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2004.11.19
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やっと、レンタルできたのですよ。
これと、『シルミド』どちらもいつも借りられているしね~~。

☆ブラザー・フッド☆(2004)
カン・ジェギュ監督

チャン・ドンゴン
ウォンビン
イ・ウンジュ
チェ・ミンシク

ブラザー・フッド

ブラザー・フッド公式HP


ストーリー
1950年6月朝鮮戦争が勃発した。
この映画では、1950年6月から1951年の戦争が描かれている。
戦争を描いているのであるが、そこに参戦せざるを得なくなった兄弟にスポットを当てたドラマである。
1950年ソウル。母親を支え、弟ジンソク(ウォンビン)を学校にあげる事を誇りにする兄ジンテ(チャン・ドンゴン)。
彼には秋に結婚を約束した婚約者ヨンシン(イ・ウンジュ)とその幼い兄弟の面倒も見ている。
平和な生活は、戦争の勃発で一気に崩れていく。
そして、彼ら兄弟は何の準備も無く突然徴兵されてしまう。
兄のジンテは弟だけは家に帰してほしいと願い出る。
それには、兄である自分がそれなりの手柄を立て勲章を授与されなければならない。
その言葉を信じ彼は、戦場で『弟の為』名誉を得る為、弟を守る為戦場で鬼になる・・・・・

~~~~~~~~~
朝鮮戦争について
第二次世界大戦後資本主義国と、共産主義国の対立の最前線となった、38度線の攻防は熾烈を極めた。
当初、北朝鮮が主導権を握り韓国の南部を残したものの、ほぼ韓国全土を支配下に置いた。
1950年9月、アメリカ軍が上陸に成功して、一気に韓国側が勢力を盛り返し、ほぼ北朝鮮全土を占領。
しかし、北側は中国軍が参戦した事により勢力を盛り返し1951年1月には、再び韓国ソウルを占領。
その後1951年3月、再び韓国および国連軍が攻勢に転じ38度線を挟んだこう着状態が続く。
この朝鮮全土を戦場とした激しい戦いの終わりは、1953年7月の休戦協定によってであった。

~~~~~~~~~~~~

戦場が舞台であるから、とにかく息つく暇も無い悲惨な状況が映し出される。
人間が生きるか死ぬかの境目にいるとき、思想など吹っ飛ぶだろう。
敵も見方も無くなり、生きようとする本能に従って行動するだろう。
暴力が正当化されて、全てを奪われる。
同胞に対しても、疑心暗鬼となることも。

兄ジンテ。
彼は『弟を無事に家に帰す』それが彼を戦わせた。
しかし、彼の行動の変化はそれだけではなかった。
弟を守る。確かにそれはあった、いつも。
戦争の狂気は、一種異様な高揚感ももたらすのだろうか・・
彼はその中で、自らの『力』を感じているようにも思えた。
そうならなければ、あの戦場では生き残れないのかもしれない。
自分の命をかけて戦うという異様な高揚感。
死なない為に戦うあの戦場は、異様な団結力と興奮も感じられる。
そして、そういうものに納得する自分がいるのが恐ろしい。

弟ジンソク。
彼はかわいい弟だった。
常に兄の庇護化にいた。
そんな彼の成長は、目を見張るものがある。
彼はこの悲惨な状況の中で、にごらない目を持っていた。
狂気とも思える同胞の行動、兄の行動を批判する気持ちも持っていた。
兄の取る道は違ったが、同じことを考えていた。
愛する家族の元に帰りたい、兄と一緒に。

この二人何が違うのだろうか。
守るものと守られるものの違いなのか?
自ら巻き込まれていく兄と、『兄』だけを見つめている弟。
弟は戦場にいても戦争に巻き込まれていないのだろうか。

~~~~~~~~

戦争映画は見たくないといつも思う。
戦争を美化していなくても、人間のエゴやら悲惨な状況を見なくてはならないから。
この映画は、そういう場面も多く『人間何千年経っても変わらない』と、やっぱり思ってしまう。
しかし、目をつぶるわけには行かない。
どんなに同じ事を繰り返す人間でも、あきらめるわけには行かないのだ。
『やっぱりね、人間なんて~』と言ってしまったらそれでお終い。
無駄な努力だといわれようが、言っておかなくては。
『こんな事で死にたくない』


~~~~~~~~~~
チャン・ドンゴン・・弟思いのやさしくて頼りがいのある兄貴。
そして、だんだん冷酷になる。この変化、上手かった。
彼の作品仲村トオルとの共演の『ロスト・メモリーズ』は、かっこいいけど、どうも日本語で苦労しているのが見ていて気の毒だった。
こういう、男臭い役は彼にピッタリだね。

ウォンビン・・この映画で2作目。いい映画を選んでいると思う。
かわいい弟から、だんだん自立していく姿がかなり良い。
『秋の童話』のドラマで見せる、ちょっとクセのある表情は一切出さず、『弟』と演じている。
彼も、これから、兵役にいくんだね~~。

イ・ウンジュ(兄ジンテの婚約者)・・彼女の印象は、戦争の犠牲者。
彼女は『永遠の片想い』で見た。このときは、明るい現代的な女の子の役。まったく違うこのブラザー・フッドでの役だね。

チェ・ミンシク・・ここでは、北朝鮮人民軍の大佐。
帽子をかぶっているし、はっきり顔が写らなくて最初見過ごしそうだった。
兄ジンテがこの大佐を捕まえようとするのだ。
う~~ん、これだけの役では彼のいい所はわからないかも?

コン・ニョンジン・・ヨンマン役。途中で亡くなってしまうのだけど。
この彼は『ラスト・プレゼント』のイ・ジョンジェのお笑いコンビの相方役だった。そうだったか~。











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最終更新日  2004.11.19 23:06:47
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