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テーマ:レンタル映画(814)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
人間、生まれたら、年を重ねていくものです。
親を思い、自分の行く先を見ながら生きていくのですよね。 ☆夕映えの道☆(2001) ルネ・フェレ監督 ドミニク・マルカス・・・マド マリオン・エルド・・・・イザベル ジュリアン・フェレ・・・フレッド ルネ・フェレ・・・・・・ポール ストーリー パリの下町、会社経営をしているイザベルは、ある日薬局でマドという老女と出会う。 足元もおぼつかないようなマドをほっておけずに、彼女を家まで送っていく。 彼女は『19世紀』のような暮らしぶり。 粗末な衣服に、くたびれた家。 そんなマドを見かねて、イザベルは足しげく彼女の家に通うようになる。 頑固なマドは、イザベルの訪問に最初は警戒していたが、だんだんイザベルに心を開くようになる。 マドは若い頃の話、自分の話を話すようになる。 ~~~~~~~~~~~ 心を開いて、自分の話をする時もあれば、かたくなにイザベルを拒否したり、そんなに心を通わせると言う事は簡単ではない。 イザベルも、果たして自分が受け入れられているのか不安にも思う。 イザベルは、元夫ポールと共同で仕事をしようとしている。 時に仕事で、訪問ができない事もある。 また、若い恋人フレッドが居る。 フレッドは、イザベルが老女マドにかかりっ切りになるのが、『自分達の時間が無くなる』と不満でもあるのだろう。 イザベルは、フレッドの気持ちをわかっているのか居ないのか。 それよりも、マドとのかかわりのほうが『今』は重要だと考えている。 両天秤にかけている訳ではないのだろうが、イザベルの気持ちフレッドの気持ちはすれ違っていくように思えた。 ~~~~~~~~~~~ 淡々と、話が進んでいく。 マドの回想は、映像ではなく会話だけ。 回想に重きがあるわけではないようだ。 しかし、彼女の思い出の品『帽子』など出てきたりする。 人には、みんな興味深い自分だけの歴史を持っている。 時には老人の歩く速度でゆっくりと一緒に歩き、話が終わるまで耳を傾ける、そんな時間を持たなくては・・そう思う映画だった。 我が家にもおばあちゃんが居るし、自分だってそんな先の話ではないしね(笑) 若さは、時に速さと変化ばかりを求める。 それは若さの特権だ。 誰もが、そんな時期を知っている。 そしてそういう時期を過ぎてきたら、時に足を止める事もできるようになるだろう。 若さを失いたくないと、誰もが言うけれども『老い』は惨めなものではない。 若さに執着して『老い』を惨めに考えるのだけはやめようと思う。 自分の人生を愛する事、大事だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.12.11 22:34:34
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