|
テーマ:レンタル映画(815)
カテゴリ:~2006年 映画・ロマンス
☆トーチソング・トリロジー☆(1988)
ポール・ボガート監督 ハーヴェイ・ファイアスタイン・・・・アーノルド マシュー・ブロデリック・・・・・・・アラン アン・バンクロフト・・・・・・・・・アーノルドの母 ブライアン・カーウィン・・・・・・・エド カレン・ヤング・・・・・・・・・・・ローレル ストーリー ブロードウェイを制覇し、トニー賞などを受賞した舞台の映画化。 ゲイでドラッグ・クイーンの歌手アーノルドは、体だけの関係にうんざりし、本当に愛する人を求めていた。そんな彼にはじめてできた恋人エド。しかしエドは彼の束縛を嫌い、しかもローレルという女性と付き合っていることもわかり二人の関係は終った。 やがてアーノルドは若い青年アランと出会う。そしてアランのひたむきな心に惹かれ、ふたりはいっしょに住むようになる。 幸せなアーノルド、しかし彼の母親は、どうしても彼の生き方が許せない・・・ ~~~~~~~ この映画も、先日見た「踊るのよ、フランチェスカ!」と同じように、探していた映画です。 見られて良かった~~♪ 主役のハーヴェイがかなりのだみ声。その声が結構頭に残ります。 彼はドラッグ・クィーンとして店に出てうたったり踊ったり。 彼の得意とする歌が「トーチソング(悲恋)」なのですね。 上手いのか上手くないのかわからないけど・・ このお店のショーは、「プリシラ」みたいですね。 あ、でも違いました。プリシラは口パクで踊りがメインですから。 こちらはちゃんと歌って踊ってます。 やはりショーというのも流行があるのでしょう。今見るとちょっと古いかもしれない・・・ 設定も1952年から始まる話ですけどね。 彼はゲイである事を家族にも告白し、そしてこうして店に出ているのです。 ゲイである事を隠さず、堂々としていたい。これが彼の気持ちです。 母親は、アーノルドがゲイである事や、そのオープンにしている事に対して怒りが抑えられないのです。 事あるごとに、息子を非難します。 アーノルドは、母親となるべく距離を保つようにしているのですが、しかし母親に理解してもらいたいと痛切に思っているのがよくわかります。 やはり「ただ一人の母親だから」 このふたりの言い争いは、決別してしまうのではないかと思うくらい激しいものでした。 どんなに言い合ってもお互い、平行線で受け入れる事ができないんですよね。 アーノルドはゲイである事は自分ではどうしようもない事なんだと、理解を求めます。 母親は、なにに怒っているのか・・考えてしまいましたね。 時代的は「性同一性障害」というものであるといわれる前の事ですよね。 (同性愛者の中には、性同一性障害である場合もあるでしょう。もちろんそれがすべてではないと思います。またこの映画の場合もさだかではないですけど・・) やはり母親は「自分のせいではないか?」と思っていたのではないでしょうか。 彼女の一言はキツかった・・ 「おまえなんか産まなきゃ良かった!」 この言葉は、母親が一番言ってはいけない言葉ですよね。 母親であるって、産む産まないじゃないと思うのだけど。 どうしてもお腹に居た、産んだという行為は、子供を自分の付属物のように考えてしまうかもしれない・・と思いました。 一番の理解者でもあり、一番激しく非難する・・かもしれないです。 とにかく、この母と息子のお互いを認めさせようとする戦いは、かなり迫力があり見事でした。 この母親役は、2005年6月6日なくなった(つい先日ですね)アン・バンクロフトです。 彼女は「卒業」で誘惑するミセスでしたね~。 しかし、たいてい彼女のガーターストッキングの場面が紹介されていて、素敵な足はわかるのですが、顔をすっかり忘れていました。 この映画の彼女はたいてい厳しい顔をしているのですけど、ラストには「チャオ」って手を振るんですよ~。 この時に、ちょっと茶目っ気のある顔が見られます。 ~~~~~~ このように母と息子の関係がかなり印象に残るのですが、アーノルドとアラン、さらにエドとローレルというカップルの関係も、面白いです。 う~ん、アーノルドとアランのカップルは、かなりラブラブでいいですよ。 エドとローレル、特にローレルが面白い役でしたね。 エドが、バイセクシャルだと知っているので昔の恋人アーノルドが気になる存在なのですよ、ローレルにとって。 しかも、どうもエドはなんだか軽ーいようで、その点もローレルには不安なんでしょうね。 ~~~~~~~~ 他に、アーノルドの養子というのが、現代っ子でいつもアーノルドを悩ませているのが、かわいかったなあ~。 でも、アーノルドを愛しているんですよ~。 時々「ママ」と言って「その言い方はやめて!」と怒られたりしてますけど(笑) ~~~~~~~ 最初この映画、とっつきがちょっと悪かったです。 あんまり綺麗なドラッグ・クイーンじゃなかったから・・かな?(笑) ちょっとセンチなアーノルドという感じで、それほど面白いと思わなかったのですけど、 それが、アランが出て来るとちょっと華が出て来るんですよ。 このマシュー・ブロデリックが、繊細なやさしい感じでいいのですね~。 で、母と息子ですね。 これがやっぱり、よかったです~。 私が見たのはビデオなんですけど、検索してみたらDVDも発見しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[~2006年 映画・ロマンス] カテゴリの最新記事
|
|