|
テーマ:レンタル映画(815)
カテゴリ:~2006年 映画・ロマンス
☆王は踊る☆(2000)
ジェラール・コルビオ監督 ブノア・マジメル・・・ルイ14世 ボリス・テラル・・・・リュリ ストーリー 16世紀、フランス。ルイ14世は5歳で国王となるが、その実権は母とその愛人が握っていた。14歳になったルイは音楽家・リュリの力を得てダンスで民衆を魅了し王の権威を保っていく。8年後、母の愛人が死ぬと、ルイは次第に権力を掌握していく。そんな矢先、ルイは病気で死にかける。しかし、リュリが病室の前で祈りながら一晩中バイオリンを弾き明かすと、愛の奇跡が起こり…。 「カストラート」で脚光を浴びたベルギーの名匠、ジェラール・コルビオ監督が、権力をつかもうとする若きルイ14世と宮廷音楽家・リュリの苦悩と禁断の愛を、史実を絡めながら豪華絢爛に描いた話題作。忠実に再現されたリュリ作曲のバロック音楽と流麗なダンス・シーンが最大のハイライトとなっている。(ビデオより) ~~~~~~~ このルイ14世から15世あたり、ちょっと私も好きなところだったので、非常に興味深く見ました。ここでは14世のところですけどね。 さて、リュリはこのルイのために3000曲もの音楽を作り上げたのだそうです。 あの時代、王が好きだった事もあるけれども宮廷生活に娯楽は欠かせなかったのですね。 音楽会、観劇会、仮面舞踏会。 ここでも、音楽会、観劇会が出てきます。 モリエールがリュリの友人として、舞台をやったりしていますから。 そして、王自身がバレエを踊るのです。 そのバレエは、力強く、ほとんど自分が強いんだぞ~~というメッセージがあふれているみたいでしたね。 こういったものから、王は神であるという事を示していたのでしょうね。 ルイ14世は、眉目秀麗、身長の低さは厚いカツラとハイヒールでカバーして堂々たる体型に見せていたようです。 性格は威あって猛からず、涙もろくやさしい性格とちょっと読んだ本に書いてありました。 王様の日課は、見せることまた見られる、一種のショー。 そのため朝から夜まで儀典に縛られ、それは王の神格化の為だったようです。 太陽王と呼ばれるにふさわしい、ブルボン王朝最盛期でしたね~。 ベルサイユ宮殿も、この彼が作らせたのですよね。 映画の中でもベルサイユの湿地に下見にいっていました。 そこで、王は具合が悪くなっちゃうんですけどね~~。 ~~~~~~~ 映画の話に戻ります。 ルイ14世の寵愛を受けたいと、切実に願うリュリ。 彼の音楽でバレエを踊る王。 自分の音楽は王にささげる物だ。それが無くては何の意味もないと。 もちろん王の寵愛を無くしたら、総てが無くなるそれに対する恐怖というのもあったでしょう。 王の一挙手一動の為に曲を作っているのではないかと思えましたね~。 常に音楽が王の周りにある、笑っちゃうのはやっぱりベッドでも、曲をつけるところでしょうか?? となりでこっそり覗きながら、ふさわしいタイミングでふさわしく曲を奏でる~~(笑) う~~ん、プライバシーが無いぞ。 しかし、産まれた時から常に見られている状態に慣れると、周りは石ころか何かに見えるものなのだろうか・・・なんちゅう不遜な~。 こんなに王様ラブであるリュリを、影から支える妻マドレーヌの存在は、もうもったいないほどです。 王が死にかけたとき、妻の第一子出産と重なった。しかも逆子。 妻も出産も子供もリュリの目には入らない。とにかく王なのだから。王の側にいなければ・・・ 妻マドレーヌには、恋人がいたのにリュリと結婚せざるを得なかった。 そして、元恋人のその後のラブコールにも振り返らず、心は恋人にありつつも、夫を支え愛する事を選んだのですよね。 あの当時の女性にしてはめずらしいのかもしれない。 もう恋愛遊戯は宮廷では普通だった訳だものね~。 モリエールの存在も欠かせないみたいです。 モリエールと組んだ音楽劇は、王の気にいるところとなり、王はモリエールも寵愛するのだけれども、モリエールは王のご機嫌ばかりを取っているわけではないです。 そこのところが、リュリの一途な王への思いとは違います。 ~~~~~~ 衣装も豪華ですし、ベルサイユ宮殿の鏡の間で撮ったのかと思われるラストのシーンなど、見ごたえあります。 王の踊り、ほんと結構素敵でしたよ。今のバレエとまったく違って仁王立ちしている時間が長いですけど~~。 バレエシューズではない靴というのも、あれで踊るのはしんどいだろうな~と思いましたがね~。 美しく、とにかく美しくという時代だったのですね。 音楽も、良かったです。サントラがあるようです。 私のようにクラッシックオンチでも、欲しいかも・・・ そうそう、リュリが自分の足に指揮棒を突き刺すというシーンは有名ですよね。 私も話だけは知っていました。 当時の指揮棒が、杖のように長いものだというのは、この映画で知りました。 ブノア・マジメル、美しい太陽王を美しく演じていました。 一番美しいと思ったのは、病気で瀕死の状態の時でした・・が?? リュリ、若い頃は情熱的な目つき、取り付かれたような情熱、なかなか素晴らしかったです。 晩年別人のようになってましたけどね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[~2006年 映画・ロマンス] カテゴリの最新記事
|
|