「由良川AtoZ」も
もうすぐお披露目となるだろう。
私個人の研究の最後の作品として作ったのが、
「(AtoZ)26の問いに答えてつくる1人1研究所NOTE」というワークブックだ。
混迷の世界にあって、私がめざす世界のビジョンは、
みんなが自分のライフワークを生涯探究し、
研究成果を世に分かち合う「1人1研究所社会」だ。
老いも若きも各々の大好きなテーマを生涯探究し合う
成熟した世がつくれないかと思っている。
冊子はホームページでも近々に公開されるのでご笑覧いただけたら幸いである。
※「AtoZMakers」で検索ください。
7年前から執筆の機会を与えてもらってきた(京都新聞)風土愛楽のエッセイだが、
今回で卒業を申し出た。拙い文を読んでくださったこと、感謝したい。
終わりにあたって、大事な紙面をお借りし、
以下のことをお伝えすることは大変心苦しいのだが、
本日(3月26日)より私事都合のため、
家内の故郷(山口県下関市)で暮らすことになった。
苦渋の決断で、家族を優先したものであること、お許し願いたい。
どこにいても、いくつになっても、新しい表現を模索することを忘れず、
新天地での新たな試みが風の便りとなり、京都まで届くよう、
新しい修行にはげむ所存である。
33歳で綾部に帰郷して約20年。育ててくださった
綾部、福知山のみなさまに心より感謝申し上げます。
塩見直紀
**以上、京都新聞「風土愛楽」2021年3月26日付
ということで、3月末に、山口県下関市に転入となりました。
新しい人生を下関でリ・スタートします。
山口県のみなさま、下関のみなさま、
よろしくお願い申し上げます。
塩見直紀