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テーマ:レンタル映画(815)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
☆25時☆(2004)
スパイク・リー監督 エドワード・ノートン・・・・・・・・モンティ っフィリップ・シーモア・ホフマン・・ジェイコブ バリー・ペッパー・・・・・・・・・・フランク ロザリオ・ドーソン・・・・・・・・・ナチュレル ストーリー ドラッグ・ディーラーだったモンティ。 何者かの密告で麻薬捜査局に逮捕された。そして25時間後には収監される事になっている。 そんな最後の夜、彼はなじみの店で二人の幼馴染とともに過ごすことにした。 高校教師のジェイコブ、株式ブローカーのフランク。 アパートには、彼の恋人ナチュレルが待っている。 しかし、モンティはナチュレルが密告したのではないかと疑っていた。 彼の刑期は7年間。 いい男は、刑務所ではのっけから目をつけられてしまう。 辛い刑務所暮らしになることは間違いないだろう。 そんな最悪が目の前に迫っている・・・・・ ~~~~~~~~~ そうだな~。スパイク・リー監督の映画は初めてなんで。 ストーリーを素直に見ると。 このモンティは、高校の頃から友人に麻薬を売りさばいていた。 そして、若くして大金を手にする事になり、裏でもそれなりに顔が売れていただろうと思われる。 父親は、店をやっているのだが、息子のモンティの金によって助けられた事は何度となくあった。 そして、友人達、彼らも学生の頃からモンティがそういう商売をしている事を知っていた。 恋人は、彼の仕事を知っていた、そして彼の金で生活をしていた。 つまり、モンティはたくさんのドラッグ中毒者を世に吐き出し、彼の父親、友人、恋人達は、それを見て見ぬふりをしていた。 モンティは、自分の過去を悔しい思いで、反省する(反省という言い方もちょっと変だね) 悔やんでも悔やみきれないということだ。 そして、そういう彼をほって置いた家族友人達もまた、悔やんでいるのだ、見て見ぬふりをしていた事に。 しかし、アメリカの刑務所ってほんとに恐いところだよね。 彼は顔がいいのだ~! 実態は知らないけど、他の映画でもリンチなど当たり前だものね。 「ブラッド・イン ブラッド・アウト」などは、刑務所の中の話がメインだから、人種の問題、力関係、もちろんリンチもてんこもりだった。 顔さえ悪かったら、彼はもっと安心して刑期を勤める気になったのかしら?? う~~ん、こんなところにイケメンの苦悩があるとは・・・ なんだか、とにかく彼が一番恐れているのは、7年も長い刑務所の生活よりも、とにかく顔が良すぎてって言っているみたいで、ちょっとおかしかったのだよ。 ところで、モンティが、鏡を前にして感情が爆発する場面がある。 黒人、プエルトリコ人、メキシコ人、韓国人・・雑多な人種の坩堝NY。 全て罵倒するのだ。 そして、「でも自分が一番馬鹿だった」と・・ モンティは刑期を前に、淡々と時間を過ごすのだ。その中でこの爆発するシーンはインパクトがあった。 ニューヨークの夜、グランド・ゼロを見下ろしながら、友人二人がモンティの将来について話す場面がある。 株ブローカーのフランシスは、 「モンティとは今夜が過ぎたら、もうあいつとは終わりだ」と言う。 7年経って出所してきて、彼と懐かしい思い出話などできなくなるということなのだ。 ・・刑務所で、過酷な運命を思ってのことだろう。 株ブローカーとしてフランシスは、もちろんかなりの成功者だ。 「宇宙を支配している」ぐらい・・ 順調な自分の成功を思うと、「馬鹿な事をしたモンティ」と思っていたはずだ。 高校教師のジェイコブは、モンティに飼い犬を託される。 この犬は、瀕死のところをモンティに助けられたのだ。 ジェイコブ、さえない高校教師。モンティやフランシスの生活にあこがれもあったのではないかな。 お金があるしスマートな生活だし・・女性にはもてるし・・。 でも、モンティの件で危険な生活よりは小市民的なこの退屈な生活の喜びを感じたはずだ。 モンティは、犯罪を犯したのだから、刑期を勤めるのは仕方ない事だよね~と、見ながら思っていた。 この映画って、悔恨の映画か~って思ったね~。 一つ泣けた所は、夜が明けてきて散歩に出かけた3人の場面。 フランシスに「なんでもする」という約束をさせていたモンティは、その約束を実行させるところだね。 この一夜で、フランシスもジェイコブもモンティを身近に感じるようになったのだなと思う。 パーティの前の、彼らとはチト違う。 この場面で、ほろりとしてしまった。 さて、ラスト父親の語りで、終わる。 モンティは、どうしたのだろうか・・ なかなか良い終わり方だったな~~って思った。 ~~~~~~~ グランド・ゼロをわざわざ持ってきた事は、アメリカを描いているのだろうな・・と思った。 でも、見ているときは、そんなことよりも、モンティがどう感じ、どう一晩過ごすのかと。 彼の悔恨と、これからの不安が良く感じる事ができる、そんな映画だった。 こうしてみると、モンティはグランド・ゼロ以前のアメリカだったわけかな?? 栄光(といっても汚れた、まやかしの栄光だったけど)が、一気に崩れたモンティ。 今は、グランド・ゼロのように何もないモンティ。 気になるのは、顔の事ぐらいだ・・あ。これは蛇足か・・ 後から、じわ~っと来る映画かもしれないね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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